『むだにびっくり』な『男しか行けない場所に女が行ってきました』 

  • [2015/02/21 20:45]

19日に田房永子さんと桃山商事の清田くんのイベントに行った。

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田房さんに会うのはいつぶりだろう。一番最初に会ったのは2010年の2月のことだった。
その日、たまたま藩金蓮が東京にくることになって、二村ヒトシ、中村淳彦、大賀麻郎など何人かの人と飲むことになった。そこに田房さんが途中から参加したのだった。

当時、彼女は中村さんが作っていた「名前のない女たち」のAV版、「恋愛できないカラダ」の作品を見ていて、それで大賀麻郎さんに興味を持ち、友人のOL女性と2人で勝手に大賀麻郎のファンブログを立ち上げていた。2007年のことだ。
自分もその辺りから中村さんや麻郎さんと親密になっていくわけだが、彼女とようやく会った2010年は、当然まだブレイク前で、準エロ媒体で細々とマンガや文章を書いている人だった。
確か『むだにびっくり』という自主制作本を出しはじめていて、「田房永子」の名前にしたばかりの頃だったと思う。

このブログにもこんなことが書かれている。

男は「包含」で女は「並列」ってことかな
http://ingoma.blog.2nt.com/blog-entry-661.html
田房さんの初イベント
http://ingoma.blog.2nt.com/blog-entry-684.html

その後『母がしんどい』でブレイクしたわけだけど、とにかく昔から目の付け所が面白い人だった。
ラブピースクラブに書くようになり、彼女自身、フェミな人ってくくりをされている感があるけど、よるのひるねでのイベントでの彼女は基本、そんなに変わっていないように思えた。
もちろんあるときから「男性に対しての怒りが吹き出してきた」とは言っていたけど、それでも彼女自体が男性を憎んでいるようにも思えない。姿勢は一貫しているんだと思う。

正直、ちょっと怖い人になっていたらどうしようと思ったが、ただ1つ違うと思ったのははっきりモノを言うようになったことぐらい。
昔はもう少しオドオドしたところがあったんだけど、そこは彼女の中で何かハッキリとしたものが立ち上がってきたのかもしれない。

彼女と出会って5年が経ち、そこにいた人たちもずいぶん変わった。
中村淳彦は新書で一般の人にも読まれるライターになり、藩金蓮は花房観音となって今や文芸誌に名を連ねることの多い、売れっ子作家になっている。
麻郎さんは相変わらずだが、自分も二村さんと組んで気がつけばAVのプロデューサーである。

今年は原点回帰をしつつ、新たな展開を考えている。
そんな中で彼女のような懐かしい知人に会って話をするのは、これまた時の符号かと思った。

今、自分はもう一度「淫語魔」になろうと思っているところである。
そのためにはもう少し心の準備が必要と痛感している。
そんなときに1ブロガー、1AVユーザーだった頃の人たちと会うのは刺激になるなぁとちょっと思った。

渋谷はとびっこ女子であふれていて45はナイショの数字 

  • [2011/02/19 20:48]

ゴールドマンのイベント「濡れる話・勃つ話」第3弾に行ってきたのだ。
新宿ネイキッドロフトに着いたのは開始30分前。開場して30分も経つのにまだまだ空席が目立ち前回にくらべて客の出足が悪い。

前回と同じく前の方に席を確保して、早速、売り子のシブメグさんに挨拶に行く。
するとそこにゴールドマン師匠が!! なんかカッコイイ!

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ゴールドマンとおしゃべりしているうちにスタート10分前になった。
席に戻ってしばらくすると安田理央さんとh.m.p専属女優の篠原杏ちゃんが登場。
今回は進行役が安田さんだけじゃなく篠原さんがアシスタントについたのだ。
といっても自分は篠原杏というAV女優さんを見たことがなくて、このときはじめてその存在を知る。この篠原杏ってコはできるねぇ。ものすごくクレバーなコですよ。顔は少し森下くるみにも似ているけれど、話し方は成瀬心美ちゃんあたりかなぁ。 よく見るとどこか企んでいる顔してますよね。

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んで、淫語劇、ゴールドマンと若林美保さんと、あとサングラス登場の「サセコ」ちゃん。企画女優さんだと思うんだけどなかなかうまかった。
というかわかみほさんがよかったね。何度も淫語台詞をリフレインさせるところは前回もやっていたけど笑いが出ていた。今までいちばんクオリティーが高い気がするなぁ。

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次はバクシーシ山下監督。今回は訳あり熟女さんじゃなく、訳あり男優さんの話だった。たぶん基本的には野郎の話なのであまり色気のある話ではないはずなんだけど、今回はアシスタントの篠原杏がすごく効いていて、エロトークを織り交ぜることに成功していた。「キタさん」というその男優さんはカリデカの立派なチンコをしているんだけど、バク山さんが「唯一の欠点は早漏だ」と言うとすかさず「早漏の人は再起動が早いんじゃないですか?」と応える。そんな言葉が彼女からすぐに出てくるのでちょいちょい面白い掛け合いになっていた。恐るべし、篠原杏。

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その次が、その篠原杏を使っての淫語劇。
これが絶品だったねぇ。彼女はVでは淫語モノをまだやっていないということもあって、こんなに淫語を言わされたのは初めてだったみたい。途中、打ち合わせにない台詞をゴールドマンが言わせるんだけど、最初は躊躇をしつつ最終的にはえげつない淫語を恥ずかしがりながら言ってくれてそこがまたよかった。若い娘の羞恥淫語はいいですなぁ~。
終わったあと安田さんに淫語劇の感想を求められると「だってチンポしか言ってないでしょう?」と困り顔。すかさず安田さんは「そういう人だから・・・」といなしていたのがかなり笑えた。

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休憩をはさみ、ustでは放送しないシークレットコーナー。
今回は予定されていたシークレットゲストが突然インフルエンザで倒れたらしいので代わりに篠原杏ちゃんがセクシーな下着で出ることに。
話された内容はとても面白いんだけどぶっちゃけ話が多く、いろんな人の夢を壊してはいけないので前回に引き続き割愛ね。だけど写真はシークレットゲストがいないのでがんばってみた。

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ところで峰さんのブログにいっぱい写真を撮ってブログに貼れとあったので峰なゆか4態。
「峰なゆかはぜんぜん劣化してないね!!」

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最後はゴールドマンのアカペラ。
今回は尺を短くしてやっていたのがよかったのかもしれない。
でも最後はやっぱりやけくそになって「ちんーぽシゴいて20ねん! おぅおぅっ」とみんなで歌っていた。これはもうサライのようなもんだね。歌わないと終わった気がしない。

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イベント終了後、残ってゴールドマンとずっと話していたんだけど、淫語AVの歴史についてまたいろいろ証言を得ることができた。
淫語を言わせること自体はAV当初からあったことだけど、丸々一本ずっと淫語を言わせた作品というのはどうやらゴールドマンの撮った作品じゃないかという話になった。
この話はまたくわしく書こうかと思う。

いや、今回は今までで一番コンパクトにまとまって笑いもエロもほどよい感じでとてもよかったんだけど、残念なことに一番お客さんが少なかったんだよね。
もっと宣伝しないといけなかったかと反省させられた。次回は大々的にやりますよ。

田房さんの初イベント 

  • [2010/12/19 23:59]

田房永子さんの記念すべき初イベントに行ってきた。

早目に行こうと思っていたのに新宿駅に着いたのは18時48分。
開始まで12分しかない。しかも会場の模索舎は新宿2丁目。駅からだいぶ歩く。
急がなきゃと早足でいこうとするが新宿の土曜の夜は人であふれかえっている。
またあのカップルっていうのはどうしてああちんたら歩いているのか。幾度もひっかかる。焦って焦って19:00きっかりに目的地に。

会場の扉を開けてみるとすでに満員。
模索舎というのはふつうの本屋さんで、書棚の前に簡易ベンチを置いてあるだけのスペース。イベント会場としては機能的な場所ではなかった。座れるイスはすでに無く自分はドア付近で立ち見。
そこであらためてどんな人が田房さんのイベントに来たのか見回すと、すぐ目の前に太賀麻郎さんが。
早速挨拶すると、それが合図かのように田房さんがマイクを握って話し始めた。

久しぶりに見た田房さんはものすごくおしゃれだった。
2月にお会いしたときはもっと地味で垢抜けない感じがしたのだが、今回はかなり華やかな格好をしている。あれ、こんな人だっけ? っと少なからず驚いた。

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だが服装とは裏腹に初イベントと言うこともあってか、ものすごく緊張していて進行がもどかしい。言葉を慎重に選びすぎて妙な間が開く。言っていることは面白いのだがテンポが悪いので何が言いたいのか田房さんのふだんの主張を知らない人はわかりづらいような気がしてならない。
大丈夫かなぁと内心祈るような気持ちで見守る。

まず最初はアダム徳永の話。
アダム徳永が「ジャンクセックス」と切り捨てる悪いセックスを田房永子流に解説する。このあたりはたぶん田房さんがあらためて書きそうな気がするので割愛するが、さすが彼女は目の付け所が違う。
アダム徳永はネーミングの妙によってるもたされる効果をうまく活用して耳目を集めていると喝破していた。これは特撮ヒーローものが必殺技を叫んで繰り出すことで威力が倍増しているように感じるのと同じ原理なのではないかと思った。

しかしこれらのアダム話はあくまでも導入部。
田房さんの話のメインはそこではなく、女性の性意識に対する問題なのだ。
簡単に言えば女性が性的な欲求を持ったときに安全にその欲求を解消できるシステムの構築の必要性と言ったところか。
そこで「女性用の風俗をシステムとして成功させられないものだろうか」といったことが提案されるのだが、実際にはこれは難しいであろうことも語られる。
そこまでは前々から聞いていたことだが、実はこのあとこれとは別に驚愕の解消法をここで開陳することになる。

その名は「瞑想自慰」。

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これはパワーストーンを使ったオナニーなのだが、その実体験の話が秀逸。しかもこの話をし出したとたん田房さんが急に生き生きとしだしてテンポもよくなった。

だけど、ここのくだりは説明の仕方を一歩間違えるとかなり引かれてしまう可能性がある。
田房さんの文脈をよく理解した上で聞いていればそんな奇異な話ではないのだが、ここだけをクローズアップされてしまうと非常に危ない人に見られてしまいそう。
だからもうちょっといろいろ整理する必要があるように思った。

このあとそれとはまったく別の性欲の解消の道として「ヤリマン道」の言及がなされる。そこで今回のゲストの龍堂薫子さんが登場する。
これはこれで面白くなるのだが、このあたりぐらいから意見や質問を言い出す観客が現れてくる。

今回は無料でやっていたけど、それなりにイベント慣れしている人を加えて企画進行すればしっかりお金をとれる内容になると思う。
自分としては麻郎さんにも発言させたかったしね。ヤリマン対カリスマヤリチン。

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ほかにも原達也さんが来ていたので、もっといろいろやれただろう。
「むだにびっくり」は本だけでなくイベントとしての流れもできるといいなぁと思った。

終わったあと、そのまま模索舎で軽くカンパ制の飲み会。
結婚してますますきれいになったハルミさんと再会したりしてとても楽しいひとときだった。

ぬれーるはなーし たつはなし♪ #2 

  • [2010/11/04 23:46]

忘れないうちにおとといのゴールドマンのイベントのことをつらつらと。

実は当日、自分の体調があまりよろしくなくて電車に乗り込むとき軽くめまいがしていた。お腹に力が入らない。少しばかり熱っぽい気もした。
これでお酒を飲んだらまずいかなぁと行くのをやめようかとすら思ったんだけど、すでに前売りは買ってあるしもったいなさすぎると、きわめてケチくさい理由でがんばって行くことにした。

前回は結構早めに行ったにもかかわらず前の方に座れなかったので、今回は開場時間を目指して行くことにする。
だけど結局は30分すぎてもまだ前の方は空いていた。さすがに平日のゴールデンタイムにやるのと金曜の深夜にやるのとでは集まり方もちがうのだろう。
それと今回は女性客が若干数入っていた。前回は50人の箱に1人だったんだけど、今回は10人ぐらい来てたようだ。

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一番最初は若林美保さんによる1人芝居の淫語ビデオ。
自分はとてもよくできていたと思う。
テンポもいいしリフレインのせさ方もさすがだし、わかみほさんもちゃんと演じ分けていてこれはクオリティーが高いでしょ。

あとでゴールドマンにこのVはどこかに発表するのかと聞いたら、特に予定はないと言っていた。
でもこのまま眠らせておくのは惜しい。はっきり言ってこのあとやっていた生淫語劇より断然よかった。
ゴールドマンは「150円ぐらいで売ったら売れるかなぁ」と言ってたけど、時間的にも10分もしない長さだしWEBなんかでちょこっと販売するにはちょうどいいんじゃないかなぁ。
どこか大人のWEBサイトで流したりしませんかねぇ、これ。

ゴールドマンと安田さんが出てきて第一声。
わかみほさんのビデオメッセージのあと、高橋真弓さんとの生淫語劇。
高橋さんはアニメ声で上手だった。そこらのネット声優さんとくらべても遜色なかったんじゃないだろうか。
この方は、小林電人さんのビデオなんかに出ていたようだけど今度見てみましょうかね。

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だけど生淫語劇はやっぱり机の上で原稿を読むだけなので間が持たないなぁ。
いっそのことこのシナリオならふつうに立って芝居した方がいいんじゃないか。
そのあたりはどうなんだろう?

ゴールドマンライブのあと、バクシーシ山下の「ぐっときた言葉」。
前回に引き続き安田さんとのトークなんだけど、途中、バク山さんの撮ったスカトロAVがスクリーンに流されて、洗面台にたまったてんこ盛りのウンコなどにしばらく会場は騒然となっていた。
自分もかなり久しぶりにスカトロAVを見たのと、体調が悪いこともあってちょっと吐き気をもよおしたんだけど、多少慣れてから周りを見渡してみると下を向いたり目を覆ったりしてまともに見ないようにしている人ばかり。しかもそのほとんどが男性。こういうのって女性は強いね。
ひとり会場に作家の大塚ひかりさんに似た女性がいたんだけど、その人は半笑いしてたなぁ。

バク山さんの話は前回同様におもしろかった。
要するに山下さんがAV出演の募集をかけて、それ見て応募してきた女性たちの話なんだけど、こっちは「生淫語劇」と違って静止画を使いながら話すので、やっぱり間が持つ。
またこの画像がじゅうぶんインパクトのある女性たちばかりで、たとえばふだんから売春していて体験人数は5万人とか言っている60過ぎの女性だったり、あるいは生活保護を受けているんだけど、最近夫が働きだしたことで収入が減ると不満を漏らす主婦だったり。まあどう聞いてもこれではダメだろうっていう女性たちなんだけど、これがいかにもっていう感じの服装だったり体つきだったりするわけ。写真に説得力があるんだよね。
しかも結局そのひとたちは安い金で裸になったり、ウンコをしたりしてそれを映像に納められてしまうわけで、そういう意味では暗澹たる話でもあるんだけど、でも彼女たちにはあまり悲壮感がない。それとその話をおもしろおかしくしゃべっているバクシーシ山下ではあるんだけど、一見もの笑いの種にしているようでそこには彼独特の愛情のようなモノが感じられるんだよね。あまりイヤな感じをあたえない。
くだんのスカトロAVも、どこか暖かい目でその女性たちを眺めていて、やっぱりバクシーシ山下はただものではないなぁと思ってしまった。
この人はこういうどうしようもない人たちがどうしようもなく好きなんだろうねぇ。

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生淫語劇の2回目をはさんで遠藤遊佐さんの歌のPV。
ゴールドマンが前回のライブで遠藤さんを相当気に入ってしまったらしいんだけど、改めて聞いても妙にうまいよねぇ、遠藤さんは。

掟ポルシェさんの風俗ネタ。
これも非常におもしろかった。話としてはとりとめがないんだけど、男のこういう風俗の失敗談ってなんでこんなにおもしろいんだろう? まあ掟ポルシェさんの人柄もかなりあるんだろうけど。
ちょっとヰタ・セクスアリスみたいなところもあってそれもよかった。
性体験ってやっぱり人間の根っこの部分が語られちゃうよね。

休憩をはさんで遠藤遊佐とゴールドマンの歌のビデオがあって、そのあと峰なゆかさんとシークレットゲスト・まどかさんのトーク。
このまどかさんのパフォーマンスがものすごくエロエロで、そういう意味では「濡れる話・勃つ話」というのをちゃんとやっていたのはこの2人のAV女優さんだけだったってことになる。
だけどこの話はあまり詳しくは書けないんだよね。ツボを押さえて書いちゃうと多分まどかさんの正体がわかっちゃうと思うんだ。それだけいろいろ逸話のある有名な女優さんですよ。
におわせることもよくないだろうから、内容については割愛ね。
まぁ、ホントにエロかった。こういのもなきゃね、やっぱり。

で、このあとゴールドマンのライブがあって掟ポルシェさんとデュエットしたりするんだけど、実は峰さんのコーナーあたりから頭痛がひどくてね。やっぱり体調がもたなかったなぁ。4時間もやっているからね。ちょっと最後はキツかった。けっこう酒も飲んだしなぁ。

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安田さんが仕切っているイベントに行くのはこれが3回目なんだけど、見ていて昔のエロ雑誌を読んでいるような気分になる。
今回のイベントもゴールドマンプレゼンツ「濡れる話・勃つ話」ってことになっているけど、「濡れる話・勃つ話」として成立していたのは、本気で臨んだ峰なゆかのヤツぐらいで、あとは単なる下ネタの話だものね。そういうところも昔のエロ雑誌みたいでさ。ヌードグラビアとかちょこっとしかなくて、あとはどうでもいいような卑俗な話で「これで抜くのか」っていう記事ばかり。
それと似たような感じで、失笑を買うような出し物もあり、バク山さんの話みたいな社会の底辺を考えさせられるような話もあり、そういう雑多な感じがまあ安田さんのねらいでもあるんだろう。
ああこういうのがやりたいんだなぁって、たぶん金にはならないことなんだろうけど、でも楽しいよね。大の大人がこういうのをやるのもさ。

まあひとつ注文があるとすれば、ゴールドマンのアカペラは長い。長すぎる。
アカペラにするならもっと短めにして曲の数を増やすか、それとも昔のようにちゃんとギターをもって盛り上げた方がいい気がするけどね。
自分なんかは最後やけくそになって歌ってたよ。
それはそれでおもしろかったけどね。

まあそんな感じかな。ゴールドマンプレゼンツ「濡れる話・勃つ話」#2は。
もちろん次回があればいきますよ。
結構楽しみにしてます。

ちんこちんこちんこちんこ ちんこちんこちんこちんこ♪
da capo

映画「名前のない女たち」を見て 

  • [2010/09/27 23:57]

前回の記事で、中村さんから「いんごまさんもとうとうAVライターになられたんですねぇ」と言われてしまった。
いや別にAVライターになった気はないんだが、それでもお小遣いがもらえるのは確かなので結果的にはそう見られても仕方がないのか。

映画の「名前のない女たち」を見てから、もうひと月近く経ってしまった。
もういっかい見てから何か書こうかと思っていたんだが、ひょっとして2回目を見たあとでは最初の印象が変わるかもしれない。考え直して、今あえて書いてみることにする。

映画の「名前のない女たち」について、ライターの安田理央さんがTwitterで「ケータイ小説みたいなものなのでは」とつぶやいていたんだけど、実は自分もそういう危惧を多少なりとも抱いていた。

しかし、どうやらそれはまったくの杞憂だったようだ。
作品を見ながら、佐藤監督をはじめ制作陣は原作をよく読み込んでいるなぁと思った。
『名前のない女たち』で中村さんがなにを描いていたのか、結果としてなにが見えてくるのか。そのことをよく理解した上でストーリーが練られていると感じた。

もっと安易に「ケータイ小説」で使われそうな要素を原作からチョイスすることもできたはずだ。お涙ちょーだいにすることだってできないことではない。
だが主人公は恋愛で苦しんだりしない。「恋空」や「赤い糸」のような純愛やら恋のライバルも出てこない。
ふつうのOLがどんなふうにして企画女優になっていったかを無理なく描いている。

ここに描かれていることは、けっしてAVという社会の中の特異な話なのではない。
その構成する形態はどうあれ自分の近所にだって転がっている話だ。たまたまそれがAV女優という職業に焦点があてられて語られただけのこと。

金にだらしのない男に貢いでしまう女などいくらでもいるし、承認欲求を満たしたいがために自分をどんどん追い込んでいくというのもよくある話だ。
自殺するAV女優のことも出てくるが、どんな職業だって自殺するヤツは自殺する。

映画ではストーカーっぽいAV女優ファンが刃傷沙汰を起こす挿話があるのだが、これはさすがに大げさすぎて「悪ノリしすぎだよなぁ」とは思った。だが事実として粘着質なファンというのはいて、そのせいで仕事ができなくなったAV女優もいないわけではない。

細かいことを言えば気に入らないところはいくつかある。
だがむしろ思った以上にまともな映画になっていて正直かなりホッとしたのだ。

見終えてようやくわかった。なぜ自分がこの作品を「9/4の土曜の朝、一番最初の上映で見なくてはならない」と思いこんでしまったのか。
そう、自分はホッとしたかったのだ。そのことを確認したかったのだ。
舞台挨拶の時の監督や女優さんたちの話を聞いていて、その真摯な姿勢に好感を持った。

二人の女優さんたちの演技はとても上手だった。
ヘンな芝居をする俳優さんは誰ひとりいなかった。
中村さんが登場するシーンだけは少し笑ったけど。

これなら原作が好きな人も裏切られたキモチになることはないだろう。

だからもう一回、見に行かなきゃと思っているんだ。
だって見た感想が「ホッとした」じゃおかしいでしょ?