本日、淫語AVマニュアル6周年を迎えました。 

  • [2012/03/21 00:47]

淫語AVマニュアル、開設6周年ということでTwitterでつぶやいたら、「淫語の創造主」である松本和彦さんからメールをいただいた。
そこにはこんな言葉が添えられてあった。

先人の言葉を贈ります。
『馬鹿で成れず、利口で成れず、中途半端で尚成れず』

久しぶりに聞いたな、この言葉。
これは任侠の言葉ではあるけれど、究極の体を見据えようとすると「○○であらず、××であらず、ましてや△△でもあらず」という非と非を重ねる表現を使うことがある。
この「非を重ねて、なお残る生命の本質が、いわゆる実相なのだ」というレトリックは、仏教ではよく使われるわけだが、非とは迷いを断つ過程であり、相対から絶対にいたる道程である。しかしながら人間というのは凡夫ゆえに、迷いながらあっちこっちに頭をぶつけて生きていくものでもある。「非」もしくは「否」というのは、そうやってぶつかりながらも前進していくバネのようなものかもしれない。
迷いもまた悟りの中にある。

人間はつまらないことに足をすくわれる。
くだらない見栄とちっぽけな矜恃に振り回される。我欲のために権謀術を駆使したり、保身のために平気で人にウソをつく。そんなところまで身をやつしても、その先に待っているのは安寧ではない。虚飾はどこまでいっても虚飾なのである。
自分はそういう世界にほとほと疲れはてたので、大きな会社を辞めたりしたわけだが、今年に入ってまたその中に入っていくのかなぁとちょっと思ったりして今ひとつ踏ん切りがつかなかった。

しかし中途半端な状態で終わるぐらいなら、返って痛手を負うことになる。きっちりやるだけのことはやっておきたいと今年になって決意するようになった。そうなってくると自分のことを後回しにしてまで頑張らざるをえない。
今では休日を返上してずっと仕事をし続けている。

もっともだからといって悲愴感をもってやっているわけではない。
基本的には楽しいのだ。
特に作品作りは楽しい。文章を書いてるときも楽しい。メーカーのWEBをいじるのも、広報ブログを書いていくのも、なんだかこれをするための6年間、「淫語AVマニュアルの日々」だったのかなぁと思うぐらいだ。

そうはいってもこのまま淫語AVマニュアルを更新せずに6周年を迎えるわけにもいかず、ようやく4ヶ月ぶりの更新をすることにした。
更新作はいろいろ考えたが、ここはやはりMotheRs作品にするべきだろう。
『好色三人女』はなんとか淫語作品と呼べる淫語量を確保できた。そういう意味で最初に手がけた淫語作品ということになるかもしれない。
もちろんまだまだ納得はいっていないが、まずはこの作品が1つのとっかかりになるだろう。

ドグマの現場レポートで淫語魔の文章が載った。
包容力と母性愛に包みこまれる淫語ビデオ あなたを見つめ続ける川上ゆう先生 現場レポート http://www.dogma.co.jp/design/ddb186.php?division=dvd

4600文字ほど書かせてもらえたのは、ビーバップ・みのる監督のたって希望でもあったのだけれど、その前提にあるのは自分がMotheRsというメーカーに参加したからだ。
それはみのる監督自身にも言われた。単なる1ユーザーではこんなことにはならなかったろう。

ついでなので、この作品の淫語成分を明らかにしておこう。
『包容力と母性愛に包みこまれる淫語ビデオ あなたを見つめ続ける川上ゆう先生』
淫語総数85 種類17
おちんちん25 チンポ4 おまんこ13 チンチン4 ケツの穴1 クリチンポ13 クリトリス4 モリマン2 ザーメン5 マンコ汁1 マン汁2 カリ1 亀頭2 竿1 手マンコ4 口マンコ2 ヌレヌレおまんこ1

淫語ビデオとしては少ない。
なので激しいのを求めている人は肩すかしにあうかもしれない。
ただし、まとめて言っているので、そこで抜くんであれば淫語量は足りているかもしれない。
これもそのうちマニュアルに載せよう。
詳しい解説はそのときにまたすることになるだろう。

さらに淫語魔の名前で、もう一つ別のメーカーから企画者として出てくることになる。
まだまだはっきりとしたことは言えないが、今日、実はそこの専属女優さんを交えて打ち合わせがある。3月21日に大手のメーカーで淫語作品の打ち合わせがあるのは感慨深い。

さて7年目に入る淫語AVマニュアル、今後どんな展開になっていくのか。
この夏にはリニューアルを含めていろいろ考えている。
趣味が高じてここまできた。さらにどこまでいくのやら。

しばらく言い訳はしないことにする 

  • [2012/03/11 06:03]

振り返れば2012年の2月は怒濤の月だった。
前半は風邪を引いて寝込んだりして辛かったが、後半はなんでこんなことをやっているの? って仕事をたくさんしはじめた。 その流れは3月になっても変わらないどころかむしろ苛烈さをましている。

いちばん大きいのはMotheRs広報の大半の仕事を引き継がなくてはならなくなったこと。
たとえば文字資料を書いたり、広報ブログを動かしたり、編プロさんや雑誌メディアの人にサンプルを送ったり、すでにその他もろもろやっている。まだ仕事を掌握し切れていないのだけれど、4月はほぼ自分の書いたものがMotheRsの作品紹介などに反映されていくことになるだろう。
今のところの懸案はMotheRsのホームページで、さまざまな問題を抱えていてほぼ使えない状態になっている。広報の仕事としてホームページが使えないのは片肺飛行しているのと変わらないので、このあたりは遅くてもゴールデンウィーク前までには解決しなくてはならない。それまではブログとTwitterで宣伝していこうと思っている。

ただ忙しいのはMotheRsのせいだけではない。

まずベイビーエンターテイメントの広報もやるようになった。
こちらは全部を任されるというわけではなく、実務レベルは他の人がやってくれるのだが、どうもベイビーという会社は宣伝をするのが下手なところがあって、深い思想性を持っているわりには言論戦をしかけずにいるところがある。実際に会って話すとKoolongさんも坂本鳴緒さんも理屈っぽいところがあるのだが、それがちゃんと伝わってこない。
そこで自分が一肌脱ぐことにした。

ベイビーの人たちは見た目がすごく個性的で、自分などは最初彼らと会ったとき「野武士集団」という単語が浮かんだぐらいなのだが、そのせいでこちらも変に身構えてしまってかなり取っつきにくかった。
ところがいったん打ち解けてみるとこんな気持ちのいい人たちもいない。朴訥な連中なのである。
余所者でしかなかった自分がいつのまにかベイビーの人たちに馴染んでしまっている。
最近は渋谷にある会社に行くのが楽しかったりするのだ。

そもそも自分は陵辱もの、イカセものは苦手だった。お世辞にも好きとは言えない。
ところがKoolongさんと知り合って、ベイビーの作品を観ていくうちにだんだん面白くなってきた。
これはこの間会った、ばば★ザ★ばびぃ監督も同意見らしいのだが、ベイビーの作品は他の陵辱・イカセモノと何かが違うのだ。自分の感じていたイヤな感じがしない。それがなんなのか今は知りたいと思うようになった。

そこでKoolong総括に頼んで「女体拷問研究所」の全作品レビューを書いていくことにした。
現在、ベイビーの主力作品は「女体拷問研究所」シリーズなわけだが、このシリーズ作を1つひとつ観ていきながら、ベイビーワールドを確認していこうというのが趣旨である。
ここに当たりをつけたのは正解だったようだ。女研のブログを書いていくことでスタッフや出演している女優さんたちが淫語魔に興味をもってくれるようになった。非常に話しやすい。
女体拷問研究所マガジン
http://blog.livedoor.jp/shin1baby-nyoken/

最近、自分は女研マと呼んでいたりする。「淫語魔が書く女研マ」である。もともと淫語魔も「淫語マニュアルで淫語マ→淫語魔」になった経緯があった。奇遇である。

それとドグマのみのる監督が淫語魔に文字稿を依頼するようになった。
それが3/19発売の「包容力と母性愛に包みこまれる淫語ビデオ 川上ゆう先生」である。
ドグマのホームページに淫語魔の名前が載った瞬間、なんだか感慨深かった。すでに来月の「淫語痴女」の文字稿依頼も来ている。

ビーバップ・みのるに関してはそのうちまた書こうと思うが、まあそれだけ信頼してくれたということだろう。家に遊びに行って6時間以上も2人っきりで話し込んでしまった。意外とウマが合うようである。

さて肝心の淫語であるが、マザーズやベイビーでいずれやるにしても淫語特化の作品はなかなか作れそうにない。今はとにかくメーカーとして成立させることが最優先である。
自分はそちらに関しては半ば諦めていたのだが、思わぬところで淫語作品の企画をやることになった。
ここでなら淫語をとことん追求することができる。そこがやらなければどこがやるのかってメーカーである。すでにそのメーカーの専属女優さんとの監督面接を終えた。
現役の単体女優さんと話をするのはこれが初めてだった。問題がなければ3月末に単体女優の淫語モノとして撮影される予定である。

だがそのメーカーで仕事をする本当の目的は淫語の単体作品を撮ることではない。
自分はとことん淫語にこだわったものが撮りたい。そうでなければ意味がない。
しかしそれをやるなら何かと制約の多い単体さんでは不都合だし、複数の女優さんを起用したいのでギャラがかかりすぎる。
それに素人淫語もいずれはやりたい。これは念願でもある。
淫語魔の名にかけて、こちらで必ず本格的な淫語作品の決着をつけるつもりである。

そのほか、細かい仕事もいくつかやっている。
WEBスナイパーではWEBラジオで官能小説について語るコーナーを持つようになった。
インターネットラジオ番組「四日市のエヴァエヴァ60分」第24回
http://sniper.jp/007radio/0071ykic_evaeva/6024.php

しかしときどき我に返ると、いったい自分はどこに向かっているのだろう? と考えることがある。とにかく泳ぎだしてしまった。今さら戻るつもりもない。自分は手で水を掻き、足をばたつかせて進むだけである。
その先に何があるのかわからない。だが今はどこかにたどり着くまで泳ぎ続けるしかない。