昔、ライダースナックっていうのがあってね 

  • [2014/03/22 18:58]

2006年の3月21日、淫語AVマニュアルはできた。巷はちょうど第一回目のワールド・ベースボール・クラシックをやっていて、テレビで日本の活躍を横目で見ながら慣れない手つきでHTMLを打ち込んでいた。
昨日でちょうど8星霜。今日から「淫語魔」と名乗るようになって9年目に突入である。

マニュアル自体はまったく更新が止まってしまっているが、別にあきらめてしまったわけではない。今でもその思いはある。
だが、いかんせんAVのプロデューサー業務がハンパなく忙しく、少しでも暇な時間があればインプットに専念したいのである。マザーズもレズれ!もようやくメーカーとして軌道に乗り始めてきたところ。まずはここを先途と集中してあたりたいのである。
淫語への思いに関しては底の方にしまっておくことにする。

観る側から作る側に回って3年たった今、ようやく全体像がつかめるようになってきた。
いろいろ思うところはあるが、やはり一つ言えるのは、AV自体は本当に儲からなくなっているということだ。
今、自分はようやく予算の見積もりから、女優費、制作費、製造費などを把握し、この作品の規模だと、だいたいどれぐらいがペイラインなのか、そして自分たちの商品と比較して、他メーカーの作品はどのぐらいの売り上げがあるのか、なんとなくわかるようになってきた。
それで考えると、今はどのメーカーも状況的には厳しい。もちろん調子のいいところもあるが、全体的に言ったら水かさがかなり低くなっていると見るのが妥当だろう。

90年代のレンタル時代であれば、とりあえずリリースした作品は全部はけた。あの頃は借りる側も、その日に1本しか借りるわけではなく、最低でも3本以上は借りて、2本は本命、対抗、そして1本は大穴と相場が決まっていた。
それこそ宇宙企画のきれいな女優、ダイヤモンドの淫乱な女優を借りておかずに決めた上で、ついでにV&Rやヨヨチューを借りようとか、たまにはゴールドマンもいいかとかやっていた。
レンタル料などたかがしれている。抜けないAVであっても、箸休め程度には借りてみようと思えたし、その中で「わくわく不倫旅行」みたいな異色作に出くわしたりもした。
借りた作品の中でハズレを引くことがあっても、それはそれでまた借りる楽しみの一つとして軽く流せる時代でもあった。

それがセルAV時代に移行し、高い金を出して買うということが前提となる。そうなると作品1本1本に対しユーザーも余裕がなくなり、なるべくハズレはつかみたくないと思うようになる。一つの作品をチョイスするのに慎重にならざる得ないのである。

あの時代、一度でもAVにはまったことがある男性ならわかると思うが、レンタルするときはそれこそ必死だ。戦場に赴くサムライのように常に真剣勝負である。
暖簾をくぐった先のアダルトコーナーでは、比較的寡黙な男たちが独りを単位に集まってくる。まずは決まったコースで各棚をじっくりと巡回し、かつて勝負に負けたハズレビデオを見ると心の中で軽く舌打ちする。そうしてゆっくりと視線を動かし、気になるタイトルが目の前をかすめると何食わぬ顔して手に取ってみる。そこでパッケージに興が惹かれると、一瞬だけ目の奥を光らせて裏返しにする。裏表紙には作品の中身を示す女優の姿態を映した画像と怪しげなキャッチコピー。ものすごく小さい字で書かれた作品紹介文も目を皿のようにして読みふける。そうやってさんざん吟味してなおその日の自分の気分と今までの経験に照らして沈思黙考する。「果たしてオノレが求めているものは目の前にあるコレなのか」「これが今晩のおかずたり得るものであるのか」。さんざん自問自答を繰り返す。今まで失敗を重ねた苦い思いがよぎる。それはまるで自分を根底から問い直す哲人のように神妙な光景である。
そんな厳かな真剣勝負をパッケージの前で繰り広げる男たち。
かつて自分が騙されてしまったメーカーや監督名を、どんなに脳裏に焼き付けたしても、それでもパッケージがいいとまた騙されてしまう。いったいどんだけそんな自己嫌悪を繰り返したことだろう。そういう悲喜こもごもとした濃密な時間はあっという間にすぎる。体内の時間感覚と物理的な時間にズレが生まれ、30分の感覚が3時間ぐらいすぎてしまっていることが起きてしまう。
でも男達にとってそれは決して無駄な時間ではない。至福の時なのだ。
それがセルショップで、高額な金を払うとなるとさらにシビアになってくる。

自分はあの、どこか長閑だが殺伐とした空気が好きだった。
近くのレンタルショップなら毎週火曜日の3本390円のサービスデー(確かサンキューデーとか言ってた)の時。セル店なら月初めと月中の2回、毎月一つのサイクルのように足を運んで、ときに5時間近くいたこともあった。淫語ビデオは見た目ではかわらないから、それこそパッケージから微かに漏れる情報を頼りに吟味し続けたのである。
そんな時の過ごし方を5年以上やっていたことになる。

だからAVはパッケージが命だと自分は思っている。どんなにいい作品を作っても、パッケージがダメならダメである。今はインターネットが進み、作品のアクセスの仕方も変わってきているが、やはりショップの棚の置き方や背表紙やパッケージはとても大事なのだ。
自分の中には、あのときショップで濃密な時間を過ごしていた「ユーザー」が今でも間違いなく息づいている。5年以上も続けてきたのだ。簡単に消えるわけもない。
かつてほど買う量は減ったが、AVは買い続けているし、借り続けている。もちろん基本は淫語AVである。なにも変わっちゃいない。

そんな自分だから思うのだ。やはりAVは売れなくなってきている。かつて自分が足を運び続けていたショップはもうない。あのサンキューデーをやっていたレンタル店も、熟女作品の品数がどこよりも多かったお店も今は存在しない。
つぶれていっているのだ。

アダルトビデオ全体の売り上げが減り続けて久しい。たとえば10本リリースしたとして、3タイトルが大ヒットしても、残りの7タイトルがトントンか赤字なら、間違いなく借金だけが増えていく。

こうなると守りに入るメーカーも出てくる。
この女優の数字がいいと聞けば、その女優を何回も撮る。逆に数字がまったくないと見向きもしなくなる。つまり仕事が回っている女優と回ってない女優の格差がどんどん開いていくことになる。

内容・企画もそうである。これが当たっているとなるとそればかり作ることになる。
ちょっと前にギャルものが流行り、雨後のタケノコのように黒ギャル女優が席巻していたが、どこのメーカーもギャルものばかりを撮って供給過多になり、結局食い合って売れなくなっていった。当然そうなると急にギャルモノに見向きもしなくなる。気づけばギャル女優たちだけが取り残され、仕事があぶれていくことになる。
今は、セルビデオを買うユーザーではなく、セルビデオを売るメーカーの方に余裕がないのかもしれない。

いい作品が必ずしも売れるわけではない。いや、いい作品なのに売れずに終わった作品など腐るほどある。
せっかくいい作品を二村さんや真咲さんに作ってもらっても、まったく売れなかったものがいくつもある。自分たちは悩んだ。どうしたらみんなに見てもらえるようになるのか。

いや、見てもらうだけなら実はそんなに難しくない。作品を無料で提供すればいい。実際、共有ファイルなどでは、何万もの人間が無料で落としてAVを見ている。
そう、見させることと買わせることは違うのである。優秀な作品が必ずしもいい商品とはいえない。ネットの評判の恐ろしいところはそういうところだ。見ることはあっても買わない人が圧倒的にいるのだ。そしてタダで見ているくせに女優のブログやTwitterに「ファンです。作品見ました。応援しています」って臆面も無く言えちゃう。そんな奴らがウジャウジャいるのである。

自分のやるべきことは1つである。とにかく監督さん達には、(ヌケるとか泣けるとか感動するとか興奮するとかジャンルはいろいろあるが)いい作品を撮れるお膳立てを作り、その上で売れる要素をちょっとだけでも盛り込んでもらって、あとはそこを最大限、生かし切る表紙と広報、営業展開を考える。
作品としてだけでなく、商品としての価値も自信をもって訴えられるものにしていく。
優れた創作物と購買意欲のわく商品のバランスをとりながら汗をかく人間が必要である。
それがプロデューサーの仕事なのだろう。

自分は果たして優秀なプロデューサーだろうか?
どんなプロデューサーが理想か、まだ自分の中では答えが出ていない。
でも自分の武器となるのは、かつてヘビーユーザーだったってことだ。どんなエロが好きかを語るプロデューサーはいる。しかし自分がどんなAVユーザーとして過ごしていたかを語れる人とはあまり会ったことがない。

職業作家は、文学少年、文学少女だったものの中から生まれるものだ。本を読んでないヤツが作家になれるはずがない。読書人はそんなに甘くない。
映画監督も同じ。きっとバリバリの映画青年だった頃があるはずだ。
ところがAVは歴史が浅いせいか、ユーザーが監督だったりプロデューサーであったりすることはまれだ。
そこに勝算がある。そう信じるしかない。

AVは誰の金で作られているのか?
AVユーザーの金である。AVユーザーが出してくれるお金で、監督やスタッフが作品を作り、プロデューサーがお金を回しているのである。
作り手が好き勝手なものを撮りたいだけなら、自分の金で撮るべきだ。それこそ自分でカメラを回して、自分でモザイクを入れてオーサリングをし、無料で多くの人に見てもらって、たくさんの人に満足してもらえればいい。
それを商売にしたいのなら、作品を売るということはどういうことか自分の胸に手を当ててよーく考えるべきだ。

あの暖簾の向こうで5時間もかけて作品を選んでいた自分。
そいつが買ってもいいと思えるものにするにはどうすればいいのか。どうやってその人にとって当たりの作品を届けられるか。

そんなことを思いながら今日もパッケージのコピーを作り、おまけにつけるパンツ写真の整理をしている。売れればいいからパンツをつけているんじゃない。パンツをつけてでも観てほしいからつけている。
それも作品力がなければ売れない。ユーザーは馬鹿ではない。
作品を商品にして売るというのはそういうことだ。

ユーザー魂は残っているか? 

  • [2012/05/28 00:49]

今月に入って急に「ボヤキのファンでした」とか「実は前々から読んでました」とか、「最近、いんごまさんのブログにハマってます」とか、初対面の人に立て続けに言われた。
そういうことは3日と開けず書きまくっていた頃に言ってよと思わなくもないが、その一方でそういう人たちが一人でもいるのなら、忙しさにかまけて放置しっぱなしのボヤキを断固書き続けなきゃならん! という思いにもなった。

「淫語魔」という名前も「淫語AVマニュアル」とともに、昔から知っている人は知っているみたいで、それまでさんざん話した後に、あらためて名刺を渡して、「えーーーー、淫語魔さんなんですかぁーーー。うわー、そうなんだぁー」と、態度が急変して恐縮する場面が何回かあった。
つい、この間もSODの新入社員の人とたまたま飲む機会があって、最後に名刺を渡したら非常に驚かれてしまった。

その彼とまだ「淫語魔」と名乗る前に話していた話。
彼はSODといってもクリエイトの社員ではなく、流通の方の人で、実際にAVを売っていかなくてはいけない立場にある。
自分は酒の席でもあり、年長風を吹かせて少しイジワルな質問をしてみた。

「今の若い人ってさ、AVを買わないよね?」

「ええ」

「つまり皮肉な話だけど、若い20代の君たちがどんなにエロいと思っても、実際の購買層と言われる40代50代のおっさんたちに通用しない可能性があるわけだよね」

「そうなんですよねー。いかに買ってもらうか考えないといけないと思います」

「いやーでも考えても無理なんじゃねぇ? だって君たちはいろんなところでエロをタダでダウンロードして満足してきた世代でしょ? そういうクセをつけちゃった世代なわけで、今さらエロに金を払おうとは思えないんじゃない?」

「そうなんですよー」

こうやって書いてみると間抜けな会話になっているようだが、このSOD社員君は実に熱いヤツで首をタテにブンブン振って相づちを打ちながら、どうすればいいか真剣に考えようとしているみたいなんだな。
だからSODの作品が若者に売れるように応援もしたい。
応援はしたいが実際は悲観的な観測しかできないんだなぁ。

今まで何人かの20代若者に実際に聞いてみたりしたが、彼らの中でAVを買っているやつなんてまったくいなかった。それなのにAV自体は結構見ていたりする。
このボヤキにもちょくちょく「torrent」だとかの検索ワードで訪れる人がいるけど、まさにそういう人たちはAVを買わない。isoファィルで丸ごと流れていたりするんだからね。なぜわざわざ買う必要があるのかってことだ。

AVに金を出している層はオッサンだ。すでにデータが出そろっている。
昨今の熟女ブームも、本当はブームというより、購買層の高年齢化が進んでいるだけだろう。
もともと全体的な売り上げが下がってきている中で、ジャンルとしては「熟女」という括りでも、実際は自分より少し年下ぐらいの色気のある女性を好む人はいておかしくないだろう。逆に自分の娘ぐらいの年の女の子では勃たないという男性もいるかもしれない。

自分からしてそうだもんなぁ。ここ数年で急に二十歳前後の娘が幼い子どもに見えてきてしまってる。
監督面接をやっていると、逆サバで年を水増ししている女優さんなんかもいて、もうそういう時代がとっくにやってきているのだとつくづく思う。

そんなオッサンたちの好みに、金を払わずにタダ見している若者が付き合わされることになる。だって彼らはお金を払わないわけだから、いくら自分の好みのジャンル、嗜好、アングルの作品に出会ったとしても、そこにはお金が落ちていかない。
メーカーとしてはどんなにネット上で評判がよくても、売れなければ作り続けることはできない。そういうネットのみの評判作品は自然と淘汰されていく。
買っているのは、彼らが情弱と呼んでいるBTやShareを扱えない連中である。
つまり今のAVは情弱によって作品の嗜好が決定されているのである。

だけど監督はどんどん若返っていく。
今年もSODクリエイトは新入社員を数人入れた。
そのうちの何人かに会ったが、みな20代の、感性豊かな連中であった。
問題は、彼らがエロいと思っていることが、40、50のオッサンに通用するかどうかってことだ。
若者には若者のエロもあるだろう。しかし彼らがどんなにその世代のエロを代表するような作品を作っても、買って評価してくれる人はオッサンしかいない。
20代はAVを買わないのである。

これって悲劇ではないか。
このままAVはどんどん零細企業になっていくのであろうか。
実際に、今は1000本も売れればとりあえずヒットみたいなことになっている。昔と一桁も違うらしい。
でもその1000本ぐらいしか売れていない作品であったとしても、実はその何十倍の人にその作品を見られていたりする。それなりに売れている女優の作品なら10万に近い人間がダウンロードして観ている。100倍以上だ。すべて流れているのである。ネットさえつながれば大手メーカーの作品はタダで手に入るのである。なんなら中国語の字幕までついて。
それが今の現状なのだ。

でもよくよく考えてみると、この何十倍の人の中には若い奴だけではなく、30代40代もいるだろう。そしてその中には今までAVを買っていたが、徐々に買わなくなっていった人もいるに違いない。
この人たちを再び買わせるようにするのは、そう容易い話ではない。
果たして違法ダウンロードの罰則化ぐらいで戻ってくるかどうか。

ところで自分は未だに観たいAVは買っている。
ライターの仕事でたくさんのAVは観ているが、必ずしも自分の観たい作品がくるとは限らない。またサンプルもその気になれば手に入れられるだろうが、向こうがあえてくれない限りは、買ったり、レンタル店で借りたりしている。

この前、CAのプロデューサーに聞かれたので、正直にそう応えたら「さすがですね」と言われた。
そのときは深く考えなかったのだが、今思うと自分はAVを借りたり買ったりするということが当たり前の行動になっているのだ。買ったりすることがもったいないとは思わない。むしろ買わなきゃわからない心理というのは絶対にあるのだ。

AVユーザーってやはり特殊な人種だと思う。制作をしている人間で自分のように買ったり借りたりしている人って珍しい。
最初からユーザーであったことすらない人もいる。いやむしろそちらの方がほとんどだろう。だから、実はユーザーマインドってヤツがよくわかってないんじゃないかと思うことがある。
この半年あまりの自分のフラストレーションの殆どはそれだったりする。
所詮はまだ素人みたいなもんだからね。もっと力をつけなきゃ。

さて自分が関わった淫語モノなんだけど、6/1発売の「好色三人女2」はCountしたら北川エリカも市松さゆりもそんなに淫語を言っていなかった。やはり最初に撮っていたヤツはちょっと少ない。
その代わり、大堀香奈はそこそこ言っていた。
そんなこんなで、淫語成分はそのうちマザーズのブログに載せるつもり。
淫語ファンはそれで判断してください。

むしろ6/8発売のLADY×LADY作品「女好きの女」はレズ物だけどたくさん言っている。ただし男性器はレズだからほとんどない。逆にオマンコ淫語好きの人はいいと思う。特に愛内希は打ち合わせの段階で本当に「おまんこ」が口にできなくて、それで管野しずかの心に火をつけたという女神降臨エピソードがある。
この話はここでするしかないからいずれ書くわ。

まぁまたちょこちょこボヤキの方も書きますよ。
どうやらAVとはまったく関係ない「淫語魔の日常」を好きな人もいるみたいなので、そんな話もいずれ書いてみようかと。

そうそう、最近、涼宮ハルヒにはまっていてね。
この間から、大阪の桜ちゃんに嗤われっぱなし。

でも読んでいて思ったけど、売れるのにはわけがあるね。この谷川流って人、ベストセラー作家になって当然の人だと思う。

まぁそんな話もボチボチ書いていきますよ。
なんとかこっちもがんばなきゃ。

巡る淫語は糸車 

  • [2012/01/25 08:33]

今月の頭に、淫語スレの人にマザーズ作品の淫語カウントをしといてくれと言われて、なるほどまだ淫語のメイン作品は作れてないが、まったく言っていないわけではないので、淫語カウントをしておくべきだなぁと思って、実は全作品の淫語カウントをしているところ。
MotheRsの作品はどれも、淫語が全くないということはなく、スパイス程度には使用している。自分は淫語が全くない作品だと抜けない人なので、そこは気にしながら制作現場にいるが、今のところそこの心配はいらないようだ。とりあえずこの女優の淫語発言は聞けますよってことは最低限クリアされている。それでも種類や台詞によって天国と地獄に別れたりするので、そこはなんとか情報として出しておきたい。

本格的な淫語メインの作品に着手するには、まだまだ淫語魔に用意が足りない。
それは作品制作の力量もさることながら、MotheRsというメーカーがある程度、軌道に乗らないと本当にやりたいことができないということもある。
ビジネスである以上、シビアな話なのだ。
業界のいろいろなしがらみも少しずつわかってきた。その中で自分たちが一番やりやすい形を作っていかないといけない。
ただスタート当初に比べれば、MotheRs内での自分の発言力は増している。こちらはとにかくど素人。そう簡単に業界の人に信頼されるはずもない。
そういった意味でも何もかもがこれから。起業というのはどこの世界でも大変ということだ。みんな生活がかかっているしね。

MotheRsは本当に人手が少ない中をやっているので、広報活動も体勢を整えるのに時間がかかっている。自分も制作だけでなく広報活動の一環として、ライター仕事の方でも書きまくらないといけないと思っていた。大きなメーカーのように他のライターに任せるほどの余裕はMotheRsにはない。
そこでどうせ淫語のカウントをするのなら、そのついでにMotheRsの作品の全レビューもやってしまおうかと考えていて、ようやく先週の水曜日にリリースされている全作品を取り寄せることができた。

しかし「紅蓮のアマゾネス」を説明をしていく中で、これはベイビーエンターテイメントの「女体拷問研究所」全シリーズを見ておく必要があるなぁと思い始めた。「アマゾネス」はやはりベイビーの裏なのだ。
しかも今後、発売予定の新シリーズを考えると「女研」は徹底的に解剖分析しておく必要がある。前々からKoolong監督にもレビューの要望があったので、こちらも全作品を先週の土曜日に取り寄せた。
MotheRsは11タイトル。「女体拷問研究所」はシーズン1とシーズン2で各13タイトル。合計37タイトル。
しびれる話だ。

今、見て準備を進めているところだが、来月の頭にはMotheRsのホームページとベイビー関連のサイトに文章を定期的に書いていくつもり。

MotheRs関連以外にも淫語魔のお仕事が増えていっているので、その告知はまたそのうち。
今年はかなり忙しくなりそう。

そうそう、一昨日の月曜日にビーバップ・みのる監督の自宅を訪問した。
非常に有意義で楽しかったのだが、そのときの話は、とある媒体に書くことになっている。それがまた思いもしないところからの仕事なので、掲載されたらいずれまた。
いやあー因果は巡るなー。

淫語の女神は舞い降りてくれるか? 

  • [2011/11/13 23:10]

まずは最近、淫語魔が雑誌媒体に載ったので、そのご報告。

「ビデオTHEワールド 2011年 12月号」の山松対談に新メーカー「MotheRs」の話とともに淫語魔の話が載っております。
これはAVライターの東良美季さんが司会進行で、カンパニー松尾監督とバクシーシ山下監督がAV関係者の話を聞くという体裁になっています。原稿に起こしてくれるのは東良さんで、結構、カッコイイ感じで書いてもらっています。
東良さんはほかの記事でも淫語魔のことについて触れてくれています。
ということで、もし興味がある人は読んでみて下さい。

本当はこういうのって、発売前に宣伝するべきなんだろうけど、ついつい書きそびれてしまった。
最近、夜が忙しくてねぇ。なかなかブログに向き合う時間が取れないんですよ。

そのついでと言ってはなんだけど、実は先月すでに発売されている「TENGU (テング) 2011年 12月号 」に、ドルショック竹下さんが淫語魔について描いてくれたマンガが載っている。こちらもまだ次の号が出ていないから、まだまだ手に入るんで、淫語魔の似顔絵が見てみたいという物好きな人がいたら見てやって下さい。

さて、いよいよMotheRsの作品が、早いところでは今月の17日ぐらいから店頭に並ぶらしい。
もっと宣伝しないといけないんだけど、我がサイトからはひたすら淫語売りするのみなんで、淫語抜きをして宣伝していこうかと思う。
その方が確実だろう。ショップいくとよく思うが、AVって毎月のリリース数がたくさん出過ぎていて、自分のお目当ての作品を見つける前に探す気力が萎えてしまったりするんだな。

そんで制作に加わった人間として、ちょっとだけぶっちゃけてしまうと、内田さんの作品はここが出発点。それなので、これからどんどん作品のレベルが上がっていく。中にはこれを買った人で期待はずれと思う人も出てくるだろうが、作品の方向性ははっきりしていて、自分としてはそこを追求するのみ。実際、撮るごとにどんどん明確になっていってて、できあがったものをプレビューするたびにそのことを強く感じる。
やはり一番最後に撮ったオナクラの撮影が一番パフォーマンスがいい。淫語の質もよくなっている。来年の1月、2月に発売されていくものは女体を鑑賞するフェチ作品としても自信はある。
もちろんそれでもまだまだ完成形とはいえないが、自分の追求すべきテーマは、女性は女性のままでじゅうぶん美しく、かわいく、エロいということを証明すること。
だから黒バックでの女体にこだわったりもしている。

いずれにしろ来年中には満足のいくものを作り上げたい。そしてそこからさらに別の何かに変化させていきたい。むしろ本当の戦いはそこからなんだろうと思う。
淫語もね。うまい女優に言わせるだけでなく、一般の素人とか、人妻とか、いろいろやりたいんですよ。
淫語のエロスを追求するってことは、うまい女優だけを相手にしていてもダメだろう。

そもそも淫語がうまいってどういうことなのかってことでもある。
ときおり「淫語の一番うまい女優は誰か?」という質問をされることがあるが、いつも答えに窮してしまう。うまい女優さんというの確かにいるわけなんだが、淫語のうまい女優さんの特徴は、その人それぞれで一概に比較対象できない。

これはつい一昨日の話なんだけど、ライターの安田理央さんから電話があって「淫語AVの最高傑作って何だと思います?」と質問された。
すると、「淫語の一番うまい女優は?」というと戸惑って答えにくいのに、「作品は?」と聞かれるといくつか頭に思い浮かんでくる。

自分が即座に思いついたのは「淫語娘3」。これは2ちゃんねるの淫語AVスレでもたびたび話題にのぼった作品で、淫語の連呼が苦手という人でない限りはまず支持されるんじゃないかと思う。なにしろあの当時の風見京子は神がかっていた。

そのことをTwitterでつぶやいたら、お色気脚本家の沢木毅彦さんも「風見京子さんが歴代最高峰だと僕も思いますよ。才能が違い過ぎますね」とリプライしてくれた。

自分は、南智子の後継者は風見京子さんだと思っている。彼女の言い方は南さんとそっくり。むしろ淫語だけだと風見さんの方が上なんじゃないかとすら思うぐらい。
風見京子さんは現在、酒井あずさという名前でピンク映画に活動の場を移している。演技派の女優さんだ。
もうAV自体は引退していると思うが、こういうやりとりをしてしまうとせっかくMotheRsというメーカーで撮れる環境にあるだけに、やはり彼女の技を間近で見てみたくなる。この際だから裸にならなくてもいいので、彼女の言葉責めを生で聞いてみたい。それでじゅうぶん。
もちろん淫語魔としても一度は会っておきたい。

ということでMotheRsに出てくれるかどうか、ダメ元でオファーしておいた。
「彼女なら出てくれるんじゃない」って二村さんが言っているからなんだけど、さて実現するでしょうかねぇ。
でもさ、これ実現したら今度はすぎはら美里っていう線も出てくるんじゃないの?

んんーーーっ、それはさすがにないか。

11月18日にMotheRs第一弾が店頭にならびます。 

  • [2011/11/09 13:54]

かなり更新できませんでした。
そろそろ宣伝しないとまずいと思うので、今週、来週は頑張りますよ。

MotheRsホームページ

なんでサイトをおろそかにするぐらい忙しいかというと、まさに新メーカーの起ち上げに遭遇しているからで、これは滅多に会えない体験になるとはいえ、やはり激動の日々なのです。
すべては手探り状態で進んで行っていることもあり、毎回「これはどうなってんだっけ? あれはどうなってんだっけ?」となる。それでその都度、コンセンサスと今後のためのルール作りをする。そこで決めたってうまく機能するとは限らない。緊急避難的に決めたことでそのまま続けられることもあれば、やはりどこかに無理があって続けられなくなることもある。
とにかく急な日程がどんどん入ってきて、まだまだ見通しがきかない乱戦模様。
メーカーとして落ち着くのは、来年に入ってからなんではないかと思います。

自分はもちろん淫語担当で入っているのだけど、淫語に力を入れるよりも、まず作品の土台作りが先なので、本格的な淫語作品を作っていくのはやはり来年の春以降、ひょっとして1年ぐらいかかるのでははないかと思っています。
MotheRs作品であれば今のところ女優さんの口からちょこちょこ淫語は出てはいます。
ただ淫語モノとしての本丸はやはり「オナクラ」。「オナクラ」に関しては淫語好きの人が抜けないなんてことはないレベルだと思います。実は淫語を一言二言しか言っていない女優さんもいるのですが、それでも作品全体としては最低限のことはやっているはず。
これについては作品ごとに言及しますね。

いずれにしろ、最終的には自分で編集、そして監督をしていかないと無理でしょう。
「オナクラ」はいずれはターゲットを絞って「人妻 オナニー倶楽部」とか、「素人 オナニー倶楽部」とか、「おめこ オナニー倶楽部」とか展開していくつもりです。素人やふつうのおばさんっぽい熟女優は、予算を抑えられるので、その分人数を増やしていけると思います。
ほかにもいろいろやれることはあるでしょう。
本当は本番ありの淫語作品や強制淫語もやりたいんですけどね。それはまた違った土俵でするかもしれません。

とりあえずはどんどんスキルアップして、自分のできることを増やす。
そして独り立ちすることが当面の山。

それもこれも、爆発的にとはいわないまでも、ある程度存続するぐらいは売れてくれないとお話にならないので、ご祝儀代わりに買ってくれると嬉しいです。

淫語AVマニュアルのリピーター予想では、淫語AVファンは全国に3万人はいるはず。そのうちの1000人でも買ってくれればとりあえずはいろいろできます。
つまりはまずは3割の戦い。
ということで、淫語マニア向けに宣伝をしていかないといけない。
淫語マニュアルで売らなくてどうするって話なわけですよ。

すべては日本淫語痴女化計画のため。
これが淫語魔にとっての死に場所。「淫語魔」というネット人格を作ったのはこのコトに遭遇するがため。そう腹をくくれば、馬鹿馬鹿しいことをやっているのになんだか楽しい。
いや本気で、SEXでの淫語が当たり前の社会にしてやろうと思っています。