今年の七面鳥はどのように鳴いたか 

  • [2010/12/25 10:23]

うーん、マニュアルの更新が土曜日の1回になっちゃっているなー。
ちょっとまずいでしょ。やっぱり「週2」のペースを守りたい。
今まではいつも「週3」を常にねらっていて、でも日常の瑣末事に時間を奪われて、結果的に「週2」なるっていうのがパターンだった。
でもこのペースは気に入ってはいた。実際、調子よければ週3の更新もあったりするしね。

これ以上、更新のペースが落ちるとフレッシュさに欠けてくるんだよねえ。
別に最新作にこだわっているわけでもないんだけど、これをやろうと思っているうちにズルズル時間が経って、それであらたな作品を見ちゃうと印象が上書きされちゃう。モチベーションがどんどん下がる。
それで自分の中で旬が過ぎてお蔵入りになっていく。

今日、更新した明日花キララの作品なんかも今ここで更新しなきゃお蔵入りしたかもしれない作品だ。
作品的には悪くはないんだけど、そこまで淫語に特化した作品ではないからさ。
でもこういう「淫語」を謳っていない作品で、淫語の質がよくてそれなりに量のあるやつはできるだけ載せていきたいんだ。だからモチベーションを下がる前に、すぐに取りかからなきゃいけない。
明日花キララの魅力についてはマニュアルに書いたとおり。

こんな感じの淫語のあるのでは、あの「やまぐちりこ」の作品がある。彼女もなんだかんだ言ってアリスのいくつか作品の中で淫語を言わさている。
量的には今日のにくらべるとまだまだだけど、これぐらいなら載せようかなぁと思っていた。失踪騒ぎもあったことだし。
でもSODに電撃移籍したみたいなんでそっちで期待することにしましょう。

ペースが乱れているといえば、このボヤキの方もペースが乱れている。
一番の要因はやっぱりWEBスナイパーのレビューをやるようになったからだと思う。
でもこれも慣れだと思っていて、実際、今回は5タイトルを2週間で仕上げることが出来た。それまでは丸一月ぐらいかかっていたので、だいぶ進歩したことになる。
最終的には1週間で5タイトルを仕上げたいなぁと思っている。
遅れちゃうのは完全にこちらのノウハウの無さで、その作品の攻略法さえ見つかれば一気に書き上げられることもある。

またそのうちスナイパーに載ったレビューで補足的なこともボヤキには書いていきたいなぁと思っている。書いていたときにどこを注意して書いたとか。

そうこうしているうちに今年もあと一週間。
年内中に書いておきたいことがいくつかあるから、おっちゃん、今週はがんばるよ。

いんご みにすたー 

  • [2010/12/13 23:34]

今年から雌女・熟雌女シリーズで担当に入った新人女性スタッフはここへきてようやく開き直れたようだ。
初登場は水城奈緒さんの「女の口は嘘をつく。」 雌女anthology #081からなのだが淫語には当初から苦労していた。彼女、おそらくふだんは淫語とは無縁の生活をしていた人なのだろう。

雌女・熟雌女シリーズは、特典映像のインタビューなどで女優に淫語まじりの会話をするのが定番となっているのだが、本来なら女優さんから淫語を引き出さなきゃならない立場の方が緊張してなかなか淫語を口に出来ない。がんばって「言わなきゃ」とは思うのだろう。そう思えば思うほど妙な間があくことがある。
作品によっては苦手すぎて「理想のおちんちん」と言うべきところを「今までに、そんな、こんなぁ…、理想の…、男性器に出会ったことは、ありますか?」と逃げてしまうことすらあった。
勘のいい女優さんにそこを突かれて逆に淫語責めされてしまうことすらあった。

だが早乙女ルイさんの雌女あたりから明確に変わってきた。度胸がついたのかスッと淫語を言えるようになった。
そればかりか質問の仕方や声自体も変わってきた。
以前は女優さんに対する質問がかなり漠然としていた。これだとよほどおしゃべりな女優さんでないとどう応えていいか戸惑ってしまう。ところが今はだいぶ具体的な問いかけになりはじめている。
それにともない声自体も上っ調子な感じから、地に近い声が出始めている。まだまだ声にひっかかりがあるが、以前の緊張でテンパったトーンではなくなっている。

やはり人間というのは成長するもんなんですなぁ。
もちろんまだまだエロ会話をつなげる引き出しはないようだが、こんなのはエロい人たちと交わっていれば自然と増えていくだろう。
今後が楽しみだ。

さてそうなるといつまでも「新人スタッフ」という呼称では具合が悪い。そろそろ何らかの固有名詞をつけないといけない。
というわけでそのことをM田部長にメールでご相談申し上げたわけだ。

その返事が今日きた。

以前のメールにあった新人スタッフのよび方ですが
女性政治家と同じ名前なので、現場で大臣と呼ばれております。(笑)

ですので、今後は、大臣と呼んでいただければ…(笑)
また、ここ最近の雌女、熟雌女の撮影は、彼女が全てメイキングを
回しております。

ということで「大臣」と呼ぶことにします。
でもちょいかわいくねぇーな。
「ミニスター」とかにしちゃうかな。

んで彼女ですけど、なにげに「おちんぽ」と「きんたま」率が高い。
この2つのワードがインプットされているってことは、ひょっとしてボヤキをよく読んでくれているんじゃないかと思ったりするんだよね。

シリーズは「虜」から「中毒」に発展していった 

  • [2010/08/19 23:47]

二村さんとは毎週のように会ってた時期もあったんだけど、作品のことについてほとんど話す機会がないままずっときてしまった。
ほかに話すことがいっぱいあったからなんだけど、夏に入って前々から作品について聞きたかったことを思い出して、ようやくひとつだけ当人に聞けたのが今日更新したこの「痴女行為の虜になった私たち 5」についてだった。

この作品を最初に見たのは8年以上も前になる。
最初はレンタル店で借りた。
作品の方も発売は2001年の7月。ちょうど9年前の作品だ。

たぶんこの作品が二村作品の中でもいちばん淫語を言っているはず。
実際、今回ちゃんとカウントしたら178回。淫語ビデオとして売られていてもおかしくない分量だ。

またこの中谷美香って新人女優がいかにも帰国子女って感じでそこが強く印象に残った。喘ぎ声からして「スゥ~ハァ~」とか「フゥーっ、フゥーっ」とか言っててなんだか外人ぽい。しかもときおり白目をむいたりもする。
性格も顔立ちからして真面目そうなんだけど、実はオナニーが好きみたいで性欲は強いらしい。

これってよくよく考えてみると二村さんが最初に素人童貞を奪われた隣のおねえちゃんとかぶっているような気がする。そのあたりはどうだったんだろうなぁ。たぶん本人はあまり気にしてないと思うけれど。

その「中谷美香のオナニーコーナー」は、「おまけ」なのに20分も割いていて全体のバランスからしてやたら長い。「おまけ」なのにここまで比重が大きいのは、たぶん彼女がオナニーでマジイキしてしまったからなんだろうね。そんなの見せられたら二村監督の性格上、絶対に短くできないでしょう。むしろダダ流ししてしまうぐらいのことはする。
プロに徹するならもう少し切ると思うけれど、やるんですよねぇこの人は。
もっともまだ監督業をやりだしたばかりってことも大きいんだろうけど。

二村監督が「ザ・オナニズム」を撮ったとき、自分はまっさきにこの中谷美香のオナニーを思い浮かべた。
ドグマを離れてすぐ撮った「オナニズム」はオナニー好きの人には不評だったみたいだけど、自分には中谷美香の「オナニー」と「オナニズム」が地下水脈でつながっているように思えた。そうやって結びつけて考えると二村ヒトシが何をしたかったのかわかるような気がしたんだよねぇ。

もっともこういうのも当人は気にしちゃいないんだろう。たぶん忘れている。
それに完成度も高くなかったからねぇ。素人が撮ったみたいにひどいところもあった。
でもこの作品の見方をちゃんと伝えているメディアもなかったように思えたんだよねぇ。

実は二村さんに聞きたかったことも、「たぶん二村さんはすっかり忘れているんだろうなぁ」と思っていた事柄なんだけど、まずは四の五の言わず動画で確認してみましょうか。
SODには許可をもらってないけど、これぐらいなら許してくれるでしょ。だいたい彼らはこっちからメールしても全然音沙汰ないからしょうがないよね。

これはおまけの映像で、DVDの方にしか収録されていない箇所。

こうしてあらためて見るとやっぱり中谷美香って某美人AVライターにどこか似てるよねぇ。
前々から誰かに似ているなぁと思ってたんだけどさ。

まぁ注目すべきはそこじゃなくってね、ここで二村ヒトシ監督がフタナリAVを作るような発言をしているってこと。

中谷
私も欲しいなぁ。
二村
そうなんだよね、あのねぇ、女の子ってチンチンほしいでしょ。
中谷
欲しい。自分で。
二村
そういうビデオも作ろうね。チンチンを生やすビデオ。女の子も。ぜひ作ろう…。
中谷
ハっハハっ。ど、どんなんですか?
二村
どんなんだろうねぇ。ちょっと考えさせて、ゆっくり。

のちに二村さんがフタナリビデオを実験的にやったのは「痴女行為の虜になった私たち」の後継シリーズ「痴女行為中毒になった私たち」。その中で堤さやかにぺニバンオナニーをさせるのが初出なのだけれど、フタナリの構想自体はこの中谷美香との会話の中で萌芽が見えるわけだ。

で、このことを覚えているかどうか当人に確認したら案の定、覚えてなかった。
以前、慶大の講演でフタナリのことを語っていたみたいだけど、この話はでてなかったようだった。だからすっかり忘れているのかなぁと思ってたんだけど、やっぱり忘れてたのね。

この「痴女行為の虜になった私たち 5」には二村ヒトシの原風景がいろいろ詰まっている。
自分は二村作品を語る上で結構大事なポジションを占める作品だと思ってんだけど、そんなこと指摘するヤツはだれもいない。

ということで、ほかにも言いたいことはあるんだけど、二村作品はあともう一本、淫語マニュアルにあげるつもりなんでまたそのときにあらためて。

欠番 淫語AVマニュアル 

  • [2010/07/29 22:28]

淫語AVマニュアルにはながらく欠番になってるページがあった。
そこはアウダースのAVオープン参加作品を載せていたんだけど、その後アウダースから内容を増量する形で「乃亜×紅音ほたる 「女の口は嘘をつく。」 雌女anthology#034 DXⅡ」が出た。
一昨年ぐらいか、内容が重複しているので外したのだがPHPでページを生成しているので便宜上欠番ページができてしまう。

本来、意味のないページなわけだけど、なぜかYahoo検索はこのページを上位にあげたがる。検索するとこのページが一発目にくることがよくある。
そうなるとやはり格好悪い。何か別の作品をあてこもうと思った。

それで「菅原ちえ監督の淫語しようよ! ベストセレクション」の淫語抜きをしてみた。

あらためて見たらいろいろ発見するものがあるねぇ。
まずこのときの菅原ちえはやっぱり面白かった。

今、SODで「本日の淫語動画」をやっていて、つのだまいこ監督が今週あたりから担当しているわけだけど、それまでの無粋な連中よりはそこそこ流れをつくっていてよくなってるとは思った。
でもこの「淫語しようよ!」にくらべると圧倒的にエグ味が足りない。
この時の菅原監督のほうが女優に対する切り込み方が鋭かったんだよねぇ。

要するになんども言っていることだけど、この人たちってこういう「AVの遺産」みたいな作品を繰り返し見て研究とかしないのかねぇ?
こういうのって先人の作った山の上に小石を一つひとつ積み上げていくようなものでしょ。そうやって技術というのものは継承されていくわけで。

自由な発想だけで勝負する天才監督なんて一握り。凡人のくせになんの先行作品も参考にせず、ただその時の自分の感覚で出たとこ勝負の作品を撮られてもねぇ。自分みたいなユーザーからすると温度差を感じてしまう。

あんたたちはたいして才能ないんだからさぁ。しっかりと研究してよ。
どうせ新しいものなんて作れないんでしょ? 自分の手に余るんだったらリサーチするとかさ。そういう努力しないと。
昔の作品たくさん見て、エロとは何かと始終考えてやってかないと。プロなんだから、ユーザーとのエロの差額分が金を生むんじゃないの?

こんなこと書くつもりじゃなかったんだけど、ヘンなスイッチ入っちゃった。
でもさ、10年以上前の作品と比べてなんらスキルアップしていない、むしろ劣化してるところとか見ちゃうとなんだかねえ。ノウハウの蓄積とかやらんのですかね? ソフト・オン・デマンドは。
不思議な会社だなぁ。

書くつもりだった「菅原ちえ監督の淫語しようよ!」そのもののことについてはまた明日にしましょう。

それで納得出来るんなら、それはそれでいいのかぁ。 

  • [2010/07/13 22:48]

今日更新した今井ひろのちゃんのゴージャスオナニーサポートはなかなかよくできていた。

たとえば淫語の変化だが最初のオープニングでは今井ひろのが

ひろの、いろんなエッチなことするから、あなたはひろのことを見て、おちんちんシゴいてて。…えっ、おちんちんより、チンポの方がいいの? う、うん、わかった。
ひろの恥ずかしいけど、君が興奮するなら、チンポとか、エッチなことばを言ってみるね。チンポ、とか言ってると、ひろのもドスケベさんになったみ、…気分だよ。こうなったらいっしょにうオナニーしようか。君もひろのとエッチなことしているつもりで、チンポしごいてね。ひろのにこーい精子、いっぱい見せてね。じゃあ、ひろの、まだ恥ずかしいからちょっと練習。
チンポ、おちんぽ、おちんちんさん、チンコ、チンポコ、ポコチン、はぁー、恥ずかしいよぉ~、おちんちん、おちんちんぽ、ちんぽ、ちんぽ、ちんぽ、ああ、まだ恥ずかしいけど、こんな変な気分になってきた。
さあ君も、パンツ脱いで、おちんぽ見せて。ね、お願い! そうしたらひろのも恥ずかしくないかも。ね♥ さぁ、チンポ握って、はじめよ。

と「おちんちん」から「チンポの方がいいの?」と言わせ、さらに淫語の練習までさせてみる。

ところがよくよく聞いていると、この時点ではあくまで男性器の呼称を言わせるのみで、女性器はない。
ようやく20分ぐらい経ってから言うのだが、それもすぐには言わずに、何回か言いよどむお芝居が用意されている。

あとはぁ、ひろのの、お、おー、おお、おっ、太もも! 太もも。

あっ、ふとももじゃないところ見てるでしょ。もしかして、ここ。やっぱりここが見たいの。ひろのの、お…お…おっ…おけけ。ひろののおけけ、やわらかいって言われるの。

そしてついに

ひろののマン毛、の、ちょっと下のところにあるのが、お、お、お…、おまん…、んこ。おまんこ。…おまんこって言っちゃった。あなたも、おちんちんって言って。

いったん口にしてしまえばあとは気兼ねなく

ハァー、おまんこ開くの、まだちょっと恥ずかしから、お尻見せてあげるね。

とすぐに「おまんこ」を口にする。

そしてついには、

ひろののおまんこ、もっとズボズボしてぇー。すごい気持ちいい。おまんこおまんこ気持ちいい。もっとおまんこズボズボしてぇ。

おまんこ気持ちいい。ああん、オマンコ気持ちイイよ。ああっ、オマンコ気持ちいい。オマンコ気持ちイイ。おまこん気持ちイイよ。

と連呼するところまでいく。

実に計算された流れ。
淫語魔のおっちゃん、こういうの大好きっス。

ほかにもこういう細かい芝居が随所に見られて、かなり玄人好みの作りになっていた。

だからこそなんだが、問題はやっぱり変なふうに「主観設定」にこだわっているところなんだよねぇ。

もちろんオナサポだから主観にこだわった作りでもいいのだが、宇佐美監督の場合、主観撮影のみの構図には限界を感じたのだろう。その苦肉の策としての「お約束」設定が生み出された。
「鏡」を使ってそこに主観側の体を映し込む設定と、「見せつけFUCK」としてのカメラ目線・語りかけのカラミである。

前者は、いったん「鏡像」ということにしてしまえば「鏡に映ったという体」で客観映像を入れ込むことも可能になる。
だけど鏡に自分の姿を映すにしても客観と主観映像はコンセプトが根本的に違う。
実際、宇佐美監督の鏡を使ったということになっている映像も、純粋に主観視点として見た場合アングルが高すぎたり低すぎたり、本当に鏡に映し込んでいたら見えない角度の構図まで入ってしまっている。
これではヴァーチャル感は出せない。自分のように主観モードに頭を切り替えて見ているとものすごくお粗末な映像に見えてしまう。

「見せつけFUCK」の方も「カメラ目線での語りかけ」以外は客観で自由に撮ってはいるが、主観映像としてはかなり問題のある構図がいくつかある。
それに男優側は声も出さず顔が映らないように不自然なまでの背け方をしているので、これが違和感を与えてしまう。
もしも見ている側の嫉妬を煽るなら、男優の顔をしっかりと映して、なおかつ声で挑発させるべきだがそこはやらない。そこだけはヘンな完全主観の縛りが入っている。

結局、なぜわざわざ「彼のことを大好きな彼女が彼の目の前で別の男に抱かれる姿を見せつけるのか」、映像で説明ができていない。これだと「かなり精神が病んでいる女の子をカノジョにした」設定ということになってしまう。

「完全主観作品」に客観映像を織り交ぜたいから入れているにすぎないこれらの撮り方には無理がある。こじつけはこじつけ以上のものにはならないのだ。

もちろん抜く分には気に入ったシーンでやりゃいいってことはある。だから前後の脈絡などいらないという考えもあっていい。
だが淫語ものというのはそうもいかない。流れがあって言葉は成立する。文脈がなければ言葉は意味をなさないのだ。

視覚のエロスは記号(sign)だが、言葉のエロスは信号(signal)なのである。

自分が宇佐美作品を何度も見返す気になれないのは、まさにこうした点にある。
自分にとって宇佐美忠則は、いろんな意味で抜きん出ていい作品を撮る人ではあるが、その作品がヘビロテ入りすることはまずない監督でもあるんだ。

ここが宇佐美忠則の弱点だとは思うけれど、でも消耗品としてのAVもありではあるからさ。
そのあたりは当人も割り切っていて、「賞味期限が極端に短くても構わない」ってことかもしれない。