映画「名前のない女たち」を見て 

  • [2010/09/27 23:57]

前回の記事で、中村さんから「いんごまさんもとうとうAVライターになられたんですねぇ」と言われてしまった。
いや別にAVライターになった気はないんだが、それでもお小遣いがもらえるのは確かなので結果的にはそう見られても仕方がないのか。

映画の「名前のない女たち」を見てから、もうひと月近く経ってしまった。
もういっかい見てから何か書こうかと思っていたんだが、ひょっとして2回目を見たあとでは最初の印象が変わるかもしれない。考え直して、今あえて書いてみることにする。

映画の「名前のない女たち」について、ライターの安田理央さんがTwitterで「ケータイ小説みたいなものなのでは」とつぶやいていたんだけど、実は自分もそういう危惧を多少なりとも抱いていた。

しかし、どうやらそれはまったくの杞憂だったようだ。
作品を見ながら、佐藤監督をはじめ制作陣は原作をよく読み込んでいるなぁと思った。
『名前のない女たち』で中村さんがなにを描いていたのか、結果としてなにが見えてくるのか。そのことをよく理解した上でストーリーが練られていると感じた。

もっと安易に「ケータイ小説」で使われそうな要素を原作からチョイスすることもできたはずだ。お涙ちょーだいにすることだってできないことではない。
だが主人公は恋愛で苦しんだりしない。「恋空」や「赤い糸」のような純愛やら恋のライバルも出てこない。
ふつうのOLがどんなふうにして企画女優になっていったかを無理なく描いている。

ここに描かれていることは、けっしてAVという社会の中の特異な話なのではない。
その構成する形態はどうあれ自分の近所にだって転がっている話だ。たまたまそれがAV女優という職業に焦点があてられて語られただけのこと。

金にだらしのない男に貢いでしまう女などいくらでもいるし、承認欲求を満たしたいがために自分をどんどん追い込んでいくというのもよくある話だ。
自殺するAV女優のことも出てくるが、どんな職業だって自殺するヤツは自殺する。

映画ではストーカーっぽいAV女優ファンが刃傷沙汰を起こす挿話があるのだが、これはさすがに大げさすぎて「悪ノリしすぎだよなぁ」とは思った。だが事実として粘着質なファンというのはいて、そのせいで仕事ができなくなったAV女優もいないわけではない。

細かいことを言えば気に入らないところはいくつかある。
だがむしろ思った以上にまともな映画になっていて正直かなりホッとしたのだ。

見終えてようやくわかった。なぜ自分がこの作品を「9/4の土曜の朝、一番最初の上映で見なくてはならない」と思いこんでしまったのか。
そう、自分はホッとしたかったのだ。そのことを確認したかったのだ。
舞台挨拶の時の監督や女優さんたちの話を聞いていて、その真摯な姿勢に好感を持った。

二人の女優さんたちの演技はとても上手だった。
ヘンな芝居をする俳優さんは誰ひとりいなかった。
中村さんが登場するシーンだけは少し笑ったけど。

これなら原作が好きな人も裏切られたキモチになることはないだろう。

だからもう一回、見に行かなきゃと思っているんだ。
だって見た感想が「ホッとした」じゃおかしいでしょ?

微弱な信号を読み取る力が必要ってこと 

  • [2010/09/25 00:36]

ここのボヤキでもレビューをいくつか書こうと思っている。

1つは二村さんの作品についてで、これは一回ちゃんと書いておこうと思ったんだ。
あとは今年になって知り合えた制作側の人たちの作品もとりあえずは書かなきゃって思っている。
実録のみならい監督のとか、真咲監督のとか、あとは若林美保さんの作品も何かやりたいよね。

ところで先月からWEBスナイパーでレビューを書くことになったんだけど、あまりジャンルにこだわらずにいろんな作品を送ってもらったのね。
これでも淫語AVマニュアルを起ちあげたときに淫語もの以外のジャンルも一通り目を通したりした。だから淫語に特化してなくてもだいたい見当はついていた。よほど突飛なジャンルじゃなければまず手こずることはないだろうと、正直タカをくくってたわけ。

それで先月の末ぐらいに5本ほど送ってもらって、作品自体は今月の頭ぐらいには全部見てまあこんなもんかと思ったりした。少し苦手なものもあるにはあったんだけど、だからといってそれでレビューが書けないということはないとふんで、今月の15日ぐらいには一気に書き上げるつもりでいた。
ところがいざとっかかってみるとこれが本当に大変。

考えてみれば、淫語マニュアルにしてもこのボヤキに書くAVレビューにしても、詰まるところ自分が興味をもった作品だから書くわけで、それはそんなに難しいことではない。
自分の中で浮かんだ思念や観想を、自分の語彙の中からもっとも適切だと思える言葉に置き換えていくだけのこと。それ自体は単純作業だとすら思う。あとは言葉の順番と話の流れだけ気にすればいい。

ところがスナイパーでレビューする作品は、送られてきたからにはどんなに興味がわかなかったとしても確実にそのAVについて何かを語らなきゃいけない。
自分にまったくそそるものがなかったときどうするか。
まだ批判とかできるものがあるならいいんだけど、批判する材料すら持ち合わせてないような作品っていうのもあるわけですよ。

自分からすると褒めるところもなければ貶すところもない。そもそもからして興味がないわけだからね。一言でいえば「つまんない」ってことなんだけど、つまんないという表明はレビューじゃないわけ。まったく白紙の状態からそれでもかすかに受け取れる信号をかき集めて、なおかつ読んでいる人の有益になりそうな文章にする。
これができてはじめてプロのAVライターって言えるんだろうなぁって思ったのよ。

でもね。
どうやら自分はこれが楽しくなってきたんだなぁ。

微弱信号を自分の中にある増幅器にかけて聞き耳をたてる。最初はノイズ混じりだからよくわからないけれど、意味をなしているシグナルが確かにある。
ノイズをいろんな機械にかけてできるだけ除去していく。そうするとようやく一筋の糸が見えてくる。それをたぐって文章にする。

久しぶりにもういっかい自分の文章を磨かなきゃって思ったよ。
文章というか、文章を作り上げる胆力みたいなものかな。綱渡りみたいな感覚もあったんだよね。だから余計ゾクゾクしたんだ。

今回、ひとつ失敗したなぁと思ったのは、作品を見てすぐにとりかからなかったってこと。見たらすぐに書かないと微弱信号はたちまち消えていってしまう。
レビューする作品はメモを取りながら見て、それをもとに書いていくんだけど、今回はメモをみるだけでは書けなくなっていた。メモ自体も暗号みたいになって文章が浮かんでこない。だからもう一回見る羽目になったりした。

今度はきっちりやろうと思っている。
まだまだおっちゃんは進化するよ。
だって楽しいもん。

しかし今月はいろいろあるねぇ。 

  • [2010/09/23 23:59]

藩金蓮さんの団鬼六賞受賞の話はまだ正式発表されてないから追い追い話すとしよう。
彼女のことについては言いたいことが山ほどあるが、未確定なこともあるのでそれらが出そろってからにしよう。

今月はじめに行われたゴールドマンのライブ「濡れる話・勃つ話」のレポだけど、もうずいぶん前のことになってしまったので今さらって感じもする。
こういうのって早く書かないとダメだね。でも何も書かないわけにはいかないので、とりあえず印象に残ったことをつらつら書いておくことにする。

あれから3週間経って何が印象に残ったかというと、ゴールドマンと若林美保さんの「淫語劇」と「バクシーシ山下さんの話」といちばん最後の「ゴールドマンのアカペラショー」の3つだった。

わかみほさんとの淫語劇はまるでお色気ラジオドラマみたいで、4本中3本はゴールドマンによるオリジナル台本。最後の一本はエロ漫画をそのまま読んだものだった。
オリジナルの方は内容的によくできていて申し分ないのだが、基本的にわかみほさんと2人、机の上で原稿を読み上げているだけなので、視覚的には面白味がない。
むしろ目をつむって聞くととてもいいので、またやるのならそのあたりの工夫が必要だろう。非常に惜しいように思った。
ついでに音効もあったらなおよかった。
わかみほさんはさすが舞台女優さんだと思った。できる女はかっこいい。

バクシーシ山下監督のは、企画で応募してきた一般女性たちの裏事情みたいな話で、彼の著作に「セックス障害者たち」という本があるが、それよりはむしろバク山版「名前のない女たち」といったところか。ただこの人のシニカルな話し方は妙なおかしみを生む。その独特のユーモアとペーソスに包まれたバク山節で語られる女たちは、どこか力強くたくましい。これもまた企画女優の一断面だろうと思った。
自分としてはこの日の企画の中でいちばんおもしろかった。また聞いてみたい。

セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)
バクシーシ山下
幻冬舎
売り上げランキング: 55407

最後のゴールドマンアカペラショーは、ゴールドマンが突然、遠藤遊佐さんを舞台に引っ張り上げてなんの打ち合わせもないまま即興でデュエットをやっていた。
最初こそ困惑気味の遠藤さんだったが、どうしてどうしてなかなかの舞台度胸で、あのゴールドマンの無茶ぶりにもちゃんとついていけていた。また遠藤さんは実は歌が上手で、演歌とか歌わせたらコブシをくるんくるん回せそうな勢いだった。これならゴールドマンも大満足だったろう。
帰り際、遠藤さんに「今度セックスしよう」と言っていたが、たぶんあれはマジだったと思う。

11月2日(火)にゴールドマンPresents「濡れる話・勃つ話」第2弾が決定したらしい。
今度こそ詳細なレポを書くことにしよう。
大事なことは間を開けずにとにかく書いてしまうことだ。

あとまあいろいろあるんだが、明日もボヤキを書くつもりなんで今日はこのあたりで。

男は「包含」で女は「並列」ってことかな 

  • [2010/09/13 22:37]

上位概念・下位概念って言葉があるよね。
たとえば「人間」は「動物」の一種だから動物という括りの中に入る。この場合、「人間」は「動物」の「下位概念」という。逆に「動物」は「人間」の「上位概念」ってことになる。
数学の集合理論で言えば、「人間」は「動物」という集合の要素にすべて含まれるから「部分集合」ってことになる。

男と女は人間の中に含まれるからとうぜん「人」という集合体の中の「部分集合」、つまり下位概念になる。

でね。
さっき漫画家の田房永子さんがね。Twitterで。

モテ術先生にとって「女の勝利」は「プロポーズされる事」である。先生自身、数多の著名人からされてきたらしい。達成して自分の脳に快楽物質が出たところで関係を終わらせて次にいくプロポーズ中毒。これが女の一番の幸せ!って言われると否定できない

ってつぶやいていたのね。
この「モテ術先生」っていうのは最近、田房さんが興味を持って眺めている人なんだけど、まあその話自体はちょっとおいといて、「これが女の一番の幸せ!」ってのが妙に気になっちゃってね。
田房さんにこんな返信をしちゃったんですよ。

@tabusa ときどき思うんですけど「女としての幸せ」と「人としての幸せ」はイコールなんでしょうかね。

だってさぁ、「女」は「人」の下位概念なわけですよ。「人」の部分が幸せなら、「女」の部分が幸せじゃなくても最終的には幸せなんじゃないかと思うわけですね。
そう考えるのが論理的でしょ。
でも女性を見ているとどうもそうなってないんじゃないかと思うことがしょっちゅうあるんですよね。

んで、田房さんはこう返信してきました。

@ingo_ma 同じなような、同じじゃないような感じしますね どっちかを優先したら女としても人としてもしあわせに繋がった、みたいなことはありそう 何をしあわせって定義するかが人によってちがうからあれだけどー

先にことわっておくけれど、田房さんの意見が全女性の意見ではないし淫語魔の感覚だって男を代表していっているわけではないんですよ。そこはわかった上で、でも女の人ってこういうところがあるよなぁ、って思うわけなんです。

男もね。男にこだわるところがありますよ。モテたいと思っている男はいくらでもいるだろうし、EDで悩んでいる男性も少なくない。でもそれでも自分なんかは人として幸せならいいんじゃないかって思ったりするんですよ。
あまり欲張らずに勝負できそうなところをしぼってね。一人の人間ができることなんかたかが知れているわけだから、一つでも満足のいくものがあれば御の字じゃないかなんて思っていたりするわけですよ。
男の幸せがダメでも、社会的な成功で頑張るとか、趣味で生きるとか、いろいろあるわけです。それで「人として」満たされればいいやって感じにもっていく。

でもね。女の人はそうじゃないんじゃないか。
「人としての幸せ」の中の一要素として「女の幸せ」があるわけじゃない。
「人の幸せ」と「女の幸せ」は並列で、さらにこれに「母としての幸せ」とか、最近では「キャリア女性としての幸せ」みたいなものもあったりして、それらが「人としての幸せ」と包含関係にあるんじゃなくて全部横並びで、しかもその4つなら4つの重なった部分のところ(集合理論では「共通部分」もしくは「積集合」なんてよばれるところ)をさして、それを「本当の幸せ」なんて呼んでいるんじゃないかと思ったりしたんですよね。

そりゃ狭い。狭すぎる。いかにも狭き門ですよね。

まぁそんなことを思ったわけです。

あっそうそう。
田房永子さんですけどね。
彼女、ライター業もやっていて、「むだにびっくり」というものすごく面白い自主制作誌を作っています。
田房さんのブログのリンクを張っておくね。

むだにびっくり
http://mudani.seesaa.net/

obi1.jpg

そのうちボヤキでもあらためて書くつもりだけど、田房さんの感性にはいつも裏の裏をかかされて脱帽する。1回読むと絶対に病みつきになりますよ。

今年の2月にはじめてお会いしてそれから読み始めたんだけど、そのとき以来いんごまクンはずっとファンなのですよ。

んで、なんの評論家よ? 

  • [2010/09/09 23:59]

すみません。
ボヤキにいろいろ書くつもりでいたんですけど、iPhoneにはまってしまって、なかなか更新できてません。

本日更新した「冬月かえでの手コキ・淫語・誘惑痴女」はとにかく不誠実なパケ表記に驚くやら呆れるやらで、「担当者、出て来い!」ってな気分になってしまいました。

ああ本当にコイツを面罵したい。
PREMIUMというメーカーもムーディーズとは同族メーカーだから、プロデューサーも同じなんだろう。
昔、実は真剣にこれらの虚偽記載を法的に訴えてやろうか思っていたことがある。
誰もやらないのなら自分がやるしかない。ユーザーは黙って泣き寝入りすると思ったら大間違いであるということを天下に示してやろうと思ったりした。

今でも暇と金があればいつかはやってやろうと密かに思っているんだけどね。

名前のない女たち最終章~セックスと自殺のあいだで (宝島SUGOI文庫)
中村 淳彦
宝島社 (2010-09-07)
売り上げランキング: 206
おすすめ度の平均: 4.5
4 名前のない女
5 泣きました

話し変わって、『名前のない女たち 最終章』が文庫化されました。
なんと今回は解説に京都のバスガイド、藩金蓮さんの文章が載っかっておりやす。

でもこれって、藩さんのブログをふだんから読んでる人には納得の話だけれど、彼女の文章を読んだことのない人にとって、彼女はしょせん京都の一バスガイドに過ぎないわけで、肩書きがバスガイドでは解説に説得力を持たせられないってんでなんと肩書きを

9765.jpg

「評論家」ってことになっています。
しばらく本屋で笑い転げそうになってしまいました。

ひょ、ひょ、ひょーろんかぁ?!
ひょ、評論家ってなんですかね。
まだ作家の方がよかったんじゃないかなぁ。
増刷がかかる頃にはまた別の肩書きになってるかもね。
つうか、この文章を読みさえすりゃ肩書きなんてどうでもよくねぇ?

あと映画「名前のない女たち」がブレイクしているせいで、検索でこのボヤキに訪れる人も増えた。
AV版の「名前のない女たち」にも興味を持った人が何人かいるみたいなんで、以前書いたレビューに少々手を加えて、なおかつ昔、中村さんからもらったAV版「名前のない女たち」予告編もあらたに載せてみました。
興味のある人は覗いてみてください。

「名前のない女たち」AVレビュー
http://ingoma.blog.2nt.com/blog-entry-202.html

懐かしいねぇー。もう3年前ですよ。
せっかくだからこの記事にも載っけてみるかな、予告編。

この予告編は本当によくできている。見るたびに背筋がゾクゾクってする。

飲んでしゃべって配線して機械いじっての週末 

  • [2010/09/07 22:19]

先週末は中身の詰まった濃厚な時間を過ごした。

金曜の深夜に新宿のネイキッドロフトでゴールドマンのライブを見てそのまま明け方を迎え、歌舞伎町のネットカフェで仮眠してそのまま映画「名前のない女たち」を見て、昼ごろ家に帰って寝て、夕方ごろ起きだして母親の携帯を買いに車でショップへ。そうしたら金曜日の昼に申し込んでいたiPhoneのキャンセルが出たということで、一緒にiPhoneも貰い受けることになった。二人分の契約ということもあってなんだかんだで1時間ぐらい契約に時間がかかった。
それで早速iPhoneの設定なんかをしていると電話がなる。まだアドレス帳の登録もしていないので誰からかかっているのかわからない。電話に出てみると地元の先輩で、今から呑みに来いと言われる。大阪に長期単身赴任中の先輩もいるという。一気に設定をしておきたかったが断るわけにはいかない人たちなので、そのまま指定された呑み屋に向かう。
結局、酔いつぶれそうになるまで飲んじまった。

次の日の日曜日は朝から兄貴に言われていた仕事をしなくてはならなくて、まだ酒が残っている状態の体を無理やり起こして、朝の5時ぐらいからパソコンに向かう。
昼までになんとか仕上げて、少しだけ仮眠。
だがやっぱりアドレス帳が登録されていない電話は不便なので、アップルのIDを取得して電話帳のアプリをダウンロードしたり、ついで母親の方の携帯も設定したりして夕方まで過ごす。
そうしたら今度は5月に息子さんが脳血栓で倒れた家のお父さんから電話がかかる。新しくテレビを購入したはいいが配線がうまくいかないらしい。息子さんはまだ体半分がうごかせない状態。お父さんもお母さんも妹も機械には疎い。
なんやかんや配線をいじって分配器につなげ、どうにかテレビ3台無事に映ったのを確認。

そのあと近くのバーミヤンでご飯をごちそうになる。
そこでもビールをたらふく飲まされ、やっぱりいい気持ちになる。結局その日も新しい携帯アドレスの設定もままならぬまま寝てしまう。

ゴールドマンのライブはさすがに生ビールと「なゆのラブジュースカクテル」の2杯しか飲まなかったが、その土曜も日曜もひたすら酒を飲んでいた。

ゴールドマンライブや映画の感想はおいおいボヤキに書いていくつもりだが、とにかくそんなこんなでなかなかいい週末だった。

淫語AVマニュアルの方も更新できなかったが、明日は更新できるように今から頑張るよ。
とりあえずは「冬月かえでの手コキ・淫語・誘惑痴女」をやって、それから二村さんの「オメコだらけ」、「夏原カレン雌女」。あと今月は待ちに待った神崎レオナちゃんの「淫語中出しソープ」があるから買ったらすぐにでもアップしたいなぁ。

それにともないボヤキの方も更新頻度をあげようと思ってる。
なんせ書くコトはいっぱいあるしね。吐き出さないと賞味期限が切れちゃうよ。

しっかしiPhoneだけどさぁ。これは面白いねー。ずっといじくっているよ。
なにもかも新しい体験でかなり手間取ってはいるんだけどこの機械は本当によく出来ている。
でも自分の携帯アドレス、まだまだ送ってない人がたくさんいるんだよね。
今週中に決着をつけなきゃ。

名前のない男であることをやめた日 

  • [2010/09/03 21:23]

自分はずっとauの携帯を使ってたんだけど、この夏にKDDIから電話がかかってきて、「ネット環境をメタルプラスにすればau携帯とあわせてかなりお得」だという営業をかけられた。夕方の結構忙しいときで自分としては早く切り上げたかったんだけど、それでも「なぜKDDIの光に入らないのか」を懇切丁寧に説明して電話先の相手に納得してもらった。

それから1ヶ月ぐらいしてまたKDDIから「auのお電話をお使いですよね。もう何年ぐらいお使いですか?」と電話がかかってきた。これまた忙しい夕方ぐらいの時間帯だったんだけど、切り出し方がユーザーアンケートをとるかのような感じだったので、そのまま電話でやり取りしているとそのうち「ネットはどちらをお使いですか?」ときた。
「んん!?」と思っていたら「KDDIの光に入ると…」とまたもやメタルプラスの営業。
うんざりする気持ちを抑えて概略をささっと語り、それでも食い下がる相手に「とにかく以前にも説明をしたことなんで」とやや強引に話を終わらせたて切った。

そしたら次の週。またもやauから電話。
さすがに「まさか」と思って聞いていたが、結局は営業でこの時は切れた。
相手は可愛らしい女性の声ではあったが「もうこれで3回目ですよ!」と声を荒らげてしまった。
「要するにauと契約している限りこういった営業の電話がかかってくるってことですよね!!」

これでauはもう使わないと心に決めた。
ちょうど9月が契約更新月で、ここで変えれば違約金を払わずにすむ。9月まで我慢しようとそう思った。

そうしたら今月に入った途端、電話の調子がおかしい。
すぐに電池が消耗して充電しなくてはならなかったり、いつもならバリ3のところで圏外になることが増えた。そしてとうとうメッセージランプもつかなくなる。
充電してんだがしてないんだが、新しいメールが着てんだがどうなんだかまったくわからない。

ということで、今日携帯ショップに行ってiPhoneの予約をしてきた。
一週間はかかるらしい。
なんとかそれまで電池がもってほしいものだ。

そんなこんなで携帯の中のデータをパソコンに移す。

画像を整理していたら、こんなのが出てきた。

中村淳彦の電話をしている後ろ姿。

091106_1517~01

中村さんとは昨年の11月に初めて会った。
このときは実はあるAV女優さんとのインタビューに同席させてもらう予定だったんだけど、自分の迂闊な発言からプロダクションの人に拒絶されちゃって、自分だけ先に返された。

でもこのときの苦い経験が今年の自分のスタンスを決めたと言ってもいい。
これがなかったらエロ業界の人たちとはここまで接近しなかったと思う。

自分の舞い上がり方が許せなかった。
そのときの編集の方にも迷惑をかけちゃってさ。結果的に中村さんの顔もつぶしてしまったような感じにもなった。
情けないったらありゃしない。
だからこの女優さんにはいつか借りを返さなきゃと思ったりもしている。

さて今日はこれから「ゴールドマンライブ」を見に新宿へ。
新宿ネイキッドロフトは反転攻勢の第一歩の場所。感慨深い。

そのまま朝を迎えて時間を潰したら映画「名前のない女たち」の舞台挨拶へ。
まあでも眠いかもしれないから、そのまま引き続き新宿にいて見るかどうかは朝の状況次第だね。

この「名前のない女たち」という企画自体も自分の中では大事な符号となってまとわりついているんだ。