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 2008年02月 

宇宙は大変だっ! 

  • [2008/02/27 23:58]

明日のUPするデータがようやくできた。

最近、更新できなかったのはほかに用事があるからっていうのもあるけど、サイトの模様替えも考えていてそれでああだこうだやっているせいもある。
ちょっといい加減、色味も赤いのには飽きてきたし、デザイン自体もGIF画像多用でオシャレな感じにしたいなぁとか思ったりしちゃったんだな。
んで、まあいろいろ何かできることはないかと考えていたりしている。
ひょっとしたらHTMLを1から書き直すことになるのかもしれない。

そんなことも関係しているのか、今、読んでいる本は思いっきり理系の本。
どこかで文系の頭を理系に切り換えたがっているのかもしれない。

ワープする宇宙―5次元時空の謎を解くワープする宇宙―5次元時空の謎を解く
(2007/06)
リサ・ランドール

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自分の場合、ときどき無性に数学や物理の本を読みたくなるときがある。
特に宇宙に関する本は、少々、難しくても読んでしまう。これってなんだろうなぁと思うんだけど。

自分たちの世代って子どもの頃に「宇宙戦艦ヤマト」が放映されて、中学ぐらいで「STAR WARS」に出会う。
自分は再上映で「2001年 宇宙の旅」を見た感動は今でも忘れない。有楽町のテアトル東京。あのでっかいスクリーンに無機質な宇宙が広がる。

知識も、光の速度より早くは飛べないとか、「ワープ」「スペース・コロニー」とかの言葉を覚え、アニメだと「ガンダム」や「マクロス」などでロボットは宇宙に出て活躍するようになる。
マンガも宇宙を舞台にした話が増えた。ただなぜか女性マンガ家が書くことが多かった気もするが。

あと高千穂遥の小説。「ダーティーペア」とか「クラッシャージョウ」は貪るように読んだ。自分の場合、子どもの頃から眉村卓が好きだったから「滅びざるもの」なんか感動したなぁ。

高校生の頃のスペースシャトルの実験も大きい。
深夜に放送になる打ち上げの瞬間をわくわくしながら見ていた。
その頃になると海外のSF小説。ハインラインとかクラークとか、ローダンシリーズも読んでたな。

まぁ、そんな感じで自分たちの世代は、宇宙には興味を持たざる得ない時代性があったと思うんだけど、その中でも専門書を読むきっかけになっているのは、カール・セーガンの『コスモス』だった。

テレビで放映されたときは日本IBMの「一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、杼、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量、大数」という数字の単位を読み上げるCMとともに、相対性理論だとか、膨張宇宙論だとか、ビッグバンだとかそういうのをすり込まれた。

それからしばらくして、安楽椅子探偵みたいな天才科学者ホーキングが登場し『ホーキング、宇宙を語る』がベストセラーになる。

んで、この『ワープする宇宙』って本だけど、そういう流れで読んできた人間が読むぶんにはとても面白い本だと思う。
「多次元空間」について書かれているんだけど、「私たちは宇宙の中心にいるのではないとコペルニクスが言って世界を揺るがせたのは五〇〇年前のことだが、じつは私たちは宇宙の中心にいないだけでなく、宇宙のほかの部分と隔絶した三次元空間に住んでいるにすぎず、その隣には高次元宇宙が広がっているのかもしれない」(16p)なんてことを書いてくれちゃったりしている。

ホーキングもそうだったけど、この人たちはいつも物騒な真実をすました顔で言い放つ。でも宇宙の話には、ちっぽけなオレ様感覚を覆してくれるような清々しさがある。

だから宇宙を語る人の挑発は常に心地いい。