ものすごく勝手なイメージなんだけどね 

  • [2008/09/20 23:23]

かすみりささんの作品は他に二村作品と[JO]style作品を見た。いずれも痴女モノだったけど、あまりパッとしてないように思えた。
りささんは自分から責めるというより、男に責めさせて楽しむ痴女さんの方が向いている気がする。
「ダメよダメよ、いけないわ、ヤメテぇ、ヤメテぇ」とあらがいつつ、腰から下は積極的に男をくわえ込み足をからめて離さない。そういうケン月影あたりのエロ漫画に出てきそうな痴女さんなら実力を発揮しそう。

そういう意味では、このかすみりさのMVはよくできていると思うんだよね。
松本監督が冒頭シンデレラの格好を彼女にさせていたのは、彼女の特質を見抜いていたからなんじゃないかとすら思った。

この松本和彦って人、もちろんよく知っているわけじゃないけど、作品だけ見ているとなーんか性格悪そうな人って感じがするんだなぁ。
いやまったくの先入観なんだけど。

たとえば二村ヒトシはどこかに女性を崇めちゃうようなところがあるけど、松本和彦は女性の肉肉しい現実しか見てなさそうなんだよな。女が涙を見せても一顧だにせず冷静に見ているような。だからといって決して人に冷たいわけじゃなく、女性のことをわかりすぎるぐらいわかっている。だからシビアになれるって感じ。
でもこういう人がほんのときどき何気ない優しい言葉をかけちゃうもんだから、そこに女性が参る。そんな勝手なイメージが自分にはある。「こいつタラシだろう」って。

ビーパップみのるもそういうところを感じるけど、でも松本和彦みたいにえぐくはない。マンコをパカパカ開けとは言わなそう。
皮肉屋でキツい冗談飛ばしたりするのが好きな、でもその分、実はかなりナイーブで不器用そうでそれでいて甘え上手な人のようにも思える。

AV見ていると、監督の女優さんに対する扱い方からそういう勝手なイメージがわいたりする。
自分ならこんな風に女性を扱わないとか。これはこの監督のコンプレックスがやらせているんだろうとか。
そうやって勝手にイメージを膨らまして、この監督はどういう人なのか考えるのは自分だけではないはず。

昨日、HMJMの「僕の愛人を紹介します」を見ていたら、ますますAV監督はメンタリティーがモノをいうなぁって思った。
カン松に対するイメージはどこかぽっかり穴が開いている人。
相対する女の人はその穴にどんどん吸い込まれていく。
それはなんでも入る穴。女性のどんな過去もコンプレックスも、全部すっぽり収まる穴。ありのまま受けとめてくれる。
だけどその穴は底なし。どんなに注ぎ込んでも決して埋まらない。

カンパニー松尾には女性に対する神聖視も卑賤視もない。あるのは虚無の穴だけ。
当人も常に自分の虚無の穴を埋めたがっている。そこに強い飢餓感がある。
でもだからこそそれは女性にとって時に甘美に映るんじゃないか。

穴に自我を出し入れして喜ぶのは男だけじゃない。
好きなときに穴を使わしてもらえ、ナルシシズムに浸らせてくれる。
それって見方によっては勘違いしそうな優しさだよね。