しばらく言い訳はしないことにする 

  • [2012/03/11 06:03]

振り返れば2012年の2月は怒濤の月だった。
前半は風邪を引いて寝込んだりして辛かったが、後半はなんでこんなことをやっているの? って仕事をたくさんしはじめた。 その流れは3月になっても変わらないどころかむしろ苛烈さをましている。

いちばん大きいのはMotheRs広報の大半の仕事を引き継がなくてはならなくなったこと。
たとえば文字資料を書いたり、広報ブログを動かしたり、編プロさんや雑誌メディアの人にサンプルを送ったり、すでにその他もろもろやっている。まだ仕事を掌握し切れていないのだけれど、4月はほぼ自分の書いたものがMotheRsの作品紹介などに反映されていくことになるだろう。
今のところの懸案はMotheRsのホームページで、さまざまな問題を抱えていてほぼ使えない状態になっている。広報の仕事としてホームページが使えないのは片肺飛行しているのと変わらないので、このあたりは遅くてもゴールデンウィーク前までには解決しなくてはならない。それまではブログとTwitterで宣伝していこうと思っている。

ただ忙しいのはMotheRsのせいだけではない。

まずベイビーエンターテイメントの広報もやるようになった。
こちらは全部を任されるというわけではなく、実務レベルは他の人がやってくれるのだが、どうもベイビーという会社は宣伝をするのが下手なところがあって、深い思想性を持っているわりには言論戦をしかけずにいるところがある。実際に会って話すとKoolongさんも坂本鳴緒さんも理屈っぽいところがあるのだが、それがちゃんと伝わってこない。
そこで自分が一肌脱ぐことにした。

ベイビーの人たちは見た目がすごく個性的で、自分などは最初彼らと会ったとき「野武士集団」という単語が浮かんだぐらいなのだが、そのせいでこちらも変に身構えてしまってかなり取っつきにくかった。
ところがいったん打ち解けてみるとこんな気持ちのいい人たちもいない。朴訥な連中なのである。
余所者でしかなかった自分がいつのまにかベイビーの人たちに馴染んでしまっている。
最近は渋谷にある会社に行くのが楽しかったりするのだ。

そもそも自分は陵辱もの、イカセものは苦手だった。お世辞にも好きとは言えない。
ところがKoolongさんと知り合って、ベイビーの作品を観ていくうちにだんだん面白くなってきた。
これはこの間会った、ばば★ザ★ばびぃ監督も同意見らしいのだが、ベイビーの作品は他の陵辱・イカセモノと何かが違うのだ。自分の感じていたイヤな感じがしない。それがなんなのか今は知りたいと思うようになった。

そこでKoolong総括に頼んで「女体拷問研究所」の全作品レビューを書いていくことにした。
現在、ベイビーの主力作品は「女体拷問研究所」シリーズなわけだが、このシリーズ作を1つひとつ観ていきながら、ベイビーワールドを確認していこうというのが趣旨である。
ここに当たりをつけたのは正解だったようだ。女研のブログを書いていくことでスタッフや出演している女優さんたちが淫語魔に興味をもってくれるようになった。非常に話しやすい。
女体拷問研究所マガジン
http://blog.livedoor.jp/shin1baby-nyoken/

最近、自分は女研マと呼んでいたりする。「淫語魔が書く女研マ」である。もともと淫語魔も「淫語マニュアルで淫語マ→淫語魔」になった経緯があった。奇遇である。

それとドグマのみのる監督が淫語魔に文字稿を依頼するようになった。
それが3/19発売の「包容力と母性愛に包みこまれる淫語ビデオ 川上ゆう先生」である。
ドグマのホームページに淫語魔の名前が載った瞬間、なんだか感慨深かった。すでに来月の「淫語痴女」の文字稿依頼も来ている。

ビーバップ・みのるに関してはそのうちまた書こうと思うが、まあそれだけ信頼してくれたということだろう。家に遊びに行って6時間以上も2人っきりで話し込んでしまった。意外とウマが合うようである。

さて肝心の淫語であるが、マザーズやベイビーでいずれやるにしても淫語特化の作品はなかなか作れそうにない。今はとにかくメーカーとして成立させることが最優先である。
自分はそちらに関しては半ば諦めていたのだが、思わぬところで淫語作品の企画をやることになった。
ここでなら淫語をとことん追求することができる。そこがやらなければどこがやるのかってメーカーである。すでにそのメーカーの専属女優さんとの監督面接を終えた。
現役の単体女優さんと話をするのはこれが初めてだった。問題がなければ3月末に単体女優の淫語モノとして撮影される予定である。

だがそのメーカーで仕事をする本当の目的は淫語の単体作品を撮ることではない。
自分はとことん淫語にこだわったものが撮りたい。そうでなければ意味がない。
しかしそれをやるなら何かと制約の多い単体さんでは不都合だし、複数の女優さんを起用したいのでギャラがかかりすぎる。
それに素人淫語もいずれはやりたい。これは念願でもある。
淫語魔の名にかけて、こちらで必ず本格的な淫語作品の決着をつけるつもりである。

そのほか、細かい仕事もいくつかやっている。
WEBスナイパーではWEBラジオで官能小説について語るコーナーを持つようになった。
インターネットラジオ番組「四日市のエヴァエヴァ60分」第24回
http://sniper.jp/007radio/0071ykic_evaeva/6024.php

しかしときどき我に返ると、いったい自分はどこに向かっているのだろう? と考えることがある。とにかく泳ぎだしてしまった。今さら戻るつもりもない。自分は手で水を掻き、足をばたつかせて進むだけである。
その先に何があるのかわからない。だが今はどこかにたどり着くまで泳ぎ続けるしかない。