今年の締めくくりはアナルにカメラ 

今年中に花房観音の『恋地獄』について、なんか書こうと思っていたのだが、書いている途中で下血して病院に行き、そのまますぐに内視鏡検査をすることになってしまった。
肛門からカメラを入れられて大腸の中をまさぐられたわけだが、尻穴に管を入れられたときは、これまでマザーズの作品の中で数々の男優、応募素人さんたちのケツ穴を掘った因果かと思ったりもした。
とりあえず癌もポリープもなく事なきを得たが、まあ働き過ぎなんだろう。家で寝るより、会社に泊まって寝ることが多い一年であった。

というのも今年、マザーズは春先の売り上げがとても悪く、かなりのテコ入れをしないとまずい状況に陥った。その上、急に人がバタバタと辞めたりして、結果的に2人分の仕事をさぜるえない。
ただでさえ業務が多いのに、それが2人分である。
端から見たらブラック企業のなにものでもないなと思いながらも、船が沈まないように身を粉にして働いた。

その甲斐あってか、全体の売り上げの方はその後、ほぼV字に回復していった。
特に夏に新たに作ったレズメーカー「レズれ!」が好調な滑り出しをみせたのが大きい。そこでの成功がマザーズ本体にも心理的影響を及ぼし、なんとか笑って年を越せるまでになった。

だが仕事の成功はそのまま仕事量に跳ね返ってくる。
8月などはお盆休みどころか、土日も休めないほど仕事に邁進せざるえなくなった。
それが10月まで続き、ようやく休みらしい時間がとれたのが11月。それでもいったんタイミングを失うとやはりずっと休めない日が続く。
仕事自体は楽しいので気持ちとしては苦とも思っていないのだが、年齢も年齢だけに体の方がついていかなかったのだろう。この年の瀬に来て体調を崩すこととなった。
おかげで1週間、自分は仕事を休み、業務はストップである。
自分がいないとこうなっちゃうんだなぁとあらためて零細メーカーの弱点を見せつけられた。

来年も新たな展開が待っている。
AV業界的には作品が売れなくてどこも大変だが、うちはメーカーとしてなんとか売り上げを維持しつつ、他業種との連携で市場拡大を図っている。その一つの形が「プロステート・ギア」というアナル玩具なのだが、これがまた今のところ好調な売れ行きを見せているらしい。
こういう異業種間の仕掛けは来年も続く。すでに種は蒔かれていて、今から芽が出るのを心待ちにしているものもあるのだ。

こんなふうにマザーズの仕事の方は調子がいい。そのせいでワーカホリックになりかけたとしても、そのことについてはまったく不満はない。苦労した分の成果はちゃんと数字に表れているからだ。
しかし問題は自分自身の来し方である。
アナルにカメラを突っ込まれる前日、お腹の中を空っぽにするために下剤を飲んでうんうん唸りながら、やはり自分はこのままでいいのかと、トイレで脂汗をかきながら考えていた。

そもそも自分がやりたかったことはAVのプロデューサー業務だったのか?
これはこれで楽しいのではあるが、やはり文章を書いたり、いろいろ思考してそれを形にすることの方が自分は性に合っていると思う。いずれは本来あるべき自分の姿に戻りたい。
それと淫語を使ったなんらかのエロスをやりたい。別に大して金にならなくてもいいのだ。もともと趣味が高じて始めたのが淫語AVマニュアルなのだから。

そんなこんなで、淫語魔の原点であるこのサイト運営をどうしたもんか、それが来年の課題である。
ボヤキには昔のようにAVのレビューやら書評やらを頻繁に書きたいし、淫語AVマニュアルの復活もしたい。
自分のブログも書けないような忙しさなんて、やはり異常だ。そこからなんとか脱したい。
マザーズは3年目、淫語AVマニュアルは8年目。あと2年でなんらかの決着はつけたいよね。

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