シリーズは「虜」から「中毒」に発展していった
- [2010/08/19 23:47]
- | トラックバック(0)
- | コメント(2)
二村さんとは毎週のように会ってた時期もあったんだけど、作品のことについてほとんど話す機会がないままずっときてしまった。
ほかに話すことがいっぱいあったからなんだけど、夏に入って前々から作品について聞きたかったことを思い出して、ようやくひとつだけ当人に聞けたのが今日更新したこの「痴女行為の虜になった私たち 5」についてだった。
この作品を最初に見たのは8年以上も前になる。
最初はレンタル店で借りた。
作品の方も発売は2001年の7月。ちょうど9年前の作品だ。
たぶんこの作品が二村作品の中でもいちばん淫語を言っているはず。
実際、今回ちゃんとカウントしたら178回。淫語ビデオとして売られていてもおかしくない分量だ。
またこの中谷美香って新人女優がいかにも帰国子女って感じでそこが強く印象に残った。喘ぎ声からして「スゥ~ハァ~」とか「フゥーっ、フゥーっ」とか言っててなんだか外人ぽい。しかもときおり白目をむいたりもする。
性格も顔立ちからして真面目そうなんだけど、実はオナニーが好きみたいで性欲は強いらしい。
これってよくよく考えてみると二村さんが最初に素人童貞を奪われた隣のおねえちゃんとかぶっているような気がする。そのあたりはどうだったんだろうなぁ。たぶん本人はあまり気にしてないと思うけれど。
その「中谷美香のオナニーコーナー」は、「おまけ」なのに20分も割いていて全体のバランスからしてやたら長い。「おまけ」なのにここまで比重が大きいのは、たぶん彼女がオナニーでマジイキしてしまったからなんだろうね。そんなの見せられたら二村監督の性格上、絶対に短くできないでしょう。むしろダダ流ししてしまうぐらいのことはする。
プロに徹するならもう少し切ると思うけれど、やるんですよねぇこの人は。
もっともまだ監督業をやりだしたばかりってことも大きいんだろうけど。
二村監督が「ザ・オナニズム」を撮ったとき、自分はまっさきにこの中谷美香のオナニーを思い浮かべた。
ドグマを離れてすぐ撮った「オナニズム」はオナニー好きの人には不評だったみたいだけど、自分には中谷美香の「オナニー」と「オナニズム」が地下水脈でつながっているように思えた。そうやって結びつけて考えると二村ヒトシが何をしたかったのかわかるような気がしたんだよねぇ。
もっともこういうのも当人は気にしちゃいないんだろう。たぶん忘れている。
それに完成度も高くなかったからねぇ。素人が撮ったみたいにひどいところもあった。
でもこの作品の見方をちゃんと伝えているメディアもなかったように思えたんだよねぇ。
実は二村さんに聞きたかったことも、「たぶん二村さんはすっかり忘れているんだろうなぁ」と思っていた事柄なんだけど、まずは四の五の言わず動画で確認してみましょうか。
SODには許可をもらってないけど、これぐらいなら許してくれるでしょ。だいたい彼らはこっちからメールしても全然音沙汰ないからしょうがないよね。
これはおまけの映像で、DVDの方にしか収録されていない箇所。
こうしてあらためて見るとやっぱり中谷美香って某美人AVライターにどこか似てるよねぇ。
前々から誰かに似ているなぁと思ってたんだけどさ。
まぁ注目すべきはそこじゃなくってね、ここで二村ヒトシ監督がフタナリAVを作るような発言をしているってこと。
- 中谷
- 私も欲しいなぁ。
- 二村
- そうなんだよね、あのねぇ、女の子ってチンチンほしいでしょ。
- 中谷
- 欲しい。自分で。
- 二村
- そういうビデオも作ろうね。チンチンを生やすビデオ。女の子も。ぜひ作ろう…。
- 中谷
- ハっハハっ。ど、どんなんですか?
- 二村
- どんなんだろうねぇ。ちょっと考えさせて、ゆっくり。
のちに二村さんがフタナリビデオを実験的にやったのは「痴女行為の虜になった私たち」の後継シリーズ「痴女行為中毒になった私たち」。その中で堤さやかにぺニバンオナニーをさせるのが初出なのだけれど、フタナリの構想自体はこの中谷美香との会話の中で萌芽が見えるわけだ。
で、このことを覚えているかどうか当人に確認したら案の定、覚えてなかった。
以前、慶大の講演でフタナリのことを語っていたみたいだけど、この話はでてなかったようだった。だからすっかり忘れているのかなぁと思ってたんだけど、やっぱり忘れてたのね。
この「痴女行為の虜になった私たち 5」には二村ヒトシの原風景がいろいろ詰まっている。
自分は二村作品を語る上で結構大事なポジションを占める作品だと思ってんだけど、そんなこと指摘するヤツはだれもいない。
ということで、ほかにも言いたいことはあるんだけど、二村作品はあともう一本、淫語マニュアルにあげるつもりなんでまたそのときにあらためて。
コメント
あ、こうして見ると確かに似てるかも!>某美人AVライター。
二村監督も、青年ぽくてかわいいですねえ(笑)。
昔のAVをもう一度みたくなりました。
このころは二村さん
かわいいですよねぇ。
しゃべっていることは全然かわらないけど。
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://ingoma.blog.2nt.com/tb.php/654-56e91b30
- | HOME |
感動した
ありがとう名無し@ボヤキスポンサーサイトがうざいので更新は必ずするつもりです。
今年はようやく淫語魔に戻れるんじゃないかと思っています。淫語魔ものすごく勝手なイメージなんだけどね山下さんの印象は、エロ仙人ですかねー。淫語魔「名前のない女たち」AVレビューどうなっているんですかねー。今度、ナカムラさんに聞いてみます。淫語魔