昔はフェチの鉄板、アロマ企画だったんだけどねぇ 

  • [2010/06/05 21:46]

量も種類もあるのに、ダメな淫語AV作品というのがある。
共通しているのはだいたい非言語の音が足りないことだ。

ダメなのはあえぎ声だけでもわかる。たとえば「あーあー」と文字化できる音でしかあえいでいない。だがこれだと声に表情がつかない。リアリティが生まれない。

淫語などのセリフがうまい人は、正確に文字化しきれない音を常に出している。あるいは文字化できても文章としてはおかしな拍子の言葉をしゃべっている。

「この口であなたのチンポ汁を全部吸い取ってあげようか?」というセリフがあったとして、うまい人だと「このお口で、あなたのチンポ汁ぜーんぶ吸い取って、んふっ、あげよっかぁん」ぐらいのことを言う。

途中でセリフを割る笑い声もよく聞いてみると「んふっ」なんていう音ではなくて、「んイぇヒっヒっ」みたいな音だったりする。実際の非言語音声はよくマンガ等で使われるオノマトペなどとは違うものなのだ。

こんなのは淫語モノのいろはだろう。
このあたりのことがわかっていないヤツが淫語AVを作っていたりすると、「バカなのか、こいつは」って思う。淫語が好きで好きでたまらない監督なら、おそらく感覚だけで自然と理解していることなのだろうが、「エロいことを言わせりゃいいんだろう」的なノリでしかない監督が撮ると、どんなに淫語のうまそうな女優が出てきても台無しになってしまう。

逆にいい作品はどこがいいのか一般化しづらい。
たとえば神崎レオナも桐原あずさも、どちらも淫語が上手な女優さんだがそれぞれ良い点が違う。それこそ個性の問題で、桐原あずさの場合、淫語の意味内容に距離感があるが、神崎レオナにはその要素は少ない。逆に神崎レオナの淫語には間や音の強弱をたっぷりとつけるが、桐原あずさは神崎レオナほどにはやっていない。

南智子は休まずうねるような言葉責めを続ける。彼女の淫語はまるで何かの聖典を詠唱しているかのようだ。痴女の草分け的な存在ながら、彼女のような淫語の喋り方をする人は決して多くはない。きわめて近い言い回しをするのは風見京子ぐらいで、今、現役バリバリの女優となるとまず見当たらない。

淫語のテクニックは、女優さんによってそれぞれ特徴がある。
その人の向き不向きもあるだろうし、どの言い方がいいかはその女優さん次第だろう。
ただしそれはキャリアをつんでいる女優さんの場合であって、大抵の人はそこまで淫語テクが蓄積されているわけじゃない。

今作っている大槻ひびきのヤツが微妙なんだよねぇ。
明日、更新しようと思うけれど、さとしまにあという監督はだめだなぁ。淫語の研究がなってないよ。アロマ企画で淫語ものを撮ってずっとこのあたりの轍を踏み続けているんだよね。
あんた、淫語のエロ感覚なんか大したことないんだからさ。もっと研究しなよ。
何年、こんなの作ってんの。いい加減、学習しろって。

まぁ淫語AVマニュアルにはそこまでダメ出しはしないけどね。
とりあえず大槻ひびきみたいな子が淫語を言ってくれてれば嬉しいというのはあるから。

でもずっとフェチを期待してアロマ企画を見てきたユーザーからするとそうもいかない。
もちろん、どう演出してもダメな女優もいるだろう。
だが出している作品全部、似たような過ちをおかしている。要するにただ淫語を言わせているだけ。
フェチビデオを常に牽引しつづけたアロマ企画の監督がこれではダメだろう。

さとしまにあって監督は大槻ひびきがそれまでに淫語を言っていた作品を、おそらくちゃんと見て研究してないよね。だから彼女の淫語の質がどういったものか理解せずにただ撮影に臨んだんだろう。
とんだ土手かぼちゃだよなぁ。

アロマ企画の未来は暗いなぁ。このままだと鷲本ひろし、夢野あいだで終りだなぁ、きっと。
だからマニュアルではしないが、ボヤキには書きとどめておくことにした。