昔はフェチの鉄板、アロマ企画だったんだけどねぇ 

量も種類もあるのに、ダメな淫語AV作品というのがある。
共通しているのはだいたい非言語の音が足りないことだ。

ダメなのはあえぎ声だけでもわかる。たとえば「あーあー」と文字化できる音でしかあえいでいない。だがこれだと声に表情がつかない。リアリティが生まれない。

淫語などのセリフがうまい人は、正確に文字化しきれない音を常に出している。あるいは文字化できても文章としてはおかしな拍子の言葉をしゃべっている。

「この口であなたのチンポ汁を全部吸い取ってあげようか?」というセリフがあったとして、うまい人だと「このお口で、あなたのチンポ汁ぜーんぶ吸い取って、んふっ、あげよっかぁん」ぐらいのことを言う。

途中でセリフを割る笑い声もよく聞いてみると「んふっ」なんていう音ではなくて、「んイぇヒっヒっ」みたいな音だったりする。実際の非言語音声はよくマンガ等で使われるオノマトペなどとは違うものなのだ。

こんなのは淫語モノのいろはだろう。
このあたりのことがわかっていないヤツが淫語AVを作っていたりすると、「バカなのか、こいつは」って思う。淫語が好きで好きでたまらない監督なら、おそらく感覚だけで自然と理解していることなのだろうが、「エロいことを言わせりゃいいんだろう」的なノリでしかない監督が撮ると、どんなに淫語のうまそうな女優が出てきても台無しになってしまう。

逆にいい作品はどこがいいのか一般化しづらい。
たとえば神崎レオナも桐原あずさも、どちらも淫語が上手な女優さんだがそれぞれ良い点が違う。それこそ個性の問題で、桐原あずさの場合、淫語の意味内容に距離感があるが、神崎レオナにはその要素は少ない。逆に神崎レオナの淫語には間や音の強弱をたっぷりとつけるが、桐原あずさは神崎レオナほどにはやっていない。

南智子は休まずうねるような言葉責めを続ける。彼女の淫語はまるで何かの聖典を詠唱しているかのようだ。痴女の草分け的な存在ながら、彼女のような淫語の喋り方をする人は決して多くはない。きわめて近い言い回しをするのは風見京子ぐらいで、今、現役バリバリの女優となるとまず見当たらない。

淫語のテクニックは、女優さんによってそれぞれ特徴がある。
その人の向き不向きもあるだろうし、どの言い方がいいかはその女優さん次第だろう。
ただしそれはキャリアをつんでいる女優さんの場合であって、大抵の人はそこまで淫語テクが蓄積されているわけじゃない。

今作っている大槻ひびきのヤツが微妙なんだよねぇ。
明日、更新しようと思うけれど、さとしまにあという監督はだめだなぁ。淫語の研究がなってないよ。アロマ企画で淫語ものを撮ってずっとこのあたりの轍を踏み続けているんだよね。
あんた、淫語のエロ感覚なんか大したことないんだからさ。もっと研究しなよ。
何年、こんなの作ってんの。いい加減、学習しろって。

まぁ淫語AVマニュアルにはそこまでダメ出しはしないけどね。
とりあえず大槻ひびきみたいな子が淫語を言ってくれてれば嬉しいというのはあるから。

でもずっとフェチを期待してアロマ企画を見てきたユーザーからするとそうもいかない。
もちろん、どう演出してもダメな女優もいるだろう。
だが出している作品全部、似たような過ちをおかしている。要するにただ淫語を言わせているだけ。
フェチビデオを常に牽引しつづけたアロマ企画の監督がこれではダメだろう。

さとしまにあって監督は大槻ひびきがそれまでに淫語を言っていた作品を、おそらくちゃんと見て研究してないよね。だから彼女の淫語の質がどういったものか理解せずにただ撮影に臨んだんだろう。
とんだ土手かぼちゃだよなぁ。

アロマ企画の未来は暗いなぁ。このままだと鷲本ひろし、夢野あいだで終りだなぁ、きっと。
だからマニュアルではしないが、ボヤキには書きとどめておくことにした。

コメント

私もこの作品には心底がっかりしました

買う前に監督までしっかりチェックすれば良かった…と。

でも、アロマで淫語をタイトルに謳っていたらさぁ…。
自分は確かに男性器淫語にコダワリがある分、他の人よりゾーンが狭いのは理解してるつもりだった。
過去のアロマの淫語作品は個人的嗜好の合う合わないはあるけれど、
監督が淫語にコダワリがあるのは伝わっていた(淫語娘の金玉入れて~は意味不明だがw)。

しかし本当にこの作品は、たとえ台詞におちんぽが含まれていても
全然伝わってこないんだよなぁ…。
台詞を文章に起こせばおちんぽ派にとってもものすごい魅力的な文章なのに…。

男性器淫語が混在して集中しにくいとかそういうことじゃなくダメだ…。
ほんと好きじゃないなら撮るなよ…。

P.S.
最近復活した志保さんの手コキ・淫語・痴女を見ました。
昔好きな女優さんなので評価が甘くなってるかもしれませんが良かったです。
昔はおちんぽ女優だったのがデビュー作ではおちんちん、今作はほとんどチンポと
なかなかに残念ではありましたが…。

志保さんの手コキ・淫語・痴女は監督がKINGDOM監督ですよね。
ずいぶんと久しぶりだなぁ。

さととしまにあ監督も淫語はそれなりに好きなんだと思うんですけど、詰めが甘い感じがしてしまうんですよ。ある意味、アロマ企画じゃなくてもいいんじゃないのっていう監督さんなんですよねぇ。
編集の技術や音声の処理などは悪くはないんですけどね。ムーディーズで撮っていたら、まぁこんなもんかなぁって思ったかもしれない。アロマだから裏切られた気分になるわけですよ。

> ムーディーズで撮っていたら、まぁこんなもんかなぁ

ごめんなさい、ムーディーズだったらそもそも手を出しません(苦笑)

しかし、淫語なんてジャンルのない時代だったら自分も喜んでいたのかなぁ…。
伊藤真紀が1本の中で数回言うだけのおちんちんを待っていた時代なら…。

ほんとこの監督名だけは絶対忘れないです、ある意味。

「淫語をまったく期待せずシチュや女優で借りてきて見てみたら淫語が一言二言あった」はものすごく価値がある。意外性によるところが大きいんでしょうね。エロや笑いや恐怖は刺激物なんで予想外の出来事の方がいいんですよね。

これがジャンル売りした場合は、やはりハードルが高くなる。
あらかじめ話がわかっている古典落語を聞かせるような技術が問われちゃう。
あるいは原作が有名な映画とか。リメイク版とか。

でもだからこそのフェチメーカーでしょ。
そこを期待されてなお満足させられるクオリティーを見せてくれる。
こっちはただ見しているわけじゃない。金を払っている。
いい作品なら賞賛する。悪ければこき下ろす。
それだけのことですよね。

対面相互愛撫

アロマで「対面相互愛撫」という作品があって結構好きなんです。
その1での課長とOLのエピソードもいいのですが、その2の保健の先生のエピソードが大好きです。
女優のしゃべり方が私にとってはすごくいい。
女優の見た目は全くダメ(顔の好みや役に合っていないメイクなど)なんですが、発声や台詞の言い方が脳に沁みるというか何と言うか実にいい。
この作品は昔からのアロマ好きにとっても結構いい作品だと思うのですけど、おっしゃるとおりその他の作品、特に淫語を前面に押し出した作品は愚作が多いと感じます。
シチュエーションばかり重視して台詞回しなどにはあまり神経が行かなくなっている気がします。

その女優

宮崎あいさんですかね。前にオナニーもので見たことがあります。確か吐息の使い方がうまい印象があります。吐息混じりの淫語って好きな方にはたまらないですよね。

「ささやき声」や吐息まじりの音は、だいたい無声音になるわけですけど、代々木忠監督が『プラトニックアニマル』という本の中で、無声音での言葉攻めの効能を解説していました。
無声音で淫語を使うのはある意味、基本形なんですよ。

その作品はレンタルもされているようなので今度、機会があったら見てみますね。

よろしかったらまたご意見をお願いします。

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