司馬さんの『東と西』っていう対談集も面白いです。 

結構、このblogでは特定の1人に向けて書くことが多いんだけど、この記事は男根主義と女体主義のコメントの流れで、藩金蓮さんに向けての返事をここで書くことにします。

というより完璧にこの時の記事の内容からズレてしまっているからね。もともとある覆面監督さんの正体を知ってしまったところから、あのデビルマンのエンディングを連想して、そこからなぜか仏教ネタに突入してしまったんだけど、それが歴史の話になっちゃって、もはやなんのことだがわからなくなっているので、あらためて別項に起てるわけですよ。

まぁ、私はこの手の話をするのが大好きなもんでね。
ではでは。


団鬼六さんの話に関してはそのうち『不貞の季節』について書こうかと思っているので、その時にまたします。
あと自分も萩・下関にはいつかまた行きたいです。

 そう言えば、薩摩や長州なども情で動いている感じがします。だからこその限界があったような気もします。幕末だけではなく、その後の明治維新においても。
 その点、龍馬は郷士という身分故に背負うものが無くて非常に視野が広く自由だった。(だからこその苦しみや孤独も勿論あったと思いますが)
 新撰組は東国の人達ですもんね。
 なんとなく、私はあんまり新撰組には惹かれないのです。いまいちそこにある「美学」に共鳴しない。

私は多摩地域の生まれなんですね。生まれたところは近藤勇と同じ調布。
今は距離的には彼の墓のあるところの近くに住んでいます。
多分、私が住んでいるところの隣の市に東良さんがいて、あそこのでかい公園をいつも毎日、走っているんじゃないかと踏んでいるんですけど、そういう武蔵野の地に抱かれて育ちました。

その一方で私の両親は鹿児島の出身で、私の名字には熊襲の末裔という話があったりします。ホントのところはわかりませんけど、ひょっとしたら生粋の薩摩隼人だったのかもしれません。

で、鹿児島の話なんですけど、鹿児島と言えば西郷さんってことになるんでしょうけど、もう1人、大久保利通って人がいますよね。どうやらあまり人気はないみたいですけど、私は大久保利通が結構、好きなんですよ。
実際、日本の礎を作った人でもあるわけでしょ。鹿児島の人間は西郷の部分と大久保の部分の両方を持っていると思うんです。それに西郷も結構、冷酷なところがあるし、逆に大久保には案外、情け深いところもあるんですね。
それと鹿児島の人間って組織の理屈とか好きな方だと思いますよ。組織というより団体行動というか、みんなでわいわい集まって徒党を組んで何かする、みたいな。

ただ、利害に疎い。
お金を不浄のものだとすら思っている。
あととりあえずは建て前を大事にします。男尊女卑とか言われますしね。実際は女の人の方が実権を握っていたりするんですけど、そういう外面との立て分けがしっかりしていて、一見、保守的なところが強かったりします。
その一方でいったんケツまくるとスゴいですよ。傍若無人ですね。それが情で動くって話につながるかもしれません。
関ヶ原での薩摩の連中のケツのまくり方はスゴかったでしょう。西軍にいて密約も採っていなかったのに改易されなかったのは薩摩ぐらいなのでは。最後は徳川家康を脅してましたからね。

ただ私が見るに、情で動くと言うよりは、利害で動くことを極端に嫌う気風と考えた方が正確な気がするんですよ。金の話をするのも嫌うかな。
あと大和朝廷に滅ぼされた経験からか、中央権力を信じていない。
それとどこか熊本人をバカにしているところがある。あれはなんでしょうね。畿内からの移植者、あるいは監視者として見ていた歴史があるのかもしれません。それがDNAに刻まれているのか、それともミームってやつなのか。

藤原広嗣の乱なんかはその怨恨を爆発させたものかもしれません。
これって、平将門の乱と似ている気がするんですよ。
関東もまた大和朝廷に植民地化されたところでしょう。鎌倉幕府だってよく考えてみれば、源兄弟を差し置いて、北条氏を中心とした坂東武者の連合体ですからね。
ひょっとしたら畿内人に対する怨念という一点で似ているかもしれません。

そういえば近藤勇と土方歳三の関係って、どことなく西郷と大久保に似ているような気がしませんか。スケールは全然、違いますが。

私は鎌倉幕府って言うのは京に対しての独立戦争で、ひょっとして明治維新での薩摩の戦いも、あるいは新撰組のような存在も、そういうものが根っこの方にあるんじゃないかと思ったりすることがあります。
島津の殿様は頼朝の子孫だって言いますしね。

ほぉらぁ、止まんなくなっちゃった。wwww
何が言いたかったんだっけ?

えっと、多分、藩金蓮さんのおっしゃっていた関西のリアリズムって、「名も実も、できれば種まで取る」みたいなことかなぁと思ったんですね。
そして東国の人間のリアリズムって「名こそ惜しけれ」ってことなんだろうと。だから形にこだわる。愚直と言えば愚直。冷酷と言えば冷酷。
ゲリラ戦の天才といえば義経や楠木正成ですよね。そのような戦い方の発想は東国人ではなかなか思いつかないのかもしれません。

でも最近は、「名こそ惜しむ」という発想は多摩にはなくなってきてしまいましたね。共同体が壊れてしまうと、そういう倫理観もまた同時に壊れていくのです。淋しいものです。

あと全然、違う話なんですけど、今日お書きになった話。
あれって私も似たような知人を知っているのですが、逆のケースはあるんですかねぇ。女の人は、男の人からあんな風に言われたら、婚約破棄にいたることはあるんだろうか?
なんてことをふと思ってしまいました。

でわでわ。

んーーーーー。
なんかちょっと強引に東と西をわけすぎているかなぁ。
ブツブツブツブツブツブツ・・・・・・・。

コメント

うわぁぁあ~わざわざありがとうございます。

 恐縮です、、、しかし、淫語魔さん凄いです、、、、


 一般的に世に出ている「歴史」ってものは本当に表層的なもので、西郷さんなんか本当に目的の為には手段を選ばないえげつない人ですよね。大久保さんより遥かに極悪人だと思います。だけど彼が今に至るまでカリスマで英雄でありえたのは、その「目的」が、己の利益の為では無かったからだと思います。それが「利害に疎い」という部分ではないかなぁと私は勝手に解釈しているのですが。
 
 昔、一度西郷さんのお墓に行ったことがあるのですが、桜島と向かい合うようにお墓があって、その周りに薩摩藩士が西郷さんを囲むように眠っていて感動しました。西郷さんに従って西南戦争で亡くなった薩摩藩士達は、幸せだったんじゃないかなぁ、と思いましたね。

 漱石の「こころ」の中で、乃木将軍が明治天皇に殉死したことを先生が「明治の精神に殉死」のようなことを言ってましたが、結局西郷及び薩摩藩士達は、関ヶ原後300年に渡った「薩摩藩」の精神に殉死したのではないかと思うのです。そう言えば、大阪夏の陣の後、実は豊臣秀頼は生きていて薩摩に逃げたという説もありましたね。秀頼の子孫達が徳川幕府を倒したという話まで想定すると面白いですけど。明智光秀=天海説みたいに。(比叡山延暦寺の参道に延暦寺出身の僧侶達のパネルな並んでいるのですが、天海のところに誰かが黒マジックで「明智光秀」と落書きしてるのが笑えます)


 近藤と土方の関係が、西郷と大久保と似ているというのは、なんとなくわかります。近藤と土方も不思議な関係ですよね、「情」という言葉でもなく、「利害」という言葉でもなく、なんというか、、微妙なバランスを保っているというか。
 漫才のコンビのようだと思いました。漫才のコンビって、普段はあまりベタベタ仲良くしないらしいですし。ふと、以前読んだ小林信彦さんや、元マネージャーさんが書いた横山やすしの本を思い出しました。やすしときよしの微妙なバランスを保つ関係のことを。そこで元マネージャーさんがやすしが死んだ時に誰よりも悲しんだのはきよしで、決別した時に誰よりも胸を痛めたのもきよしだと書いておられました。そこにはきよしに対するやすしの嫉妬とか、様々な複雑な感情があったであろうことも。


 ゲリラ戦というのも実は身も蓋も無い戦い方で、卑怯っちゃあ卑怯ですよね。織田信長は、実質的なデビュー戦である桶狭間でゲリラ戦を行って勝利したけれども、その後は一切そういう戦法を使わなかったというのも、その後は何かにこだわりを持ち始めたのではないだろうかと思います。戦術という意味ではなく、「織田信長」という自身のキャラクターの形成において。

 西と東の話で言いますと、信長、秀吉、家康達がその狭間で生まれた人間であるということも興味深いですね。イエスとブッダとマホメットが結構近所で生まれてるのも何か意味があることなのかなぁとも思いますが。


 話が微妙に逸れるのですが、(いつものことですが)以前、東良さんにメールしたこともあるのですが、東良さんがよくお書きになってる「美少女が裸になって喘いで・・のようなそれまでのAVの欺瞞から、違うそうじゃないんだということを叫ぶようにある時期、V&Rプランニングからカンパニー松尾、バクシーシ山下、平野勝之という才能が生まれてきた」みたいな話を読むと、それって、室町後期みたいーと思うのです。
 じゃあ今はAVはどういう時期なのかと言うと、江戸時代なのかなとな、と勝手に思ってるわけです。一見自由で何でもありっぽく見えて、実は閉塞されているような気もしますし。
 だから、そのうちに黒船が来て、(いや、もう来てるのかもしれない)坂本龍馬みたいな人が出てきて、回天期が来るのかも知れないと期待したりして。あるいは龍馬も島津斉彬も吉田松陰も西郷も現れずにアメリカの植民地にされるか。
 勝手に私がそんなことを考えて自分の脳内で遊んでいるだけですのであまり気にしないで下さい。

 以前、市原さんに「市原さんは上杉謙信か、勝海舟とイメージがかぶる」って言ったら、「ハゲ(謙信)の方がいい」と言われました。


 昨日自分のブログにUPした話ですが、やっぱり婚約破棄に至るかどうかは、その婚約者との関係性や信頼度によるでしょうけれども、心は揺らぎますね。ダスティ・ホフマンの「卒業」ですね。
 女は、結局自分のことを愛してくれている! と思う男の方に最終的には行くでしょうね。

 あ、淫語魔さん、いつか私のブログにリンクさせて頂くかもしれません。非常に面白いので。お願いしまーす。


                      

ああ、リンクの件はかまいませんよ。
というより、私は藩金蓮さんに初コメントをいただいてから、さっさと勝手にリンクしてしまいましたけど、ご迷惑がかかっていませんでしょうか。
実は無断でリンクしているのは東良さんと雨宮さんのところもそうなんですね。このブログは弱小サイトだし怒られたら、その時、丁重に謝って外せばいいかなぁなんて思ってまして。私はこの2人を陰ながら応援しているのです。
本当は中村さんのところもそうだったんですけど、ひょんなことからメールのやりとりをさせてもらうようになりまして、事後承諾をしてもらいました。

あと私は戦国武将だと島津義弘も好きですけど、上杉謙信も大好きなんですよ。あそこまで私心がない人も珍しい。あの人なら神様として崇めてもいいな。

確かに中部地方は異文化が衝突しているところって感じがします。異文化が接触する話ってものすごく面白いですよね。
黒船もそうですし、仏典に「ミリンダ王の問い」って話があって、ギリシア精神をまとったミリンダ王とインド仏教の泰斗ナーガセーナが縁起観について応えていく話がありますけど、そのやりとりも楽しいです。

坂本龍馬のおもしろさは異文化に対する彼の柔軟さですよね。勝海舟を暗殺しにいったときの話なんて彼の人となりがよくでていますし、彼のような人間だから薩長同盟がうまくいった。

民俗学でも柳田の話によるとムラに旅人がやってきて新しい技術を教える。ムラが発展する。そういう人を「タイシ」と呼んで「カミの使い」のように崇めるって話があります。
「タイシ」は「太子」になり、全国に聖徳太子伝説を残し、やがて「大師」になり、全国に弘法大師伝説を残す。
そこではどんなやりとりが生まれるんだろうなぁ、て、いつも思います。不信感、畏怖、すんなり技術移転はしなかったでしょうね。きっとそれぞれ面白いドラマがあったと思います。

西遊記なんかも、モチーフ的にそういう話だったりしますよね。
しかも従者の名前が「悟空」「八戒(または悟能)」「悟浄」でしょう。よくできていますよね。

4時間も昼寝してしまった、、

 こちらのリンクは、全然おかまいなく。
 むしろ、嬉しいです。

 龍馬って、その柔軟さが女性的だと思います。そして、彼ほど女性の影響を受けまくった人はいないんじゃないかと思います。早い話がシスコンなんですけれども、彼と女達との関係は面白いなぁと思います。

 以前、自分のブログに、お市の方は春日局、ガラシャや静の事を書いたり、戦国武将3人のAV対談などを書きましたが、私はやっぱりそういう性癖とか女性との関わり方とか、そういうことに凄く興味があるんですね。って、昔のことだから資料も少なくてこっちが想像力働かすしかないのですけれども、だからこそ面白いと思います。
 だから龍馬の異文化への柔軟さというのも、彼には「師」がおらず、「藩」(私のことじゃなくて土佐藩)を背負ってもおらず、そしてやっぱり彼を囲む母性溢れる女性達の存在が少なからず影響しているのだと考えています。


 聖徳太子と言えば、実在しなかったという説のせいて、バスガイドは困ってます(笑) 私らがマイク持って喋る「歴史」に、いろいろ突っ込んでくるのが好きなお客さんがいらっしゃるので。歴史なんて曖昧なものですし、後世の為政者達が自分達の都合の良いように創り上げたものなのに。「古事記」なんかがいい例で、藤原氏が自分達を正当化する為に作り上げたものなのは間違いないのに。


 弘法大師は私の実家の近所にも出没してたようです。

うへっ

昨日は台風が通り過ぎた途端、いとこに拉致られて久々に深酒をしてしまいました。
朝になって、藩金蓮さんのブログを見たら、早速、ご紹介いただいたようでありがとうございます。

また、食い付きたいネタが満載ですね。
でもまだ頭がボーっとしているので後ほど。

なんかこれってほとんどチャット状態になっていますね。
相手してもらって楽しいです。

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