紅音ほたるのEROTIC BREATH 

今回の紅音ほたるの「EROTIC BREATH」は、淫語ビデオとして、完成度はかなり上がったと思う。
淫語のバランス的には、やはりアイスマン落合監督の撮った瞳さんの方が、一日の長があるけど、今回の作品では、以前に比べて、小気味のいいテンポで作品が進行しているように感じた。
この安室零って監督さんは、とっても鼻のきく監督さんだと思いましたよ。いろいろアイデアのある撮り方をしていたし。

たとえば、カメラ目線で、チンコを触りながら、ほたるちゃんが

「貴方のチンポ、出して」
「いっぱいしゃぶりたいの…」
「ねぇ、早く…」
「私のイヤらしい口が、チンポ欲しがってるの…」
「ねぇ…(チュパっ)早くぅ、しゃぶりたい」
「チンポしゃぶりたいの」
「早くちょーだい」
「見せてぇ」
「あー、あったかい」

と30秒ぐらいの間に10回ぐらいテイクを入れて、編集でつなげていた。
つまり1,2秒ぐらいのカットで、畳み掛けるように紅音ほたるがこちら側に語りかけていて、見ていてゾクゾクしたんですよ。これはいいなぁって、思いました。

よく、二村ヒトシ監督が「痴女行為の…」シリーズで、絡みのシーンをやはり2、3秒ぐらいのカットでつなぎ合わせて、ドライブ感を持たせる手法をとっていたけど、それの音声版といっていいんだろうね。まぁ、よくある撮り方ではあるんだろうけど、淫語作品ではそう多くない。
ひょっとしたら、昔のSODで、やっていても不思議じゃないとは思うけどね。藤原圭吾監督あたりとか。

その他にも、前作に比べて音に対する配慮や工夫があって、淫語マでも書いたけど、かなり本気出したんじゃないのって思って見てました。
だから、余計、惜しく感じてしまう。
いろんなことを言いたくなってしまう。

実際、本番にはいると淫語に関してトーンダウンしている淫語作品は、この作品だけではない。
例を挙げればきりがない。
だから、今回の作品は他のメーカーとくらべて、悪いと言うほどではない。

本番にはいると淫語のバランスがおかしくなるのはなぜなんだろう。
しかも、絡みに入る前まで、生き生きとした淫語が聞けていたのに、突然、淫語がおざなりになる落差はなんなのか。

1つには、淫語そのものを言い慣れていない女優さんが、本番での感じる演技(本イキでもいいけど)に、淫語がでてこないということもあるかもしれない。
でも淫語ビデオだからね。そこはなんとか頑張ってもらわないと、と思う。

でも問題は、今回みたいに女優は、かなりうまい感じで淫語を言っているんだけど、それがなかなか伝わってこないという場合。
そっちの方はおそらく、映像との兼ね合いが問題なんだと思う。

たとえば、フェラ・手コキ淫語の時は、基本的に、画は静的で、そんなに激しい動きはない。
カメラ目線で、淫語を語りかけながら、咥えたり、舐めたり、吸ったりしてもそんなに変わり映えはしない。主観映像ならなおさらだ。
だから、そういう時の淫語の囁きはとても映える。
淫語が実にクリアだ。

これが本番になるとかなり様子が違ってくる。
たとえそれが完全主観の作品でも、視聴者の視点は一定しない。
後背位であれば、見るところは尻とか、アナルとか、背中とか、いろいろさまようと思う。
第一、撮る側だって、エロい画を撮ろうと思うといろんな構図を考えるでしょう。

ましてや、そこを客観で撮ろうとしたら、視点はさらにさまよう。そうなると淫語どころの話ではなくなると思う。
見ているこっちだって、エロい画を見させられれば、それを見てしまう。
ましてや、淫語が今回のようにテンポがよく出ていた場合、音声がBGMと化してしまいかねない。

淫語はノイズであってほしい。
思わず、耳を傾けてしまうような感じで、耳に引っかかるぐらいが丁度いい。
ラジオとかで、心地よい子音混じりのDJよりも、あえて汚い音を出すパーソナリティーの声の方が、思わず、耳にとめてしまうように。

それと主観モノなんかはよくやるんだけど、局部アップを多用して、視線を動かしようがない画の時に淫語を言わせてみるとかも、淫語がクリアに聞きやすかったりする。

淫語ビデオって、結構、奥深いと思うんだよね。
でもこういうのって、ある程度の淫語好きなら、多分、意識しなくても自然とできてしまうんじゃないかなぁ。
夢野あいだ監督もゴールドマンも森川監督も淫語の邪魔にならない画を撮ってくれる。

大体、G-MANがそこまで計算しているとは思えない。AVの撮影中に、あきらかに、自分用のハメ撮り写真を撮るために、ヘンな間を開けちゃうような監督だからね。
あの人は、賛否両論あって問題も多いんだけど(鼻の詰まったウザイ声とか、ポコンと出たお腹がハメ撮り映像の邪魔をしているとか)、でもやっぱり、わかっている人なんだよね。それだけは言えると思う。
草分けだしさ。

そういえば、エロゲーにくらべて、実写の淫語がどうとかいう人がいるけど、あれは、確かに声優がやっているからっていうのもあるかもしれないけど、エロゲーは画が止まっているからね。
しかもセリフが書いてあったりするし。
だからもともと、音声重視の作りになっているんじゃないかなぁと思う。
この話はまたいつか話そうと思うけどね。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ingoma.blog.2nt.com/tb.php/76-0fd3165d