「淫語第一声」と「二の矢、三の矢の淫語」 

  • [2006/10/20 23:50]

昨日、淫語には「内なるエロを現した淫語」と「相手を悦ばせるための淫語」があると言ったけど、もともと淫語の醍醐味の1つには、キレイな、もしくはカワイイ女優さんが淫語を言ってくれることの喜びというのが大前提にある。
実際、淫語AVマニュアルにも、「誰々で『チンポ』って言っている作品ありますか」と質問してくる人が多い。

自分だって、「石原さとみちゃんが淫語連呼しているビデオ」があったら、裸がなくても買ってしまうだろうね。
とりあえず、聞けそうにない女性の「淫語」というだけで、それだけでまずは十分、価値がある。

でも、それって「淫語第一声」までの話で、いずれは慣れてしまうものだから、そっから先は、それだけではもたない。
どうしてもその言い方がどうだこうだということにならざるえない。

だから、淫語の魅力は「まず淫語が聞きたい」というのはあるけど、それはキャッチな部分でしかなくて、それ以後、その作品を見続けるかどうかは、やはり淫語の質によるわけだ。

当たり前なんだけどさ。

だから、創り手の人たちには、「淫語の魅力」を「女の人が卑猥なことを言っているということに興奮する」ということだけで、理解してほしくはない。
それは実体にそぐわない浅はかな理解だ。

それって「昔のアイドルがヌードになった。本番シーンを見せた」ということで話題になることがあるけど、実際、それだけの売りでは一過性のものでしかないのと違いがない。
淫語もただ言わせただけでは、その場限りの効力しかない。やはり内実が伴わなければ、うんざりし始める。

でも、そのことをわかっている監督やプロデューサーって、多いようで実は少ないんじゃないかと思う。

今日、「元ギリギリガールズ 荒井美恵子 芸能人降臨」が届いて、今、見ていたんだけど、確かにあの荒井美恵子が、惜しげもなく、放送禁止用語を言ってくれるのはうれしかった。
だけど、そっから先は何も工夫がされてない。

そもそも、溜池ゴロー先生には淫語作品は無理。
淫語については、大して斟酌したことない人だ思う。
そうじゃなきゃ、こんな風にはとてもとても撮れない。

荒井美恵子は、牧原れい子さんではない。
だから淫語のどういうポイントで男が悦ぶのかわかっているはずもない。
それを教えてやるのが監督のつとめだと思うけど、溜池さんではなぁ~。
熟女のジャンルを創った人で、女優さんにも好かれるようないい人だとは思うけど、牧原級の淫語女優さん以外ではまるっきり淫語が期待できない監督さんだった。

次回作も淫語を売りにしようとしているみたいだけど、もう買わない。
淫語の魅力を大して理解していない監督さんを使っている以上は、SODの淫語作品はあり得ない。
溜池ゴロー監督ではキビシい。淫語の代表作なんてない監督さんなんだから、当たり前だ。こと淫語作品に関しては実績はない。

淫語作品の一番、大事なポイントは、「淫語第一声」の次に繰り出す淫語なんだよね。
でも、わかっていないよね、きっと、溜池先生は。

最近ね。ひょっとして、菅原ちえ社長は、淫語についてよくわかってなかったんじゃないかと思えてきた。
これが邪推であってほしいんだけどね。

…ホントのところはどうなんだろうね。

思わず口走る淫語とパフォーマンスの淫語 

  • [2006/10/19 23:22]

今日の「淫語娘Ⅴ」は最近、このワードで訪れてきた人がいたので、とりあえず作ってみた。
淫語娘シリーズについては、いずれ年内中に全部のデータをUPしたいと思っている。
淫語ビデオでは絶対にはずせないシリーズだからね。

このシリーズについては、まだあと4人も残っているので、いずれまた言及する機会もあるだろう。
そういえば、以前、UPした姫咲しゅりの淫語娘についても書くのを忘れていた。
このシリーズはまだまだ進化する余地が残っている。
値段の問題さえ折り合いがつけば、もっと売れる商品だと思う。
今時、定価8,000円はやはりネックだよね。

さて、今回の「姿麗子さん淫語娘」だけど、淫語マに書いたとおり、演技過剰に見える人もいると思う。
淫語スレでも、この作品の評価は分かれていて、シリーズ中、一番に推す人もいれば、演技くささがイヤという人もいる。
結局、それは淫語に何を求めているかってことなんだろうけど、自分は淫語AdultVideoマニュアルのHPを作っていく過程で、淫語には大きく2つにわけておくべきだと思うようになった。

1つは、「自分の言葉で興奮してしまう自発的な淫語」
感極まって淫語を口走っちゃう感じの言い方ね。
自分の快楽を素直に表現するような、どちらかというと自分に向けられて言っている淫語。
便宜上、「痴悦」系淫語としておくね。

もう一つは、「相手の男を悦ばせるために言う淫語」
こっちは、SEXパートナーに向けられている淫語で、相手の反応ありきの淫語ということになる。相手に合わせてくれる気配りの淫語。「痴応(痴演)」系淫語としてみようか。

大別してこの2つがあると意識して淫語ビデオを見ていくと、たとえば同じ淫語連呼でも「痴悦」系連呼と「痴応痴演」系連呼の2つの連呼があるということがわかる。
さらに、「痴応痴演」系淫語のみに考えられがちな「強制煽られ淫語」も「痴悦系強制淫語」が確認できる。
痴悦系淫語を言うきっかけを、男の煽りによってスタートさせることもあるからだ。
たとえば牧原れい子さんは、こういう淫語がうまかった。

もちろん実際は、「痴悦」と「痴応痴演」は明確に線引きができない。
男が悦ぶために言っていた淫語パフォーマンスが、自分の性の快楽の自己暗示になっていくこともあるだろう。
風見京子さんなんかが、まさにそうだ。
最初はパフォーマンスで言っていたのが、そのうち、暗示にかかり始めて、訳がわからなくなっていく。
あれほど淫語トランスできる女優さんはそうはいない。

とりあえず、淫語には痴悦と痴応痴演の2つが微妙なバランスをとって発せられていくと仮定しよう。
その上で、あらためて淫語の言い方、タイミング、種類、シチュを考えていくと、大体の淫語作品は網羅できるんじゃないかと思う。

ということで、今後、淫語マの作品データをつかって、徐々に淫語パターンを検証していこうと思う。

もともとね。淫語AVマニュアルって、そういう裏テーマもあったのよ。最初から来ている人は知っていると思うけど。

ちなみに、ここのblogの裏テーマは、私、淫語魔はなぜに淫語にエロスを感じるのか、だったりする。

二村ヒトシ監督の淫語 なんなんだろうなぁ~で、その2 

  • [2006/10/11 22:34]

こんなのを見つけた。
二村監督のインタビュー。

「それと主観の痴女物というがあるけれど、あれは女優さんに対して『カメラに向かってこういう目つきをしてくれこういう淫語を言ってくれ』という世界だから、女の子にとってはひとつの業務になってしまうんです。
いわゆる一般的な痴女物と僕の作品は似てるという人がいるだろうし参考にする人もいるだろうけど、僕は別物だと考えてるんです。
と言うのは、それって女の子が男優さんのチンコを使ってパフォーマンスしてるだけで、僕はそこに本当のセックスは描かれてないと思うから。
結局のところ何をするか、どんなプレイをするかではなく、女の子がどれだけ本気になれるかどうかが大事なんです。
さらに、なぜ本気になってもらうかというと、別に女の子が本気になるドキュメントが見たいわけではなくて、女の子が僕に対して本気になってくれるというのが、僕の脳の中にある理想のセックスなんですね。
だから僕はそれをずっと追求してきた」ビデオメイトDXの2006年3月号

太字はこっちがつけたんだけど、一瞬、ああ、これかなぁ、と思った。

二村監督001
この間から言っている、「二村監督の淫語に対する自分のもどかしさ」の在処を探っているんだけどさぁ。
なんで二村作品は、この淫語マニアのおっさんの胸に、今ひとつ響いてこないときがあるのか。
自分は、この人を天才だと思ってんだよ。ブーブー言いながら見ちゃうんだから。映像的には最高。
好きな映像を撮ってくれる監督の1人ですよ。

だけど、なんでか、二村淫語は心に届かない。
その理由はひょっとして、二村監督の中にある主観もののイメージにヒントがあるんじゃないかと思った。

「チンコを使ってパフォーマンスしてる」っていう認識は、そこでの淫語パフォーマンスも同一線上のものと考えているわけだよね。

これは、逆に二村監督の淫語は女の子の裡から出ている言葉を大事にしようとしているということでもあるのかもしれない。
当人もどっかでそんなコメントを残していたし。

実際はドラマの進行上、画面に向かって淫語を吐かせることもあるんだろうけど、それは展開上のマークでしかなく、二村監督は、そういう感じの淫語にはあまり興味がないのかもしれない。
それよりも「本気になるドキュメント」は、まず女の子自身が自分の心に素直になったときにでる言葉が、結果として淫語だったら、それをエロいと考えるというような。

何度も言うけど、自分はそういう淫語も好きだ。
けど、それは淫語の1つのジャンルでしかない。

実は、この淫語AVマニュアルを作るときに、いろんな淫語の種類やパターンを分類して整理をしていた。それは、作品データが増えるたびに、バリエーションが増え、自分なりにはかなり細かくまとめられている。
だから、淫語は声の質とか、言い方だけではなく、いろんなパターンがあると自分は理解している。

そして、その細かくジャンル分けした淫語のパターンを意識しながら、作品を見ていくと、今まで見えてこなかった痴女像、特に主観での言葉のあり方を意識するようになった。

あえていうなら、現在、優れた主観痴女作品は二村監督の言うような「チンコを前にしたパフォーマンス」ではすでになくなってきている。
それはアウダースの「雌女・熟雌女」シリーズやFLAGMAN監督の「四畳半ファック」やKINGDOM監督の「痴女マンション」みたいな主観作品を見ていくとよくわかる。

特に今の「雌女」の充実度はどうだろう。「雌女」は確実に今までの主観痴女ものの枠を超え始めていると思う。

二村監督は、実際の女の子が好きな男のためにするパフォーマンスの部分を、捨象してしまってんじゃないだろうか。
だから、男を喜ばせようとする淫語の感じがうまく出せないんじゃないんだろうか?

見当はずれかなぁ。
でも二村監督の淫語に対する自分のこの不満は、その辺にあるんじゃないかととりあえず仮説を立てておく。

とにかく、好きな監督ではあるんだけど、何かが足りない、この気持ちの悪さを、自分ははっきりさせたくてしょうがないんだよね。

二村ヒトシ監督の淫語 ひょっとして、その1? 

  • [2006/10/04 09:38]

ここのところ、二村監督の作品を新旧織り交ぜて、何本も見ちゃった。
この人の作品をこんなにたくさん見るのは久しぶりだった。

今回UPした「痴女行為中毒になった私たち さやかちゃん家の性教育」というのは、2002年の5月の発売ということになっているから、今から、4年前だね。
ドグマとして独立して1年後、少し落ち着いてきた頃の作品ってことになるのかなぁ。

おっさんが、その元祖シリーズにあたるSODの「痴女行為の虜になった私たち」を手に取ったのは、「長瀬愛」目当てで買った4作目のヤツ。
中古で1500円ぐらいだったかなぁ。
淫語こそそんななかったけど、良い作品だった。
愛ちゃんが背面騎乗で男を犯しているところを、間近で見ている南えりの目つきがとてもいやらしかった。

それから、次の中谷美香と沢賀名のヤツは淫語もたっぷりで、しかも面白い感じのを言わせているのが気に入った。
そういえば淫語を1、2秒のカットで畳み掛けるヤツは、ここで二村監督がやっていたんだっけ。
前に「紅音EROTIC BREATH」で書いたことは訂正しないといけないね。

その二村監督なんだけど、実は淫語的には、ちょっと情緒が欠けているような気がするときがある。
はっきり言って、淫語の余韻を楽しめるような作りになっていない。
いつものあの独特な編集のせいで、音がブツ切りになることが多いからとも言えるのかもしれないけど、自分はそれだけではないと思っている。

映像的には全く、文句のつけようがない監督だと思っていますよ。一つ一つのショットもそうだけど、何より細かい演出が、実にツボを突いているもんね。
特に2、3人の痴女ものを撮らせたら、やはりこの人を超える映像を撮れる人はいないんじゃない。

もうね、パンツの脱がせ方からして違うのよ。

1人が前を向いて脱ぐなら、1人は後ろ向きで脱ぐ。
しかも少しお尻を出し加減で脱いでみせる。
腰を軽く横に振りながら脱がせることもある。
でも、決して大げさに感じない。

他にも舌をこねくり回すようなキスや、さっき書いた交尾中の2人を、端から見つめるもう1人の女の子の表情と、それを映り込ませる角度なんかとてもいい。
未だこういう感じの視姦っぽい映像をたっぷり見せてくれるのは、この人だけのような気がする。というかこの人しかできない感じの視姦シーンだと思う。
これはさすがに完全主観の作品では、なかなかお目にかかれない映像だよね。端からジッと見つめるという感じは。
ものすごくフェチな映像表現だと思うよ。

だけど、淫語の使い方だけを見ると、自分にはいつも何かが足りない気がする。いや、そもそも淫語に限らず、セリフ自体にそんな気がするんだ。
今回の作品は、杉本まりえという淫語の申し子みたいな人がいたから、まだ救われたと思うけど、二村作品って有り体に言えば、言葉に愛情のようなものが足りない気がするんだよね。

絶対他者不在の淫語っていうのかなぁ。

確かに、自分の裡から出てくるような淫語はある。
それも1つの淫語だし、自分もそういう淫語は好きなんだけどね。
堤さやかちゃんはそういう淫語を言わせたら、とてもうまい女優さんで、今回の特典映像にも、さやぴーの心に直接、触れられるような淫語がたっぷり聞ける。

でも、二村監督の淫語って、どこか疎外感がある。ユーザーに興味を持ってくれた淫語じゃないというか。
痴女が男のためにいやらしい言葉を吐いているのに不思議な感じがする。
しかもね、最近の二村作品はさらにその傾向が強くなっている気がする。
カメラ目線で、「妹の処女のおまんこ、あなたにあげるわ」ってバッチリ言っていても、なんか違う。
コミュニケートしてこないんだ。

まぁ、そのことはまたいつかね、新旧の二村作品の台詞を一つ一つあげて、検証してみてもいいかなぁ、なんて思っている。
もっとも時間があればの話だけどね。

熟女優の淫語 

  • [2006/09/28 21:42]

↓やべぇ、下書きに入れといて、blogにUPするの忘れてた。↓

熟女優の淫語というのはまたちょっと違った感じがする。
今日UPした桜月舞さんなんかもそうだけど、風見京子さんも杉本まりえさんも結構、すごい表現をしている。
でもそれがあまり気にならないのは、そもそも熟女系の企画ものにエグイのが多いせいなのかもしれない。

たとえば母子相姦にしたって、実母設定なんて当たり前で、義母設定にしてあるのはビデ倫ぐらいなんじゃないだろうか。
「中出し・放尿」は珍しくないし、「スカ」や「鼻フック」も普通にやっているし、「禁忌もの・グロもの」は熟女系の女優さんなら、まずなんでもこなしていると思う。

しかし、単体もの淫語なら、人形をマンコに入れて、「スージーちゃん、マンコに入って苦しくない?」もないもんだよね。
これを麻美ゆまちゃんが言ったら、引くんじゃないだろうか。
いわゆる、S級単体女優では無理っぽい。

ところでハッスル淫語なんだけど、近々、西田美沙のヤツをUPしようと思っている。
というのも、なんか変な方向に行っている感じがしてね。
最近、リリースがないけど、もし再開するようなことかあれば、直してほしいかなぁと思っていたりする箇所がいくつかあるんよ。

もっともあくまでA級単体作品としての、既存のイメージにこだわるなら、それはそれでいいけどね。見ないだけだから。