淫語≠隠語 で 淫語⊇陰語,卑猥語,痴語 

  • [2010/02/10 23:53]

よくよく考えてみれば、バレンタインチョコを誰から貰ったのか書かなければ、誰からも嫉妬されることはないのか。
おっちゃん、この人の文章にはすっかり眩惑されていて、最近になってこれはすごい文章を書く人なんじゃないかと思い始めた。
AVライターは数々おれど、この人の文章が一番好きかもしれない。

彼女は知れば知るほど深みがあるよ。
どのあたりにそれを感じるか、早く彼女に会った印象も含めて書きたいんだけどもうちょっとの辛抱。ついでに彼女の担当の編集さんのことも書きたくてしょうがないんだけどこれも掲載が確定するまでガマンする。


前にまだボヤキの小窓が本当にマニュアルの囲み記事になっていたときに、「淫語は隠語」なんて書いてしまったんだけど、あらためて考えると「淫語」と「隠語」は全然違うよ。

「隠語」というのはそのものズバリを言えないから代替語を用いるわけで、「松茸」とか「赤貝」とかそういうのが隠語になる。
つまり「恥ずかしい言葉」を避けて「恥ずかしくない言葉」に充当させているわけだ。
だから「淫語」を「隠語」と書くのは誤表記ということになるだろう。
おちんちんは淫語であって、隠語ではないのだ。

ほかに「陰語」という言葉がある。
「陰」とは性器のことで、「陰嚢」「会陰」などの用法がある。

前の文壇アイドル論における「おまんこ」 で斎藤美奈子の上野千鶴子批判を書いたが、そのときに引用した中山千夏の『からだノート』がまさにこの「陰語」という言葉を使っていた。
このとき中山千夏は「陰」を「女性器」に限定して使っていた。だけど「陰嚢」はキンタマ袋のことで、「陰」は必ずしも女性器限定ではない。
たぶん男根のことを「陽物」と呼ぶことがあって、そこから錯覚したと思うのだが「陰部」は男性女性関係なく性器のことだし、「仏様」はおちんちん廻りを「陰蔵相」と表して、「仏は股間がもっこりしていない」ということになっている。

この「陰蔵相」はいろいろ示唆的な考えがあってのことだが、その話はいずれ書くつもりの淫語魔的「オナニー平和主義」論を開チンするときに詳しく書こうと思う。

それでこの「陰語」は果たして「淫語」と同じかということだけど、「陰語」は言葉がかなり限定されるように思う。
「チンポ」や「マンコ」は陰語ではあるが、「精子」や「ケツの穴」は陰語ではないだろう。
「童貞チンポ」とか「ヌルヌルマンコ」も陰語とは言いにくい。
淫語は陰語よりももう少し広い意味があるようだ。

実はこのあたりの線引きが曖昧で、「乳首」なんかは淫語に準ずる言葉として入れていいんじゃないかと思ったりすることがある。
この言葉も言わせ方によって恥ずかしがる女性はいる。「おっぱい」もそうだろう。
もっともこれをカウントしだしたら本当に大変なことになるんでやらないけど。

ということで「隠語」は「淫語」ではない。
「陰語」は「淫語」ではあるが、「淫語」は「陰語」だけではない。

そのほかにAVでは「卑猥語」「痴語」という言葉を使ったタイトルの作品がある。
まずアロマ企画でよく使っていた「卑猥語」は下品なニュアンスがあるように感じる。
「卑語」「猥語」という言葉もそうだが、「卑」も「猥」ももともと差別的な意味合いを持つ字で、その字義から類推してもやや性器を貶めた言い方に受けとれる。
つまり「下品な淫語」というような意味合いが「卑猥語」にはあるとみたい。

もう一つの「痴語」の方は、かつてV&Rで「痴語女」というのがあった。
これは「痴女が使う言葉のニュアンス」で使っていたようなので、「痴女淫語」という意味合いがあるようにも思える。
「痴」というのは煩悩の意味もあり、性欲に狂ったニュアンスがある。

「卑猥語」も「痴語」も、それぞれ角度のついている「淫語」の一形態のように思う。


昨日はある人と4時間も長電話をしてしまった。
今日、マニュアルを更新するつもりが、予定が狂ってしまった。

明日は、ましろ杏のデビュー作を更新する予定。
今後の予定としては、その次がAVSの新作淫語もの。
それと中古で手に入れたムーディーズの新作。
その次あたりで雌女かなぁ。