ぬるま湯のカエル 

  • [2010/08/24 23:54]

前々回記事にしたフタナリの話だけど、二村さんが慶大で講義したのを知ったのは美咲沙耶の日記でだった。

October 10, 2006 学食
http://blog.livedoor.jp/sayamisaki/archives/50766437.html

ここから当時の持田茜のブログに行って、さらに詳しい内容を把握した。
今はもう消されちゃっているのでリンクのしようがないが、このころの美咲親分はしょっちゅう持田さんといっしょにいた。二人は本当に仲良しに見えた。

今は「しじみ」と改名してピンク映画などで活躍している持田茜だが、二度ほどお目にかかったことがある。
1度目は渡辺監督の撮影現場。そのときは声をかけていいのかもわからなくて結局かけられずに終わった。
2度目は今年のピンク大賞の時。この時は大勢の人に取り囲まれていた。もちろん話などできるわけがない。

そのしじみちゃんだが、なんと中村淳彦原作の映画「名前のない女たちの」の宣伝アドバイザーをつとめているらしい。

元AV女優・しじみ、映画「名前のない女たち」でアドバイザー
http://eiga.com/buzz/20100820/19/

その彼女は「名前のない女たち」のホームページでこんなコメントを寄せている。

これは映画?
あまりに事実過ぎて、何も感じなかった。
「夢、ある?」
スカウトマンの常套句。
初めて渋谷へ来た日にスカウトされた。
撮影で、生まれて初めて化粧をした。
初めての現場で、泣きじゃくる女の子に、「ここから逃げなさい」と、窓から逃がしてあげたメイクさん。
監督の「よかったよ」の一言の為なら、何でもできると思っていた。
姫と呼ばれ、勘違いしていく女優。
「物じゃない」とか、やたらと言いたがる女優。
男に貢ぐ女優。
ハードプレイの撮影を機に、自殺した女優。(彼女は、ぬるま湯で死ぬカエルの話とかしてたな)

これが、隔離された世界の、AVの人たちの日常。
本当に身の回りの話すぎて、特に何も感じなかった。

(中村)淳彦さんの、「底辺、底辺‥」という口癖を思い出した。むしろ、こういう映画は好きじゃない。

今AVしてる子には見せられない。

いや、見ても面白さ分からないんじゃないかな。

いや、それも違うな。

他人には明らかに不幸に見えても、本人が幸せならそれでいい。

彼女たちは、そういう悲壮感も含めAVの世界が好きなんだ。侵食されたいんだ。

http://namaenonaionnatachi.com/index3.html

映画「名前のない女たち」は9/4(土)から。
できれば初日に見に行こうと思っている。

ところで「特別前売鑑賞券」ってどこで売ってんの?
劇場窓口?

語られはじめたゴールドマン伝説 

  • [2010/08/17 21:48]

今月に入ってまだ2回しかボヤいてないのね。

とりあえず、安田さんのブログから転載してこんなのを宣伝。

『ゴールドマン・プレゼンツ 濡れる話・勃つ話』 9月3日(金)深夜 新宿ネイキッドロフト

鬼才AV監督ゴールドマンが贈る「卑猥な話」満載の一夜。いやらしい淫語劇、セクハラな素人女性公開インタビューなど、濡れたり勃ったり必至の秘密のエロイベント。もちろんゴールドマンのセクシーアカペラ歌唱ショーもアリ。

【出演】ゴールドマン / 安田理央 / 若林美保 / バクシーシ山下 / 峰なゆか / 他。(AV女優、素人女性多数予定)
OPEN24:00 / START24:30 前売¥1,300 / 当日¥1,500(共に飲食代別)

8月13日からNaked Loftウェブ予約http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/、電話予約受付けます。8月17日からローソンチケット(Lコード:31512)で販売します。
問:tel.03-3205-1556

※このイベントは都条例により18歳未満の方の入場はできません。御来場者は当日入場の際に年齢の確認できる身分証(免許証、学生証、社員証、パスポートなど公共機関が発行する証明書)の提示が全員必要となります。未成年者へのアルコールの販売も固くお断りします。

http://d.hatena.ne.jp/rioysd/20100816

バク山監督と安田さん以外はみんな淫語を言いまくる人たちばかりなのと、素人女性にもいろいろセクハラインタビューをするらしいんで生淫語はいっぱい聞けるんじゃないですかね。

自分ももちろん行く予定ではあります。

あとゴールドマンに関してはとにかく小説が面白い。

異端のAV監督・ゴールドマンが放つ衝撃の告白小説
「セックス・ムーヴィー・ブルース」
http://sniper.jp/008sniper/00862sex_movie_blues/

これを読むとはっきりするわけだけど、やっぱり「ハメ撮り」はゴールドマンが確立したスタイルなんだね。
Wikipediaの「ハメ撮り」の項はそのことについて言及しておくべきだよね。

岡崎の化猫の絵が好き 

  • [2010/04/16 23:33]

えっーと現在、府中市の美術館では歌川国芳展をやっております。

なんと大人600円で見られちゃう。
安いでしょー。
大学生・高校生なんて300円。
中学生・小学生なんて150円ですよ。
吉野家よりも安い。

美術館ってふつうこの倍以上はとるよね。
でもここはいつもこんな感じ。

自分なんかは、歩いていける距離に住んでいるもんで、年間パスポートを持ってるんだけど、これなんか2500円だからねぇ。たった2500円で何度も入れちゃう。

まぁ確かに世間に名の知れた馬鹿高そうな画は来ないけど、それでもステキな絵がちょくちょく展示されてて、クリムトやエゴン・シーレなんかはこの美術館で出会った。これで2500円はかなり得。

んでこの歌川国芳も、そりゃ広重や北斎に比べれば多少知名度が下がるかもしれんが、自分はすごく好きな浮世絵師の1人で、だからこの展覧会の話を知ったときはうれしかったなぁ。

kuniyoshiten_2010.jpg

この人はネコ好きの画家としても知られていて、たくさんのネコの絵を残している。もちろんネコだけじゃなく美人画も風景画も描けるし、あと妖怪の画もよく描いている。
一番有名なのはこの滝夜叉姫の絵かなぁ。

takiyasya.jpg

確か杉田玄白の「解体新書」を読んで、それを参考にこの骸骨の画を書いたとか、そんなことをなにかの文献で読んだことがある。だから骨の数とかがかなり正確だとか。

ところでこの展覧会は前期・後期に分かれていて、画がだいぶ入れ替えられるようだ。
だから国芳にものすごく興味のある人は前期の終わる今週の日曜日(4/18)まで行っておかないとまずい。
この滝夜叉姫のヤツ(相馬の古内裏)は前期しか展示されない。

くわしくは府中市美術館のHP
歌川国芳 奇と笑いの木版画
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi/index.html

自分はもう3回も行っちゃった。
ネコ好き、妖怪好き、あと漫画なんかが好きなやつは四の五の言わず行くべし。

最終的にはプラトニックラブってことになるらしい 

  • [2010/03/10 22:56]

どうも自宅のパソコンの調子が悪いねぇ。
前月あたりからFirefoxが終了時にスクリプトエラーしたり、やたら時間がかかったりしているのが気になる。なんかGoogle先生のところにお伺いを立てにいっているようなんだけど、なんなんだろうなぁ。

ということで週末にクリーンインストールをしようかと。
それが一番よかろう。
また一からいろいろ入れなきゃいけないけど、そのリストを作っておかなくちゃなぁ。

最近、性欲がわかなくてねぇ。AVを見る量もかなり減っていて、今月はまだ何も買ってないんだよね。
今日もいつも行くレンタル店はアダルト100円デーだったんだけど結局まっすぐうちに帰ってきちゃった。

「草食系男子」って言葉があるけれど、あれって結局、セックスよりも楽しい娯楽がほかにもたくさんあって、セックスそのものの相対価値が下がっているってことじゃないかと思ったりするんだよね。
よく地方は娯楽がないからセックスしている時間が多いとかいう話があって、なんかのデータでそれが実証されていたけど、その逆で都会の人間はそれだけ刺激的なものがほかにいっぱいあるってことなんじゃないのかな。

1日は24時間と決まっているわけで、昔にくらべて色恋よりも面白いモノがあればそっちにも時間を割くのは当然とも言えるよね。
余暇をどう過ごすかっていうときの魅力的な選択肢が多くなってしまっている。
だから必死になって「女とまぐあう」努力をするよりも、もっと別のことで熱中していることの方がラクっていうこともあるんじゃないかと思う。

特に男の場合、女性みたいに恋愛のプレッシャーみたいなものは少ない。恋愛しなきゃ女じゃないみたいな呪いがない。だから非モテだとしてもそんなに切実な問題になっていかない。
恋愛の快楽や刺激よりもっと楽しい快楽や刺激がいっぱいあるんだから。

むしろ今これだけいろいろ娯楽のある時代に、恋愛に血道をあげる奴等は、実は単なるセックス依存のメンヘラ連中なのかもしれない。
いや、恋人と一緒に過ごすんだって、セックスでしか過ごせないわけじゃない。

デート場所だっていつも行くところが決まっている昔と、その気になればいくらでも楽しい場所がある今とでは全然状況が違うだろうし、もしも2人がゲーマーならば、セックスよりも対戦ゲームをして過ごす方が楽しいのかもしれない。

選択肢が増えるということは、欲望が分散化するってことでもある。
さらにこんだけ性の情報が増えれば、自分の理想のセックスは生身の女よりも創作物の中にあったりして、性欲の分散化も昔よりずっと進んできている。

それと性に対する考え方がかなり奔放になって、性風俗が充実し、フリーセックス化しだしたら、愛を確かめる方法は肉体的なことを離れて、プラトニックなものになっていくんじゃないかと思ったりしてね。

この間、太賀麻郎さんに聞いた話はまさにそれだった。
麻郎さんみたいに仕事やプライベートで何千人もの女性とセックスしちゃうと、もはや誰とやってもそんなに違いを感じられなくなってしまい、セックスそのものは特別なものではなくなってしまうらしいんだな。ただおちんちんが勃つから性交するという状態になってしまって、「それでは愛ってなに?」ってことになりかねないらしい。

だから麻郎さんは、「あえて愛については考えないようにしている」って言っていた。
「それを考えるとどうなちゃっうかわからなくなる。でも自分はまだ男でいたいから」って。

「太賀麻郎」って人は何気に哲学的なことをポッと言う人なんだよね。この間も「わかる、わからない」って話で「無知の知」みたいなソクラテスっぽいことを言っていた。

もともと他の人より執着がない人なんだろう。そういう意味では愛から一番遠いところにいる人だと思う。
それを称して自分は「無所有の人」って言ったりするんだけど、そのことを当人に言ったら、キョトンとされてしまった。

もっと話したいことはあったんたけど、またそのうち会えるだろうから、その時にでもじっくり話を聞いてみようと思う。

アナルAVマニアと淫語AVマニアの邂逅 

  • [2010/02/18 23:25]

このあいだ、二村さんからどうしても引き合わせたい人がいると言われて、またまたBAR「はな」に行ってきた。
その人は自分と同じ一般のお仕事をされているんだけど、「アナルAVがお好きでたくさん見ている方だ」と二村さんは言う。
その人を引き合わせたがったのには、当然わけがある。

そのちょっと前に二村さんと話していたとき、「男はエロを記号で感じて、女はエロを信号で感じる」ということを口にした。
なかなか興味深い言葉だったので、「それはなにかの本に書かれていたんですか」と聞くと、その時は「今は思い出せないが、お酒の席で誰かが言っていた」という返事だった。

そのあと、この「信号」と「記号」をキーワードにして、二村さんとやりとりが続いた。これがいろいろ応用がきいて話が拡がる。
たとえば「淫語のエロとは記号というより、信号の側面が強いのではないか」とか。
「萌えは信号ではないか」とか。

その「記号と信号」を最初に言い出した人を二村さんは思い出したのだ。

その「タキタさん」という方は、物腰柔らかく、それでいてしっかりとした意見をお持ちの人だった。ジャンルこそ違え、最初からとてもつっこんだ話が出来て楽しい。
話の途中、あらためて名刺交換をする。
「タキタカンセイです」

?!

タキタカンセイ?

その名前には覚えがある。
とてつもなく懐かしい名前だ。

「あのぉー、ひょっとして、あの、とり・みきの漫画に出てくるタキタカンセイさん?」

一般の人って言ってたが、自分からすればものすごく有名人だ。
テンションがあがる。
自分の世代でマンガをよく読んでいた人間にとって、「タキタカンセイ」を目の前にするということは「オバQの小池さん」の実物に会うようなものだ。いや小池さんよりも主役を張っていた分、タキタカンセイの方が上だろう。

なんか妙な気分になった。

信号と記号の話もあらためて伺った。
こちらも淫語の持つ信号の部分などを、実例を挙げながら説明した。
タキタさんも淫語こそ拘らないものの、アナル挿入時には「お尻の穴に入ってきた」などの言葉がほしいそうだ。

同志!

自分ももともとはそういう言葉のやり取りが長じて淫語に行きついてしまったところがある。

ああ、いい人に出会えてよかった。
今度もっとじっくりと話したい。
その日の「はな」は、バーテンが人気のドルショックさんで、立ち飲みの人もでるぐらいの盛況ぶり。いろんな人が居すぎていて落ち着いて話ができない。

あらためて自分は乱交プレイに向いていないなぁと思う。
考えてみれば乱交ビデオはあまり好きじゃないものなぁ。

さて、次回の更新作品はFAの最新作、「レズたちの卑猥淫語 ネコとタチ」にしようかと思ったんだけど、淫語抜きしてあまりにも面白くないので、別のにしようと今作っている最中。
AVSの新作のヤツね。
明日、更新できるかなぁ。