汝は心優しきエゴイストなり 

  • [2009/02/21 10:36]

今日、アップしてしまえば久しぶりの週3ペースなんだけど、急用が入ったので明日アップしようかと思う。
ただ明日も外出することになっているんで、たぶん朝か夕方になるかな。

今週、データを上げた「最オナ」だけど、新作の白石さゆりさんの方は、先祖返りした感じで悪くはなかった。
だけどこれはもとにもどっただけで、このままでは一部のファンしか通用しそうにない。
熟女要素が加わったことでファン層を広げられるのか、それともせっかく熟女ファンを引きつけたもののやはりアングルが同じでつまらんとなってしまうのか。

シリーズもんって、結局続けていくとルーティンワーク化していくか、逆に本来のコンセプトから逸脱しておかしくなっていくかのどちらかになりがちだよねぇ。
ルーティンワーク化していけばおざなりの仕事に見えちゃうし、逸脱していけばそれは従来のファンへの裏切り行為にもなりかねない。

事実、「最オナ」は淫語ファンをしだいに裏切りだしていって、自分みたいに見切りをつけられちゃったのが結構いたようだ。
たぶん淫語以外の要素でもそういうところがあったと思うよ。

自分がシリーズものに求めているのは完成度。

丸山真男の言葉に、

 日本が停滞的なのは、日本人があまりに時々刻々の変化を好むからである。日本にある種の伝統が根強いのは、日本人があまりにも新しがりだからである。日本人が新しがりなのは、現在手にしているものにふくまれている可能性を利用する能力にとぼしいからである。目に見える対象のなかから新たなものを読みとって行く想像力が足りないからである。したがって変化は自発性と自然成長性にとぼしく、つねに上からもしくは外部から課せられる。(注・原文では「太字」は文字横に点)

(丸山真男『自己内対話』みすず書房 1998.2.24 247p)

っていうのがあるんだけど、AVにもそれが言えていて、たとえば二村作品なんか発想は非凡なものがあるんだけど、いつも完成度が低いまま推移していって、そのうちいつのまにか作られなくなっちゃう。
まるで子どもが新しいおもちゃを手に入れて喜んでんだけど、やがて飽きてぶん投げられちゃって、あんだけ遊んでいたのにどうしたの?ってな感じになっちゃう。

AVやっている人たちって「内観する力が乏しいのか」と思うことがある。
内容がどんどんハードになったり、新しい要素を付け足したりしていくのはいいけど、まず自分たちが作ったものをどこまでも追求してほしいんだよね。どうもねぇ、こらえ性がないというかなんというか。
一度、作った作品はもう二度と見ないのかねぇ。見れば今度はこうしようとかああしようとか思って何度も挑戦すると思うんだが。
「この女優」を「このシリーズ」でっていうのはあるみたいだけど、ここをこういう感じで掘り下げようっていうのが薄く感じる。

自分からすると、そういう粘着性があまり見られないので、「この人、自分で言っているわりには根っからのナルシストじゃないんだろうなぁ」って思う。
本当のナルシストなら自分の作ったものにもっとこだわると思うんだけれど。
女性が自分の分身をこだわるように。

それでもこの人の場合、その着想だけで戦ってきているからすごいんだろうけど。
まぁなんにせよ、もったいない話ではあるよ。

それとも自分が貧乏性なだけか?

パケ買いしている人間には信用できないメーカー 

  • [2009/01/08 22:09]

AV作品って、なんらかのテーマに即して章立てされているはずなんだけど、見ていて明らかに脱線してるコーナーが差し挟まれていることがある。
年末にアップした「みゆき真実のハッスル淫語」の催眠コーナーなんかがそうで、結果的に淫語はほとんど出てこなかったし、これがあることで作品全体の流れが悪くなっていた。
なぜこれを入れたのか不思議でならない。作品の流れとか関係ないんだろうか。

確かに今はDVDになって途中のコーナーから見ることも可能になった。
ビデオテープの時は最初からキュルキュル廻さなきゃならなくて大変だったけれど、今はリピートできるし音を出しながら倍速で見ることも可能だ。
つまらなきゃすぐに飛ばすこともできてしまう。

でも自分みたいな性癖の人間は、いつ淫語が飛び出してくるかわからないんで、結局、全部見るしかない。そうするとコーナーそのものも大事だけど、その全体の構成も大事なんだよね。とくにコーナーの順番ってテキトーでは困るわけで、ちゃんと考えて配置してほしいわけ。

面白い画が撮れたからってなんでも詰め込めばいいってもんじゃないし、そういうところがいい加減だと、結果的に作品に対する愛情が足りないじゃないかって気がしてしまう。結局、やっつけ仕事でやってるんですかいって思っちゃうんだね。

今日UPした「超ギリ激ヤバモザイク×あの!天衣みつがギャル痴女!」も3コーナー目の密着インタビューっていうのがわけわかんなかった。
作品全体からしても浮いているし、本編、真ん中にこれを入ることによって「天衣みつの痴女、スゲェーうめぇ」とか思っていた気持ちに水を差されたような感じになった。
この監督は腕もいいし才能もあるとは思うんだけど、作品の完成度としては低いと言わざるえないんだな。あそこは面白いことは面白いんだけど、だからと言ってそれで入れてしまっていいのかねぇ。

それよりもっと気になったのは、ディープスのパッケージのいい加減さ。
これ、絶対に損していると思うよ。

まずタイトルなんだけど、「ギャル痴女!」はちょっと酷いね。
そこまでギャルに焦点を当てているとは思えない。
表1の衣装は2つ目のコーナーで出てくるんだけど、話し方も普通だし、ギャルとしての記号も少ない。その他のコーナーにいたっては女子校生(の格好した風俗嬢)だったり、セレブだったりでギャルとは全然関係ない。
ギャルが見たい人はガッカリするんじゃないだろうか。

さらに表4を見ると各コーナーのコピーがあるんだけど、内容が一致しているのは、「手コキフェラ連続抜き」と「痴女deオナニー」ぐらいで、残りの「甘えん坊のロリッ子ちゃん」はロリとは言えないし、「彼女とはにかみデート」はそもそもデートではない。「寸止め痴女プレイでヤラレル!」と「エレガント痴女の寸止めクライマックス」はどこが「寸止め」なんだっていう感じで、それぞれその内容で見たいと思った人は怒り出すかもしれない。

メーカーが出している紹介文には「さらに《素の表情を生かしたナチュラル痴女》では普段見られない素のエッチな天衣みつを余すことなく魅せます」とあるんだけど、この《素の表情を生かしたナチュラル痴女》は結局どのコーナーを指してんだか、該当しているものがわからなかった。

ディープスって作品自体はいいのを作ってきたりするんだけど、こういうところで損しているんだよなぁ。表紙に書いてあることが微妙に違っていて手が出にくい。
監督とかは優秀なのもいると思うんだけど、なんでこんなに宣伝がいい加減なんだろう。もっとちゃんとやればいいのにね。見当はずれなことを書いて、買わせたユーザーにケンカ売っているとしか思えない。

この作品は隠れた傑作だと思うけれど、表紙が足を引っぱっている。
絶対損している。

まず1月はがんばってみる 

  • [2009/01/06 21:47]

昨年、更新回数が減ったことへの反省も踏まえて、心機一転、頑張ろうと1発目は小泉キラリの作品にした。
この人が気に入ってAV嬢に関心をもつようになった経緯もある。
でもさすがに引退してから3年も経つと廃盤作品が目立つね。
よさげな作品はSODにあるんだけど、DMMにも置いてなくて著作権がらみが面倒だなぁなんて思っていたら、実はまだ彼女の「最オナ」を上げてなかったんだね。とっくにやっているつもりだった。

ということで2009年の一発目は小泉キラリの「最高のオナニーのために」にしてみた。

小泉キラリは基本的にはチンポ女優さん。前に雌女のインタビューの中で「チンポの方がエッチに聞こえる」と言ったりして、ふだんから言っていたみたい。
作品によっては「おちんちん」仕様の場合もあるんだけど、うっかりすると「チンポ」と言い間違えちゃうこともあった。
「キンタマ」もよく言うし、今回はほかでは聞けない「オメコ」連呼もあった。そういう意味ではどんな淫語でも言ってくれるんだけど、なぜか「おちんぽ」だけは聞いたことがない。
彼女の淫語作品はほかにもまだたくさんあるから、どこかで言っている可能性はあるけれど少なくてもマニュアルにアップした6作品はどれも言っていなかった。

小泉キラリの作品は結構、持っているはずなのでまだまだUPしていくつもり。

それと「最高のオナニーのために」シリーズなんだけど、これもよく買ったシリーズだった。
なんせ最初に新規購入したアダルトDVDは、青木玲の「最オナ」今井つかさの「結婚相談所」だったもんで、「最オナ」に関してもかなり思い入れがある。

おそらく淫語的に「最オナ」のピークは2003年から2005年ぐらいまでだろう。
このあたりは淫語もそうだが、作品自体もそこそこ面白かった。
つまんなくなったのは2005年の終わりぐらいからか。だんだんキレがなくなっていって、そのうち淫語の定義も曖昧になってきた。吉野版最オナは「淫語少女」というコーナーが必ずあるんだけど、そこでは性器の呼称を言わなくなって「淫語」が単に「いやらしい言葉」という意味合いに変化してしまった。
それでとうとう自分は鈴木杏里の最オナで見限った。

実際、最オナがヒットしていたのは吉岡なつみや青木玲、彩名杏子などらしいから、自分が熱心に見ていた頃と重なる。
昔のような視姦要素やフェチ要素が減り、言葉に対するこだわりも消えた時点で、いったいオナニーサポートとはなんだったのかわかんなくなっちゃってるんじゃないかと思う。
時のプロデューサーと吉野文鳥が読み違えちゃったんだろうねぇ。
でも一度離れていったファンを取り戻すのは難しい。

この際だから、勢いのよかった頃の最オナもいくつかあげてみますか。

そもそも昨年、淫語マニュアルの更新が減った要因の一つに旧作をあまり挙げてないっていうのもある。
もともとマニュアルは2ちゃんねるの淫語スレのまとめサイトのつもりで出発していたので、新作より旧作の方を先に挙げていた。
でも、そのうちすぐに機能しなくなって、今では完璧に自分の見た作品を、その時の気分でアップする個人レビューサイトになってしまった。それでどうしても今見ている作品に引っぱられすぎてしまったりしているみたいだ。
ここは原点回帰の意味で、旧作に少し力を入れていこう。

ということで次回もすでに引退した女優さんの作品で。
彼女も結構好きだった。裏モノ・企画から単体にランクアップしてきた、そういう意味では小泉キラリとかぶる人。

それと裏マニュアルだけど、DTIブログの新規登録がなかなかできないんだよね。
まさか年を越すとは思わなかったもんだから、どうしようかと思ってる。
このまま登録できないんだったらFC2ブログでやるかなぁ。

AV女優の方が男優よりはるかにうまいケースが多い 

  • [2008/12/29 23:54]

よしあと一つ。
これでなんとか年内中に250の目処がついた。

今日はひたすら年賀状書き。
1時間ぐらいでレイアウトを作ってプリンタで打ち出し。それから手書きで何か一言添える。
最初のうちはあれこれ考えつつ一文字一文字丁寧に書いていったんだけど、そのうち勢いに任せて書き殴るようになり、コメントもだんだん定型化しはじめる。

んで毎年思う。

もっと早めにやっておけば良かったと。

さて今日上げた紋舞らんだけど、結局この人は今何してるんだろうね。
フェードアウトしたと思ったら裏に出始めてしまって、また消えてしまった。
結構、引き出しのあるいい女優さんだったんだけどなぁ。

ただ今回も男優の言葉責めはダメダメだったねぇ。
最近のAV男優さんって下手な人が多いよね。なんであんなにも上達しないんだろう。
もっと女の人の応えやすい問いかけをしてみるとか、イメージを喚起させやすい言葉を選ぶとかできないものなのだろうか。相手から言葉を引き出そうという感覚が欠如してるんじゃないかとすら思う。

自分が感心したのは太賀麻郎ぐらいで、あとは自分の方がうまいんじゃないかと思ったりすることがある。
だから下手な男優のしゃべりなんか聞かせられるぐらいなら、主観映像で無言でやってもらった方がいいんだよね。
AV男優は竿の扱いはうまいのかも知れないし、体もキレイな人が多いけど、言葉を磨く努力はしてないんだろうな。
まだ昔の男優さんの方がうまかった気がする。
清水大敬の言葉責めとか、今でも耳に残っていたりするもんなぁ。
つーか、太賀さんも超ベテランかぁ。

劣化しちゃっている人もいる。

TJなんてあの声はともかく、もともと作品での言葉の扱いがうまい監督さんだった。
昔は結構見てたんだけど、最近はまるっきり見てない。作品の傾向自体、完璧に自分の嗜好に合わなくなったっていうのもあるんだけど、何より言葉の魅力が無くなっていったのも大きいんだよね。
まぁTJ作品を見なくなったのはほかにも理由があるんだけど。

さぁて、もう一がんばりしますか。

ビーナスの丘とも言うらしい 

  • [2008/12/25 21:37]

上原カエラの「ゴージャスオナニーサポート」でマニュアルの紹介作品数が247まできた。
もう少し頑張れば250までいけるんで、ここは頑張って更新を続けていこうと思う。
ホントは一連の更新していて、思うところがいっぱいあるんだけれど、年内中に250までいきたいので深く掘り下げる話題は後まわしにしよう。

今回アップした作品を聞いていて一番「?」と思ったのはやはり上原カエラさんの「チオカ」発言。

「ああ、ああん、またぁ、チオカつままれちゃってる。んんっ、そこ好きなの? もっとさわりたい? いいよ、いっぱい触ってイイよ」

おっちゃん、しばらく思考が停止しました。
マニュアルでも指摘したけど、この作品は結構、いろんなことを言わせていて「恥丘」のほかにも「ボルチオ」とか「Gスポット」とかそういう単語を言わせていた。
正直、カエラさんのキャラにはあまり合ってないような気もしたんだけれど、淫語は言葉遊びの要素もあるから、それはそれでいいんだろうと思う。
だけど言わせるならちゃんと最後まで面倒をみないとね。
これは「恥丘」を「チオカ」と読み間違えていた上原さんがどうというより、それを言わせようとした監督に責任があるわけだからさ。

宇佐美監督は音声を確認して撮ってないのかね。
やはり映像をやっている人って音より画の方が大事なのかな。
AV見ていてずっと不満なのはこの点なんだな。
あまりにも音声に対する配慮が足りないんじゃないかって思う。

実際、この作品でも電マが登場するんだけど、これがうるさくてカエラさんの声を邪魔しているんだよね。
電マも低音で「うぃぃぃぃん」って感じならそんなに気にならないんだけど、今回のは少し耳障りな音域だった。
オナサポって音声も大事なコンテンツでしょう。だからこそメーカーの販促文にも「この作品は、ヘッドホンをして部屋を暗くし、カエラちゃんと恋人感覚でお楽しみ下さい。 」なんて謳っているわけだから、これじゃしょうがないよね。

この監督は編集の音の繋ぎ方とか繊細な人だから、その気になればできると思うんだけど、どうも詰めが甘い。

台詞もね、ただ言わせてるだけじゃダメなんだな。
言葉って自己表現のツールでもあるけれど、なによりコミュニケーションのツールというのが第一義なわけ。だから他者不在の台詞回しって、ホントはおかしいんだよね。

さて次は秋監督の古いヤツでもあげようかと思っている。
この人も音の繋ぎ方のうまい監督だよね。淫語も意外とえぐい決めぜりふ言わせるイメージがある。

ま、いずれにしろあと3つ。