AVの撮影って、対角線に女体を入れ込むの、好きだよねぇ。 

  • [2007/03/23 21:52]

昨日、うちに帰ったら、トップ・マーシャルからDMが届いていた。
毎月、来るんだけど、トップ・マーシャルの広告って監督名が明記されてないから、結局はレアルとかのHPを見にいくことになる。
んで、4月の「責め痴女」はどうやらRIONちゃんらしいんだけど、今までの経緯を考えれば、まぁFLAG監督だろうなと思って、HPを覗いたらやっぱりそうだった。

RION 責め痴女
「責め痴女」ってさぁ、女優さんによっては結構、難しいシリーズだと思うんだよね。
ある程度、キャリアがあってそこそこ痴女ものをこなしてきてないと途中で見るのが辛くなるんだ。
小澤菜穂、水元ゆうな、早坂ひとみとこの辺りはやはり実績がものをいっていた。

そもそも痴女ものって、「単体女優」より「企画女優」がやっていたようなジャンルだったはずだよね。
それがいつの間にか、デビューしてまもない20才そこそこのモデルさんに、痴女モノをやらせるようになってきた。

それって余程の才能がない限り無理があると思う。
だから、最近、痴女モノがつまんなくなってきていると思うんだ。
そのうち「痴女モノ」というジャンル自体が破綻していくんじゃないかと心配になるよ。

だいたい「責め痴女」というのは「責める」痴女だ。
女性の方から責めなくてはウソになる。
よしんば、「責められる図」があるにしても、「痴女」が「責められる」のだから、実際は「責めさせている」という形にしなくてはいけない。

そりゃ、難しいわな。

んで、綾瀬メグの「超・超デジモで味わう責め痴女」っていうのがあるんだけど、これもね、そういう意味ではキャスティングに問題があった。

こんなのを作っていたら、そのうち「責め痴女」というシリーズ自体がユーザーから見放されると思うね。
これは別に綾瀬メグちゃんが悪いわけでも、監督の腕が悪いわけでもない。
彼女で「責め痴女」を撮ろうと企画したヤツが悪い。

ただね、これ、不忍チロー監督の主観の撮り方も気になったんだよね。

完全主観のパートがあるんだけど、騎乗位シーンで、対角線に女性の上半身をおさえるショットを多用していたのね。

それはねぇーだろうと。
主観でそのフレーミングはおかしいよ。
でも、結構いるんだよね、こういう撮り方をする人たち。

完全主観というのは、レンズは目であってカメラではない。構図は視界なのであって、カメラのフレームじゃない。
カメラを意識させるような撮り方は、ものすごくおかしいんだよね。
だって、女のコとエッチしているときに、アスペクト比 4:3の対角線に体が収まるよう女性を見るやつがどこにいるのよ?
その時、顔を斜めにして、女性を見上げることになるんか?

そもそも体が収まるようなキレイな構図を見たいのなら、主観じゃなく客観映像を見るがな。
そこをあえて主観モノとして、選んで見ているわけなんだからさ。

結局、こういう撮り方になるってことは、主観を見るユーザーと同じ気持ちになってモニターを覗いていないということだよね。
自分なんか主観モノを見ているときは、気持ちが入り込んで見ているんで、途中でいかにも「カメラで撮ってますぅ」って感じになったらとても気持ちが悪い。

不忍チロー監督はどうしても、キレイな構図を撮りたくてしょうがない監督さんなんだと思うんだけどさ。だったら主観は撮らない方がいいよ。
構図を作るのはとてもうまいんだからさ、無理して主観を撮らなくても十分、勝負が出来るでしょう。
まっ、「大人の事情」があるんだろうけどね。

もし、どうしてもやりたければ不完全主観にして、最初からメリハリをつける撮り方をしてほしい。望永監督やKING監督がよくやっているように。
でも「責め痴女」は、もともとそんなに主観にこだわってはいなかったシリーズだしさぁ。Pがなんと言おうと突っぱねた方がいいんじゃないのかなぁ。

主観撮影というのは、とっても難しい撮り方だと思う。
物理的構図より、心理に直結するような構図を求めているわけだからね。

まっ、RIONさんの「責め痴女」は無問題だと思うから、これは買いますけどね。

…と、ある監督にプレッシャーをかけてみるテスト。