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 2007年03月 

3回目はない 

  • [2007/03/26 20:06]

「ボヤキの小窓」がまだブログではなくて、マニュアルで本当に「小窓」状態だった頃、もう「最高のオナニーのために」は買わないと書いたことがある。
鈴木杏里の「最オナ」を買って落胆したときのことだ。
「淫語」に対する認識がズレてしまったこの鉄板シリーズに、とうとう見切りをつけたのだ。

それから本当に買わなかった。
好きだったシリーズに裏切られた気持ちというのは、よほどのことがないかぎり修復しようがない。

一般ユーザーは、ただで作品を見ているわけではない。
「最オナ」なら、3000円近い対価を払って見ている。
自分は月につぎ込むお金を3万円内に設定している。
AVはあまり他に還元できるような趣味ではない。2万円台ならまぁ、趣味として許せる範囲かなぁと思う。

その範囲の中で、自分の性的趣向に合うものを買わなくてはならない。
買ってみなければ中味はわからないAVを、いかにハズレをつかまないよう効率よく買うか。
大抵のユーザーは、人それぞれなんらかの判断基準を設けているんじゃないだろうか。
学習しなければセルAVとは付き合っていけない。

その判断基準の1つに「シリーズものを買う」っていうのが考えられるだろう。
シリーズものというのは、ある同じコンセプトの元で作られていくわけで、一端そのシリーズが気に入れば安心して買えるはずである。

だがそのコンセプトやエロに対する認識が変わってしまったらどうなるか。

「最オナ」は女優さんによって、当たりはずれがあった。
でもそれは許せる範囲だった。制作側の問題ではないからだ。
それが昨年の頭ぐらいからだろうか、最初のパートで「淫語少女」とテロップがあるのに全然、淫語を言わない作品が目立ち始めた。
だんだん買うのにリスキーになってきたのだ。

自分がAVを買うのは、ある意味、投資をしているようなところもある。
自分もネットに無知なわけじゃない。その気になれば、ただで手に入れる方法を知ってはいる。
でもそこをあえて買うのは、買わなければ文句は言えないだろうと思っているからだ。

現在のAVを支えている人間は、自分のようなユーザーなのだろう。
そのユーザーは、自分のお小遣いの中から、たとえば家族には目立たぬように買っていたりするのだ。

自分が見切りをつけるきっかけになった鈴木杏里の「最オナ」だが、それはその1作だけで購入の中止を考えたわけではない。
その前の月に宝月ひかるの「最オナ」を購入していて、そこでも悲しい思いをしていたのだ。
「ハッスル淫語」であれだけ淫語を言っていた宝月ひかるが言っていないのだ。その日はものすごく頭に来た。
だから「次、もしも…」という気持ちがあった。

そして鈴木杏里の「最オナ」だ。
ムーディーズ一押しの女優さん。
確か鈴木杏里の「最オナ」は、女優が女優なだけにそこそこ売れたみたいだ。
でもだからこそ、これで買わないと決めた「最オナ」ファンも結構いたんじゃないだろうか。

今回アップした恋野恋の「最オナ」を手に入れたのは今年の初め。
馴染みの中古店で安く売っていて、なおかつ淫語スレで「淫語を言っている」って書き込みがあったのを思い出したから。
これを見て「もし鈴木杏里より先にこっちが発売されていたら、自分はもうしばらく最オナを買っていただろう」と思った。
これは真っ先に淫語マニュアルに掲載されてしかるべき作品だ。

シリーズものをマイナーチェンジするなら、よほど気をつけないといけない。
自分のような限られた予算の中で買っているユーザーからすれば限度は2回だ。
3回目はない。
3回も裏切られることを考えたら、たとえ失敗しても別の作品を買う。

こっちは金を払っているのだ。
秘密の楽しみであったりするのだ。
そのことをメーカーはわかっているのだろうか?