完璧な発音の淫語と不規則なあえぎ声。 

  • [2006/11/05 12:36]

昨日、アップした「長澤つぐみのオナニーのお手伝いしてあげる」は「SOD臭の淫語」を確認するために見てみたんだけど、さて、何が問題なのか今ひとつ、わからない。

連呼のさせ方? 間の取り方? 抑揚の問題だろうか?

ただ、今までのSODの経緯を考えてみるに、声優さんの淫語を意識しての問題もあるのかなぁ、って思った。
つまりSODは、「声優の放つような淫語が理想」という錯覚があるんじゃねぇーのってね、ちょっと勘ぐってみたんよ。

昔、SOD関連レーベル・SugarBOYが、声優さんを使ってアフレコ淫語を、実写でやってたりしたけど、これはまさに鵺作品だった。
まあ、これで喜んでいる人もいるかもしれないから、駄作だとまでは言わないけど、自分が淫語に求めているものとはかなり違うのは確かだ。

基本的に声優さんたちが台本を読みながら当てる滑舌のいい淫語には、「痴悦淫語」を望むことはできない。
たとえ気持ちを入れて、「クリちゃん、気持ちいい~」とか言ってても、実際に、自分のクリトリスをいじって、多少なりとも気持ちよくなって言っているわけではないものね。

しかも本来、「痴演系淫語」は相手を喜ばすために言っているわけで、滑舌がいいとか、アクセントが正しいとかはあまり関係ない。むしろ相手の反応を見ながら、ますます、頑張るって感じの淫語なわけだ。
だから、声優さんたちの淫語はおっさんが前に定義した「痴悦」でもなければ「痴演」でもない。
「じゃ、なんだ?」と言われると困るけど、別の概念で括り直す必要があるのかもしれない。

声優さんたちは、よく訓練されている。
トレーニングを積んだプロだ。
滑舌もいいし、正確で的確なイントネーションで、実に耳心地のいい音声を提供してくれる。
淫語音声CDなんかで聞くそういう淫語は、いろんな妄想の手助けになる。それはそれで興奮する。

でも、実写の淫語とは別ものだと思う。
声優さんの痴演と、AV女優の痴演は、リアル感・ライブ感の一点でおのずと違ってくるはずだ。

自分もアニメで育った世代だし、アニメトピアとか聞いてきた人間だから、声優さんの声は嫌いじゃない。
それで抜くことも出来る。
でも、実写の画と声優さんのアフレコには、違和感を感じざるえない。

実は「長澤つぐみのオナニーのお手伝いしてあげる」も、音声だけ聞いている分には、かなりよく出来ていた。
おっちゃん、それだけでゴニョゴニョしようかと思ったぐらいだ。

ところが、画をともなって見てみると、なんか違う。
ちょっと、魅力が半減した。
その理由がなんなのかハッキリしなくて、ものすごくもどかしいんだけど。

たとえば、吉岡なつみちゃん。
彼女の演技は下手だ。セリフは棒読みだし、竿を持ちながら話しかけてくる痴演系の淫語は興ざめするぐらいの時がある。
でも、いざ本番のカラミに入って、アドリブの淫語をかまし出すと、実に生き生きとしたあえぎ声を入れてくる。

そんな芸当、声優さんでは絶対出来ない。
できるとすれば、その声優さんがプライベートのSEXでノリノリになって淫語プレイをしている人ぐらいだろう。

牧原れい子さんはどうだろう。
彼女の声は、鼻にかかっていて、発音もそんなにいいとはいえず、聞き取りにくい感じの声だ。
でも、彼女の淫語は脳髄を直撃してくる。
彼女は間の取り方もうまい。
だけど、彼女の間の取り方は、相手の反応を確かめるような感じの間の取り方だ。決して視聴者に聞きやすいために間を開けているわけではない。
おそらく彼女の淫語の言い方は、実践を通して培ったものだろう。だから淫靡に聞こえてくる。

SODの淫語って、少し作り込みすぎのような気もするんだよね。
はっきり見極めるために、もっとじっくり検討してみようと思うけど、少なくても、おっちゃんとは違った方向で淫語のいやらしさを追求しているようにすら思う。
でも、おっちゃんには、そのいやらしさは理解できないなぁ。
ライブさが欠けてやしないか?
SODにとって、淫語のいやらしさってなんなんだろうね。

ということで、次回はマジもんの声優さん出演でちょっと話題になった、うさだひかるの「アニメコスプレ」って作品をUPしようかなぁと思っている。
声優の技はほとんど使ってなかったような気がしたんだけどね。果たしてどうだったんだろう。あらためて見てみよう。