これも白鳥の歌って言うのかな。 

  • [2007/07/02 12:51]

ここんところ、立て続けに知り合いが亡くなってね。そうなるとなかなかAVを見る気がおきない。
特に、先週、逝ってしまった友人は年が自分の1つ下だったせいもあってかキツかった。今でも少し引きずっているんだよね。

人って、死ぬんだねぇ。
どうしても死んじまうんだなぁ。

自分は仲間うちでは、あまり感情を出さない人間ってことになっていて、自分もあえてそのように振る舞ってきたんだけど、今回はさすがにクールな自分にほころびがでてしまった。

彼が事故で死んだ報せを聞いたとき、多少ヘコみはしたけど、まだ残された家族のことを気遣う余裕があった。でもいざ斎場を訪れ、彼の笑った遺影を見た辺りから怪しくなってきて、棺に収められた彼の死に顔と対面し、奥さんに声をかけられたらもういけない。気丈に振る舞う奥さんに、いくつか用意していたはずのお悔やみの言葉も吹っ飛んで「何も言えなくてごめんなさい」ってただひたすら謝っていた。

大体、通夜の法要に間に合わず、遅れて着いちゃったのがいけなかった。
閑散とした会場で、遺族と親しかったヤツだけが残っていて、1人線香をあげにきた自分に、余計注目が集まっちゃった。
しかも彼は生前、何を言っていたか知らないけど、相当奥さんに、自分を良いふうに吹き込んでいたらしくて、あまりしゃべったことがなかった彼女の口から、次々出てくる自分についての話を聞いていたら、もうたまんないね。相づちを打ちながらこみ上げてきそうな気分をそらすのに必死だった。

オレはそんなにオマエをかわいがったつもりはないぞ。
見栄っ張りで、キレイ事で収めようとしているオマエをむしろ軽く見ていたんだ。
オマエのインチキ臭い仮面をはがすことを面白がってもいた。
「ホンネは違うだろう。そんなふうに人間は思うもんか?」って言い続けたのは、オマエのためにやってたんじゃない。底意地の悪いオレの性根からでていることなんだ。
そんなオレに感謝してたのか、オマエは。

もともとおっちょこちょいなヤツだったけど、こんなキレイなカミさんと、まだ幼い子どもを残して、どんだけおっちょこいな人生だったんだよ。

そんな週末だった。
早く、気持ちを切り替えなくちゃ。
日常に戻り、彼が死んだことに慣れるのだ。
仕事をするのだ。